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歴史群像の「再検証インパール作戦」を読む

2018-09-17 13:36:40 | 日記
 今月発売された歴史群像の特集「再検証インパール作戦 最大の敗因は補給の警視ではなかった!?」を読みました。結論から言うと従来から言われていた補給の問題を超えるほどの要因が敗因につながったかというそれはどうかなという感じがしました。

 インパール作戦は攻め込んだ日本軍は自ら担いでいった食料や銃弾以外にほとんど補給を受けることができず、狙ったインパール、コヒマに迫ったものの食料や銃弾が尽きて占領することができず、その撤退は悲惨なものとなった地獄の戦場でした。著者は補給以外にも敗因かあるということを主張したわけです。

 それはイギリス軍が空中補給によって陣地を守り抜いたことが日本軍がインパールやコヒマを占領できなかった要因であるということです。インパール作戦に参加した兵士の回想録の中にも、イギリス軍の輸送機がパラシュートで補給物資を投下する場面が描かれていたりします。

 それからインパール作戦の前にビルマのアキャブにイギリス軍が侵攻し、それを日本軍が包囲したのですがイギリス軍部隊は空中補給によって補給を受けて抵抗し、包囲した日本軍が逆に補給不足になって撤退するということがありました。また、ウインゲード旅団がビルマにゲリラ的に侵入し、空中補給を受けて活動したということが実例としてありました。

 ですから、イギリカ軍にとっては困った時には空中補給を受けるが当然のことであって、インパール作戦敗退の主要因まで言えるかなと感じました。ただ、インパール作戦について書かれたものは日本軍の視点で書かれたものばかりで、当時のイギリス軍の状態がどのようなっていたのかといった点についてはほとんど読んだことがなかったので、今回の特集はその点では非常に勉強になりました。イギリス軍にとってもほとんど余裕がないなかでの戦いで、インパールやコヒマを守り抜くには空中給油に頼らざるをえなかったというのが実態のような気がします。



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