トーネードの無職生活

無職生活で日常どのように過ごしいてるのか?
ウォーシミュレイションゲーム
日ごろ思ったことを書いていきます。

武装親衛隊

2015-05-07 14:26:19 | 日記
 ドイツ軍に関して色々書いてきたので、関連して武装親衛隊(ヴァッフェンSS)について書いてみたいと思います。ドイツには第二次世界大戦当時、陸海空の国防軍の他に武装親衛隊という軍事組織がありました。親衛隊とつくように、ヒムラーの親衛隊の武装組織なので、言ってみればヒトラーの私兵といえます。

 もともとはヒトラーのボディーガードみたいな存在だったのが、戦争に突入して連隊クラスとなって戦闘に参加し、大戦の後半には武装親衛隊の一部のエリート部隊は陸軍の装甲師団よりも戦力を優先的に配備され、ドイツ最強の装甲師団ともいえる戦力で東西の戦いに参加しました。

 また、陸軍には外人部隊はなかったと思うのですが、武装親衛隊には外人部隊もあり、中にはヴィーキング師団のようにドイツ人のエリート部隊に勝るとも劣らない戦いをした部隊もあります。ところが中にはロシア人部隊やらボスニアの回教徒部隊といった、ナチスのイデオロギーからしたらなんじゃこりゃみたいな部隊もありました。

 ということで、武装親衛隊の一部の部隊は国防軍とともに戦ったわけで、戦後に軍人として扱ってほしいという話もあつたようなのですが、やはり親衛隊ということで軍人としては認められていないようです。武装親衛隊の隊員の中には陸海空の国防軍からすすんでか強制的にかはわかりませんが、移籍した人達もいたわけで、全部が全部悪人だとはいえないとは思うのですが、やはり捕虜の虐殺だとかの話もあるので、国防軍の陸軍とは分けて考えないといけないのかもしれません。

 では、国防軍の陸軍が全く問題なかったかというと、それもまた疑問もあります。武装親衛隊の隊員は当然ヒトラーに忠誠を誓っているわけですが、陸軍の軍人たちもヒトラーに忠誠を誓わされたこともあり、ナチス式敬礼をさせられているというのもあります。陸軍だったら何も問題なしともいいにくいと思います。

 どうも我が国では武装親衛隊の制服の格好よさもありますし、ドイツ人と違ってナチスについて深く考える必要もないので、なんとなく扱いが国防軍といっしょくたになっているのですが、根本的なところについて冷静に分析した書籍が出版されてほしいなあと思っているところです。実のところ、武装親衛隊で活躍したクルト・マイヤーの書いた「擲弾兵」という本は、本当に面白いんですよ。興味ある方は、学研から文庫本で出版されているので手に入ると思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿