カネが敵の世の中よ。早く敵に会ってみたい。

　ネットで見た記事です。

　日銀などでつくる金融広報中央委員会が１７日発表した「子どものくらしとお金に関する調査」で、「お金よりも大事なものがあるか」との問いに小中高校生の約８割が「そう思う」と答えた。「勝ち組」「ヒルズ族」などと、成功者がもてはやされる風潮が広まるが、同委は「子供の金銭意識は予想以上に堅実だ」と分析している。
　ライブドア事件を挟んだ昨年１２月～今年３月、全国の小中高校５０６校、８万７４４７人を調査した。「お金持ちはかっこいい」との問いに「そう思う」と答えた割合は小学校低学年と高校生が２割強と、回答者の中で最も高かった。しかし、小学校高学年は同じ質問に約７割が「そう思わない」と答え、最も否定的だった。その一方で、中高生の６割以上は「お金をもうけられることはすばらしい」と答えた。
　また、１カ月の小遣いの額は、小学校高学年で平均１１２２円、中学生２７３８円、高校生５５９０円だった。（毎日新聞） 5月17日

　調査結果の詳しいことは、金融広報中央委員会のＨＰを見ればグラフもあってわかりやすいんですが、要は「おカネはいちばん大事なものじゃないけど、たくさんほしい」という結果です。これを矛盾だとか、ホンネとタテマエの使い分けだと考えることもできそうですが、私はそう思わないです。今の子どもってバランスが取れた考え方をしてるんだなって、素直に思っちゃいました。「おカネがないと始まらない」っていうのも現実ですし、「おカネで買えないものはない」なんてホリエモンみたいに言いきっちゃうのも抵抗ありますからね。そんなんだから、おまえは金持ちになれないんだって言われちゃいそうですし、そのとおりですけど、一応生活できてるからかまわないもんって思います。お金持ちって忙しそうで、税金とか面倒くさそうだからｗ。

　それで思ったのが村上ファンドの村上さん（変な言い方ですけどｗ）がシンガポールに移住（？）したってニュースです。あれってご本人も説明をしてるみたいですし、いろんな憶測がされてますが、簡単に言っちゃうとホリエモンの次に目の敵にされるのがかなわないってことじゃないかって思います。阪神ファンとかからずいぶんひどいこと言われてるらしいし、放送局の株を持つと報道の自由って大義名分が、電鉄会社の株を持つと公共交通って大義名分が、後付けで出てきて、規制しろなんて議論が政治家から出てきたりしますからね。……でも、それじゃあ放送局がそんなにご立派な経営をしてきたのかなって思いますし、私は大阪出身で阪神ファンなんで言っちゃうと、阪神電鉄に立派な経営方針なんてものがあったとは思えないし、タイガースを強くするために最善を尽くしてきたとは到底言えないですね。

　つまり、村上さんへの攻撃ってジェラシーって要素がけっこうあるんじゃないかと。「おカネよりも大事なものがある」とか「心はおカネじゃ買えないんだ」って本当に思ってるんだったら、村上ファンドが何をしようがそれはおカネで買えるものに限られるわけなんだから、気にすることはないんじゃないのってことです。バブル期にゴッホの名画を買ったどこかの社長が「自分の棺おけに入れろ」って言ったそうですが、そっちの方がよほど傲慢で、おカネで測れない価値があるものを破壊しようとした許しがたい行為だと思います。そうそう、画像は村上さんって欽ちゃんに似てるなって思ったので。……