夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:蛍

2006-06-20 | poetry


   蛍

目が慣れてくると
一つ、二つ、ふわふわと
あまり近づくと危ないよって
手を握ってくれる
汗ばんでいるのが少し恥ずかしい

暗闇の中に
遠く、近く、人の声が聞こえて
でも、姿は見えなくて
あたしたちもそうなのかしら

今夜、この小さな川の畔で
あなたのためだけに
はかなげな光が
横顔を照らしてくれますように



*この詩は次の和歌を本歌としています。

  もの思へば 沢の蛍も わが身より
  あくがれいづる 魂(たま)かとぞ見る
      和泉式部・後拾遺和歌集



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4 コメント

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きれいですね (夢のもつれ)
2006-06-22 21:16:15
蛍の季節っていつなのか私もよくわかんないんですが、いるところにはもうたくさんいるようです。



この詩では横顔が浮かび上がる情景だけほしかったんで、そう言っていただくととてもうれしいですね。ずるいくらいきれいな。。。
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蛍・・ (いちご)
2006-06-22 20:07:25
素敵な詩ですね。

あたしこの前蛍を見に行ったのよ(ちょっと夢のもつれさんの女性風★)

でもね、まだ時期が早くていなかったです。

この詩を読んでいると、本当に小さな光が横顔を照らしている図を想像できました。

感動です
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はじめまして (夢のもつれ)
2006-06-20 21:46:37
ロマンティックですね。。もう何年も見ていませんが、この季節になると思い出しますね。

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Unknown (ゆめ星人)
2006-06-20 17:42:20
はじめまして。

ホタルっていいですよね~。

幻想的で、ロマンチックな気分にさせてくれます。
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