夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:カオスの目

2006-06-29 | poetry

南海之帝為儵 北海之帝為忽
中央之帝為渾沌
儵與忽時相與遇於渾沌之地
渾沌待之甚善
儵與忽謀報渾沌之
曰「人皆有七竅以視聽食息
此獨無有 嘗試鑿之」
日鑿一竅 七日而渾沌死
         荘子・応帝王篇第七




  カオスの目

誰かに迷惑をかけてるわけじゃない
誰かを傷つけてるわけじゃない
あたしを痛めつけているだけ
あたしが苦しんでいるだけ

毛布から目だけ出して
あたりをうかがう子どものように
PCの画面に向かって
充実した作り事の日々を読み飛ばす

あたしはあなた
血液型や趣味や顔つきや
性格や星座や男の好みが違っても
ぐるぐる回る蛇のように
あなたはあたし

誰にもつながっていない
誰かとそっくり同じ
あたしはありふれた孤独を見る
あたしを覗き込まないで



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2 コメント

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ううん・・・ (いちご)
2006-07-01 23:32:09
最後のせりふがやっぱりずんっと来ます。

うまいな・・・とうなります。

ありふれた孤独・・・

わかります
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ありがとうございます (夢のもつれ)
2006-07-02 14:16:21
孤独って、もちろん誰からも見捨てられたような気持ちですが、そういう気持ちを味わっている人はたくさんいるだろうなって思うんですよね。。



でも、それを自分だけの特別なものだと思いたいというのもあって……
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