雪が解け
゛春になったら゛
蝶が飛び蟻は汗を掻き掻き荷を運び
丸々太った蜂が
花から花へ秋の充実の蜜探し
゛夏になったら゛
゛夏になったら゛
待っていた8月も後一日になる
日照り続きの暑の厳しさを潜りぬけて来た
朝夕の気温の落差に
ふと過ごしてきた過程に物心する
初夏を告げた草むらのキリギリス、チキチキバッタ
孫の夏休みも終え
すつかり鳴き声も消えた
季節は徐々に枯れて行く干し草の中
ころりころころ切なげに鳴く
コウロギのあやしは
万物土壌に戻るよう
秋炎秋炎
未だ風も無く
゛ゴーン(^-^)ゴーン゛と
秋の入り日を意識する
後二カ月もすると又出会いの雪
時めいた煌めいた園生に
又新たな出会いの冬
゛雪が降る゛
゛雪が降る゛
辺りは白いクレッパスで消されて行く
窓辺りの呟きに
振り向けば
裏庭で微笑んでいる
残暑の朝の労いに
パッと散らした椀の中
みどりの膳がエネルギッシュに盛られて行く