昨年末、ある一番偉い方に、『部屋まで来てくれ』 と呼び出された。
人事部の若手社員があまりに子供の使い状態である事を嘆かれており、挙句の果てに
『 あいつは家でも馬鹿だからなぁ。 結局全てゆとり教育のせいなんだよ。ゆとり教育なんて物を始めるから、今の若い連中は皆あんな風になっちまったんだなぁ。 』 と仰られた。
その理屈で行くと、同年代の若手社員は、全員皆お馬鹿と言う事になってしまう。
そんな事は絶対に無いと思うのだけど
一昨日、丁度部長が出張中で留守の時に、総務の女の子が干支飴を持ってきてくれた。
『 これは人事の分ですので、皆さんでどうぞ。 』 と言って、人事部の若手に手渡した。
しばらくしてから若手はニヤニヤしながら 『 課長、私は要らないのであげます 』 と僕に差し出してきた。
『 〇〇さん、二つ間違いがあるぞ。 先ず、人事部でもらった物だから、部長に報告するのが筋だろ。 あなた個人がもらった訳では無いよな。 次に、百歩譲って個人でもらったと物だとしても、目上の人間にその言い方は失礼じゃないのか? 「私は結構ですので宜しかったら如何ですか?」 くらい言葉を選ばないと! 要らないからあげると言われたら、普通は気分を害するぞ。 』 とグッと堪えて諭してあげた。
さて翌朝。
若手がニヤニヤしながら部長に前日の干支飴の報告をした。
『 部長、昨日総務から干支飴をいただきました。私は要らないのであげます。 』
目の前で16時間前と全く同じ光景を見た。
こういうのをデジャヴと言うのだろうか?
僕の説教は何だったんだろう???
絶対にゆとり教育のせいでは無いと思います