走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

心折れそうな君へ

2011年07月18日 21時21分03秒 | 悩める君へシリーズ
 なでしこジャパンの快挙で日本全体が湧き上がっている。
 日本のサッカーの歴史が三十年という長いようで短い歴史の中での快挙である。

 ワールドカップの参加国の中で最も小柄なわが国が優勝したことについて、世界のどの国も驚いたことだろう。

 どう見ても、体格もスタミナもどれをとっても劣ると思われたわが国が、優勝したのである。

 決勝戦前、誰もが内心、「よくぞここまで」、「準優勝でも上出来!」と思われたのではないだろうか。

 そして、いまだ一度も勝ったことのない米国を相手に互角以上の力を発揮した結果、世界の頂点に立った。

 そこには、日本特有の戦略戦術があったに違いない。
 監督は、前半、同点ならなんとかなると踏んでいたという。

 前半、点は動かず無得点のまま折り返したところにターニングポイントがあったと思う。
 米国は、その豊富なスタミナと恵まれた体格を活かし、なでしこジャパンにプレッシャーをかけ続けた。
 そして、プレッシャーによりパスもつながらなかったような気がする。
 そこに、米国の気の緩みが生まれたと思う。

 そして、後半、米国が先取点を取った。
 その時点で、米国は勝利を確信したに違いない。

 しかし、我がなでしこジャパンは諦めなかった。

 だからこそ、追いついた。

 延長戦でも同じような展開。

 そして、よもやのPK戦...
 
 米国のプレッシャーは尋常ではなかったろう。
 一方、我がなでしこジャパンは、円陣を組んだときの佐々木監督の笑顔が印象的だった。

 よくぞここまで戦った...
 悔いはない。
 思いっきりやれ!!

 と、言わんばかりの笑顔だった。

 いかに選手に平素の実力を出させるか。
 いかに選手をリラックスさせれるか。

 脳科学的にも、リラックスした方が実力以上のものが発揮されると言われている。
 名将・佐々木監督はそのことを熟知していたのだろう。

 人は、明らかに自分以上の力を持ったものに対局したとき、心折れ、諦めてしまうものである。

 しかし、それは時として、十分に練った戦略戦術があるとないとではちがってくる。

 何がいいたいかと言うと、「戦わずして負けている」ということである。
 それも、自分に。

 そして、戦い始めると緻密な計算と最後まで諦めない精神力が必要だということである。

 彼女たちを見ていて、東京オリンピックの「東洋の魔女」と言われた女子バレーチームを思い浮かべた。
 まだ、敗戦の傷跡が癒えていなかったあの頃、わが国に勇気を与えてくれた。
 そして、そこから高度成長期が開花し、見る見る間に世界水準まで成長した。
 その努力と勇気を持つことの大切さを教えてくれたような気がする。
 
 3・11で弱気になっていたこの日本を、彼女たちは頑張ればなんとかなるということを教えてくれた。
 古い言い方かもしれないが、努力と勇気をもてば何とかなる!

 そのことを彼女たちが身をもって教えてくれた。