走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

硬い心は...

2011年06月14日 22時21分17秒 | 考え方
 心理学者の榎本博明(えのもと・ひろあき)さんは、「硬い心はポキッと折れる」という。

 その根拠として次のように説明している。

 ちょっとしたことでひどく落ち込む人もいれば、相当の逆境に置かれても淡々と乗り越えていく人もいる。
両者を分けるものは何なのか、職業柄、落ち込みやすい人の話を聞く機会が多いが、気になるのはモノゴトの受け止め方である。
どうも硬直化していて柔軟性にかけるように思われてならない。

 硬さは脆さ(もろさ)につながる。
うまくいっているときはよいが、人生よいことずくめではない。
逆風にさらされたとき、しなやかさが欠けるとポキッと折れてしまう。
鬱(うつ)というのはそのような状態をさす。
ただ硬いだけでなく、圧力がかかってもしなりながら持ち堪(こた)えるやわらかさがないと、本当の強さとはいえない。

 心の強さというとき、柔軟性とともに重要なのは、悩みや思い通りにならない現実から目を背けず、前向きに悩み苦しむことができる力である。
目の前の苦しい現実から目を背けて逃げることはたやすいが、それは心の弱さのあらわれといえる。
悩み苦しみながら、精一杯前向きに生きるところに人間の尊厳がある。
楽しくイキイキした姿も魅力的だが、もがき苦しみながらも何とかがんばって苦境を乗り越えていく姿にも心を打つ美しさがある。

 悩まない人は、悩みとうまく付き合う方法を知っている・・・

                    PHP社「心が折れない人」の習慣より

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榎本博明(えのもとひろあき)

名城大学人間学部教授、心理学博士。
1955年東京生まれ。
東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻中退。
川村短期大学講師、大阪大学助教授などを経て、現在に至る。

<主な著書>
『内向性だからうまくいく』、『あなたの魅力をひきだす心理学』、『<私>の心理学的探求 』など多数。
会社は人間関係のルツボ。そのため、相手の心理や性格をつかんでいれば、仕事もスムーズに運ぶ。
「会議で自分の企画案を通すためのコツは」「部下のやる気を高めるには」——などビジネスに役立つ対処法を紹介。