給油記録と走行記録が先頭に来ちゃったなあ。
10月13日(月) ☀時々☁ 本日の走行距離=178Km
お宿→ 朝日スーパーライン→ 村上→ 新潟→ 新日本海フェリー
7時起床。計画ではすでに出発時刻だが、午前中雨が残るという予報なのでゆっくりと出発しよう。時間に余裕はある。空は全面的に雲に覆われてはいるが、降ってはいないし明るい。
水場までは草地を歩いて120メートルほど。こんな時、ゴム長は重宝する。湯を涌かし、即席みそ汁で身体を温める。牛乳は初めて1リットルを購入。残れば持ち運んで休憩時に飲めばいい。旨くもない缶コーヒーより余程良い。確実に安く上がる。
ふとエンフィに目をやるとリヤショックの所に取り付けてある荷台がボルトからズレて抜け始めているような形跡を見つけた。増し締めをして荷物をまとめる。林道の記述が少ないナビへの打ち込みに手こずったが、9時出発。
林道への入り口に「夜間全面通行止め」という電光掲示板の表示があった。
通行止め!?朝日スーパー林道
昨日のように途中で引き返していたのではフェリーの乗船時刻に間に合わないので確実な情報がほしい。山形県庁に連絡すると、鶴岡市の担当部局の電話番号を教えてくれた。そしたら「通ることはできません」と断言。
天気も良くなってきたし諦めきれないので電光掲示板近くにある国土交通省新庄河川事務所を尋ねる。日曜出勤をしている職員は一人みたい。尋ねると「こちらの部局はその担当ではないのですが」と言いながらパソコンで情報を探ってくれた。結果は通行できるという。「ありがとうございました、自己責任で行ってみます」。と言って立ち去ろうとしたら「ちょっと待って」と言って携帯の操作を始めた。どこに連絡してくれたのか分からないが、数分待つと返事の電話がかかってきた。そして帰ってきた返事を聞いて通り抜けられることを確信したように僕に伝えてくれた。
「お忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言って立ち去ろうとすると彼、玄関まで出て見送ってくださった。山形ケンミンに感謝!
継ぎ接ぎだらけの路面をゴトンゴトンと進む。その度にバイクは弾んでいるが、僕の心はもっと弾んでいる。計画するたびに「通行止め」で未踏の地であった朝日スーパー林道。10数年来の夢が今、実現するのだ。
やがてトンネルが現れた。長くて暗くて細い、車1台が通れる幅しかない。途中に2カ所、離合のための膨らみが設けられていた。いやそれより路面がひどい。2本のワダチは深く、水がたまっている。
それを過ぎると荒沢ダムのダム湖が現れた。ダム湖の北端に集落があり、キャンプ場や旅館がある。しばし休憩。
一服したらいよいよスーパー林道だ。いや、今はスーパーラインと言うらしい。森林資源よりも観光資源としての性格が強くなったので名を変えたのかな?
継ぎ接ぎ舗装路がついに砂利道になった。路面に岩が露出したり、こぶし大の石があったりで気が抜けない。とりあえず路面ばかりに神経を集中させて進む。車体に負担がかからないよう、2~3速、時速30キロ程度で登る。
雨上がりの緑が白い空に映えている。砂利道で後輪がジョリジョリと流れる感じが楽しい。日曜日だからか、時々対向車に出会う。
左手に西大鳥川の清流を眺めながら進むが展望は開けない。
山形県と新潟県の県境の直前から舗装路となる。朝日林道竣工記念碑とか案内図のある名無し峠で小休止。この辺から東側に大きく展望が開ける。どれがどの山なのか地図と照合するが分からなかった。でも全体が朝日連峰なのには違いないからよしとしよう。
エンフィ修理
撮影を終えてエンフィを見ると、気になっていたリヤショック上部の荷台取り付け部が左側も抜けかかっている。こりゃあかんわ・・・修理を決意。積み荷をみんな降ろしてボルトを緩める。渾身の力を振り絞って荷台を押さえつけると「ガキッ」という音とともに取り付け部は元に戻った。
道路は西側の山腹に張り付いているので新潟側の眺めはずっと東ばっかり。遠くに朝日連峰を眺めながら進む。それが逆転するのは林道がほぼ終点にさしかかる猿田ダムを越えてから。今度は右手に三面ダムを見ながら進むが展望は小さい。
いよいよ林道終了 ↑
長い林道だったが、未舗装部は約15キロほどと短い。でもエンフィにとっては長く感じられた道のりだった。
国道7号線に入り、13時30分、道の駅「神林」で休憩。サイドボックスから生ぬるくなった牛乳を取り出し、パックのまま飲み干す。缶コーヒーも飲んで14時出発。
7号線を外れ、海岸沿いの国道113号線を選択。強い西風のため、海水が霧のようになって降りかかってくる。
新潟港の位置が分かりにくく、出航1時間前の15時30分を少々過ぎた(汗)。しかし港はガランとしている。なんと1時間半ほど船が遅れるらしい。焦る必要はなかったのだ。
18時乗船。バイクは15台。その内の10台がハーレーだった。
酒を飲みながらツーリングレポートの下書きをする。食事は夕べの残りのハムと刻みキャベツ、新潟市内で調達したコロッケとポテトサラダ。あっ、ハシを忘れた!日焼け止めクリームのチューブをスプーン代わりにしてお食事再開。
10月14日(月) ☀ 本日の走行距離=230Km(番外編)
おふね→ 敦賀→ 朽木(くつき)→ R477経由 園部→ 篠山→ 吉川(よかわ)→ おうち
東北本編を外れるが記載したい記事があるので「番外編」として記す。
6時、フェリーあざれあは全力疾走したのか、出航が遅れたにもかかわらず、ほとんど定刻に到着した。
いい天気だこと。国道8号線から高規格道路、国道161号線を時速70キロで疾走。
最低気温8℃
しかし寒いことだ。朽木村に至る上り坂の電光掲示板には「9℃」という表示が。東北では最低気温が13℃で、ほとんど20℃以上だったのに。
7時30分、道の駅「くつき新本陣」で熱~い缶コーヒーを飲み、東北では着用しなかった防寒チョッキを着る。
国道367号線は安曇川(あどがわ)沿いの谷。なかなかお日様が昇らない。
酷道を楽しむ
8時30分、国道477号線と交差し、西へ。これが噂の酷道だ。四輪車だと切り返ししなければ曲がれないカーブとか百(もも)井(い)峠(とうげ)も楽しみだ。
往復2車線の急勾配を豪快に駆け上る。トップバッター、前ケ畑峠の入口には「この先道狭し 車両離合困難」の看板が立ててあった。
急勾配急カーブに加えて路面状態もろよろしくない。低速ギアを駆使して通過。
次が百井峠だ。雪対策か路面維持対策かわからないが入り口部分はアスファルトではなく、コンクリートで舗装されている。両側には杉が立ち並びまるで林道。路面状況はさらに悪くなってきた。舗装のはがれやツギだらけ。そこに木の枝や葉が平気で落ちている。切り返ししないと曲がれないコーナーは地方道38号線との交点にあった。ヘアピンと言うほどではない。が、それでも車は曲がれない。道路が狭いのだ。
ここから花脊峠(はなせとうげ)に向けて高度を上げてゆく。百井峠よりも路面状態は良いが「スゲエ!」という写真になっていないのが悔しい。
峠を下ろうとすると、うっひゃああ!、15度の下り坂。別所の集落が見えてきた所からようやく普通の道になってきた。しかし酷道走行、大変楽しめました。
府道366号線、地方道19号線を抜け、道の駅「スプリング日吉」で休憩。枝豆などを買い込み、篠山、吉川を抜けて12時45分、無事生還♪
roi
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