夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:5年後のあなたへ

2007-02-27 | poetry

   5年後のあなたへ

あたしを忘れないで
あたしを思い出して
一日のほんの少しの時間でいいから
朝、通りがかりに目にする
公園のイチョウのように

あなたがあたしを忘れてしまったら
あたしはいない
子どもの頃作った砂のお城のように
始めからなかったのと同じ

あなたがあたしのことを思い出さなければ
あたしは消える
地面にぽっかり空いた穴を見ても
何かあったんだろうって誰も思わないように

ずっとそばにいるのに言えないことがある
腕の中で抱かれていても
肩が震えるのを止められない
残酷なあたしの心があたしに言う
時間の浜辺はすべてを押し流してしまうと




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2 コメント

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なんか… (ぽけっと)
2007-02-27 22:26:08
こんな物語あったなあって、この人の後ろに隠された物語を知っているような気がする詩ですね。
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なんかねw (夢のもつれ)
2007-02-27 23:02:21
例えば主人公は白血病で死ぬとか、思わせぶりな感じがするんだろうって思いますし、どんなふうに想像されてもOKなんですが、主観的wには幸せな中で感じる不安ってところなんです。
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