「ガイヤの夜明け」を見ていて、お客様の要望に早く応えることの大切さを改めて再認識した。
そして、経営の効率化からすると在庫はできる限り持たないという発想が、お客様の依頼にすばやく応えるためには在庫を持つことをいとわないという発想もあることを。
番組の内容はこうである(番組ホームページ引用)
国内消費が低迷を続ける中、過去最高益をたたきだす勢いの企業がある。
生活用品製造卸のアイリスオーヤマ。
ペットフードから格安のサイクロン式掃除機まで、ホームセンターに約1万4000種類もの自社製品を卸している。
去年3月の原発事故後は、発光ダイオード(LED)照明に一気に資本を投下し、大ヒットした。
年間、約1000種類もの製品を生み出す驚きの開発現場に迫る。
毎週月曜日に開かれるアイリスオーヤマの経営会議。
開発中の製品が次々と持ち込まれ、その場で大山健太郎社長が商品化するかどうかの判断を下していく。
このスピードで毎年、約1000もの商品を生み出し、不況下でも好業績を続けてきた。
2011年の連結営業利益は47%増加を見込む。
大山社長は「景気に左右されない会社。どんなときでも客が欲しいと思う商品を作る会社」を目指してきた。
昨年3月に原発事故が起きると、「電力不足による節電需要が生まれる」ことを予測。
省エネの「LED照明」事業に資金を集中投下し、販売シェアを伸ばした。
一方、客からの注文に"超短納期"で応える町工場が埼玉県にある。
作っているのは"歯車"。
発注を受けた製品に合わせてくるくると変化するカメレオンのような生産システムが、アジア勢に負けない"強いものづくり"を実現している。
消費者や顧客のニーズを素早くとらえ、果敢な投資で一気に攻めるスピード戦略に迫る。
埼玉県川口市の「小原歯車工業」は社員150人、売上高37億円。
食品加工の機械やベルトコンベヤーなど、産業用機械に使われる"歯車"を作っている。
客のニーズに合わせて9500種類もの製品を作り、徹底した「短納期」でオーダーに応える。
その「短納期」を可能にしているのが、受注に応じて生産ラインを臨機応変に変化させる「カメレオン工場」。
小原敏治社長(49歳)は「顧客の要望に、スピード感を持って対応できる工場にならないといけない。
これが中小企業の生きる道。」という。
最短の納品は、発注を受けてからわずか1日後。
小原社長は、さらにスピードに磨きをかけるため、次なる一手に動き始めた。
両者に共通することは、まず、トップの意思決定の早さである。
そして、組織をフラットにしているためトップの意思決定を短時間で組織内に行き渡らせる組織内システムを確立しているということ。
何よりも、顧客のニーズを吸い上げ短時間に実現するという仕組みが確立されている。
どちらもお客様の生産効率を上げるためには、なによりもスピード感が必要だとよく理解していると思う。