チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

オマール海老のつけ麺とずんだ味ジェラート

2022年11月23日 15時49分06秒 | Weblog
そごう広島店で「宮城県の物産と観光展」をやっていたので、夫婦で出かけることに(いい夫婦の日とは関係ないです)。

お昼に「えびそば えび助」でオマール海老のつけ麺」と「海老味噌ラーメン」を試してみました。どちらもエビの味がスープにうまく溶け込んで大変美味。







スープまで飲むと、さすがに喉が渇いたので、食後には「ジェラテリア ナチュリノ」でジェラートを。初めて見たずんだ味と冷やし焼き芋味にしたのですが、どちらもおいしくて、いくらでもいけそう。





もちろん最後にずんだ餅を買って帰りました。仙台駅構内で買った思い出のずんだシェイクがなかったのがちょっと残念。

塩屋カフェ&S BRICK

2022年11月06日 21時30分14秒 | Weblog
淡路島に行ってきました。

洲本のホテルに泊まった翌日、神戸方面へ向かう前にちょっとだけ近くで観光。

洲本市にあるレンガ街「塩屋」。明治時代に建設された、紡績工場の建物が、カフェやレストラン、土産物屋の施設に生まれ変わっています。


塩屋カフェ。ここではお土産物もいろいろ売られています。


カフェのメニュー。

もう少し奥に行くと、S BRICK と呼ばれる建物が大きな姿を見せています。「S」は SUMOTO らしい。




横の入り口。

中は、Food Base、Kids Base、Craft Base、Share Base に分かれています。Food Baseにあるのは「チーズ工房&ローカルピザ CHEESE & PIZZA WORKS AWAJISHIMA 」。店内のチーズ工房で作るフレッシュチーズと、チーズに地元の食材を加えたピッツァが楽しめるそう。あいにく朝食後すぐだったので、お腹がまだ空いておらず、こちらは次の機会に。

Kids Base は親子の自由な遊び場。Craft Base は制作工房、Share Base はギャラリーやセミナー会場、コンサートホールにも使えるそうです。

洲本ICからだと車で約15分。神戸や西宮あたりからだと、日帰りで十分楽しめると思います。


(訳書出版)M. ディベリウス『福音書の様式史』出ました

2022年09月30日 22時06分52秒 | Weblog
新約聖書研究について少しでも専門的に学んだことのある人なら、「様式史」という単語を聞いたことが必ずあるはずです。

イエスが表した「福音」がどのような「様式」をとってどのような場所(=生活の座)で語り伝えられ、福音書という文書に収録されるに至ったのか、そのプロセスを解明するのが「様式史」(ドイツ語 Formgeschichte の訳語)という方法です。そもそも旧約聖書研究(H. グンケル)で始まったこの方法を新約聖書に当てはめたのは、K. L. シュミット (Karl Ludwig Schmidt) の教授資格論文『イエス物語の枠:最古のイエス伝承の文献批判的研究』(Der Rahmen der Geschichte Jesu. Literarkritische Untersuchungen zur ältesten Jesusüberlieferung, 1919) とこの本 (Martin Dibelius, Die Formgeschichte des Evangeliums (1919)、さらに ルドルフ・ブルトマン『共観福音書伝承史』 (Rudolf Bultmann, Geschichte der synoptischen Tradition, 1921) です。

この「様式史御三家」の内、ブルトマンのものはすでに翻訳が出ていますが(ブルトマン著作集1-2、新教出版社刊)、「様式史」(Formgeschichte) という語を広める役割を果たした、ディベリウスのこの本は久しく翻訳が待たれたまま実現していませんでした。それが今回、このような形で実現し、監訳の責任を負った者としては安堵の一言です。翻訳は最初、加山宏路先生(梅花女子大学名誉教授)が始められましたが、完成を見ないまま他界されたので、弟の加山久夫先生(明治学院大学名誉教授)が訳業を引き継ぎ、出来上がった原稿を吉田忍さん(農村伝道神学校他講師)と私が整えた次第です。

「福音書の様式史」という邦題が、翻訳書が出る以前から使われていたので、今回もその慣習に従ったタイトルにしましたが、実際には、Evangelium は「福音書」というよりも「福音」です。福音がどのような「様式」で伝承されたのかを分析した研究ですから。その点ではディベリウスもブルトマンも着眼点は同じなのですが、ディベリウスは、教会における宣教を目的とした「説教」(そこには宣教内容や教育的内容も含まれます)を、イエスに関するあらゆる伝承の「元来の座」(Ursitz) とみなし、そこから種々の「類型」(範例、ノヴェッレ、聖伝、神話等)に伝承を分類しました。他方ブルトマンは、各伝承断片を分析することで伝承の元来の形態とそこからの二次的発展の過程を追っています。イエスについての伝承をブルトマンは「言葉伝承」(アポフテグマ、主の言葉)と「物語伝承」(奇跡物語、歴史物語と聖伝)に分けています。

ディベリウスのやり方は、「説教」という「元来の座」を前提することから出発して、伝承の発展過程を再構成するので「構成的方法」と呼ばれますが、ブルトマンのそれは、伝承の分析から始めるので「分析的方法」と呼ばれています。

様式史的方法については、研究仲間と一緒に書いた『新約聖書解釈の手引き』(日本キリスト教団出版局、2016年)の60-63頁で説明していますので、よかったらご覧ください。そこに記したまとめを以下に再録しておきます。

「様式史研究がもたらした重要な認識は、イエスに関する福音書の情報は個別断片伝承に遡り、その枠となっている部分は福音書記者の二次的な設定による(したがって史実に遡らない)こと、その伝承は担い手たる集団(初期キリスト教会)によって一定の様式にしたがって発展させられており、その発展には教会の状況や思想が反映していることであった。この認識は、福音書の叙述から単純に史的イエスを再構成することを一層困難にしたが、逆に言えば、伝承に特徴的な様式や、その二次的発展を分析することによって、より史的イエスに近い、古い伝承段階へと遡る手助けともなったのである。」(63頁)

今日では、20世紀新約聖書研究史の一部であり、もはや最先端ではないものの、様式史的方法が新約聖書の分析にもたらした功績は大きく、その方法を学び知っておく必要は廃れていません。その意味でも、この研究書が日本語で読めるようになったことは重要だと思っています。値段がちょっと高いのが難ですが、個人での購入が難しい場合は、図書館などに購入申し込みを出していただければ幸いです。


マルティン・ディベリウス『福音書の様式史』(聖書学古典叢書)、辻 学(監訳)、加山宏路・加山久夫・吉田忍(訳)、日本キリスト教団出版局、2022年9月刊。定価9,000円+税

広島フラワーフェスティバル2022:平和大通りの様子

2022年05月05日 15時08分02秒 | Weblog
コロナウイルスのため2年間中止されていたフラワーフェスティバルが、今年は開催されることになりました。

平和大通りは、恒例のパレードもなく、屋台もない、一見すると普段と変わらない静かな様子です。ステージプログラムは国際会議場やNTTクレドホールで行われています。




そんな平和大通りを、5日の午前に少し散歩してみました。通りの南側は、何らフェスティバルを思わせるものはありません。


白神社前でUターンして、通りの北側を東へ向かって歩いてみます。


ここが会場の入口。


入口近くではフラワークイーンのお姉さん方が取材に応じていたようです。


緑地帯の通路の両側に、こうした小さな花が並べられていました。「ピースフラワープロジェクト 花育」ということで、「「広島を花であふれる街にしよう!」という信念で2011年に始まった取り組み。例年、広島市内とその近郊の学校や施設など約120団体に花を育てていただき、FF期間中の3日間、平和記念公園に集めて展示します。終了後は県内の各地域へ配布し、大切に育てられています」(フラワーフェスティバルのウェブサイトより引用)。


フラワーフェスティバルの顔ハメ看板。


フラワーガーデン「コンテスト部門」。「指定された区画内で植木鉢などの器に花などを自由に植え付け、制作した作品を展示しています。5月3日、4日に来場者による人気投票を行い、得票数に応じて各受賞作品を決定します」(ウェブサイトより引用)。


フラワースタンプラリーという催しもあったようです。市内中心部にチェックポイントが35箇所あり、スタンプの数に応じて景品が当たるとのこと。


フラワーガーデン「花つなぎ部門」。市民参加のプランターが展示されています。




フラワーフェスティバルの歴史を解説した「ひろしまフラワーフェスティバルと広島の歩み」。


ここが東側からの入口。

ステージプログラムはオンラインでも配信されていますが、やはり静かなお祭り、という感じでした。来年は賑やかに行えることを願っています。


安佐南区のカフェ・モンシュシュ

2022年04月02日 17時19分50秒 | Weblog
安佐南区にある「苺ファームべりふる」で久々にいちご狩りをした帰り道。往路で見かけた「カフェ・モンシュシュ」でお昼ご飯をすることに。急に思いついて立ち寄ったのですが、予約して来る人も結構いるようでした。

遠目に見ると、洒落たカフェというより古民家という感じです。


でも近くまで行くと、確かにカフェ。こんな山の中で、という印象ですが、なんでも、釣り堀をしていた古い民家を改装したとか。ちょっと、関学の千刈キャンプ場(今の綺麗な建物じゃなくて、僕らが中学生だった頃の雰囲気)に似てる気がしました。



入口にはメニューが貼り出されています。


注文したのは今日のランチ。トンカツにポテト、サラダ。ミネストローネと鮭ご飯つき。大変美味しくいただきました。




プロレスラーかと思ったら

2022年03月17日 18時56分59秒 | Weblog

最近の定番散歩コースになった比治山から北向きに降りてくると、広島市南消防団の段原分団がある。



「消防団」とは、「消防団は市町村の非常備の消防機関であり、その構成員である消防団員は他の本業を持ちながら、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員として、「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、消防防災活動を行っています」(消防団オフィシャルウェブサイトから)。

梯子をみたら登ってみたくなるし、鐘があったら鳴らしてみたくなるが、この場合、その機会はない方がもちろん良いに決まっている。



消防団員募集のポスターが凄すぎて圧倒された。プロレスラーの募集かと思った。





比治山=「臥虎山」

2022年03月11日 17時18分52秒 | Weblog
広島市南区に「比治山」という山がある。標高71.1mだから、山というより丘なのだが、虎が臥せっている形に見えるというので、「臥虎山」(がこさん)という別名もあるらしい。

最近は散歩の時にここに登る。やや急な坂道を、スピード上げて一気に歩くと、結構しんどい。マスクしているので、息も絶え絶え、太ももやふくらはぎが軽い筋肉痛になる(いわゆる「身が入った」状態)。

けどその筋肉痛が、とても運動した気分にしてくれる。問題は、運動した!という気分のせいで、夜にビール飲んじゃおか、となってしまうことで、まったく逆効果である。

写真は、比治山展望台から見た広島市内。比治山には、広島女学院の「校母」ゲーンス先生のお墓もある。

初詣は大行列

2022年01月03日 10時58分38秒 | Weblog
正月恒例の、初詣観察に出かけてきました。今年は元日に、散歩がてら近くの神社へ。

比治山神社は、さすがに正月は初詣で人混みがすごいのですが、今年は特別でした。なんと入場規制。コロナ禍ゆえの措置だとは思うのですが。

順番を待つ行列は道路にはみ出て、ずっと続いていました。


これでは境内に入って観察することもできません。いつもやっているお賽銭観察(横側に回り込んで、どのくらいのお札が投げ込まれているかをじっと見る)も、今年は諦めました。

神社のすぐ近く、比治山への登り口にお寺があります。多聞院という真言宗の寺院です。


境内には、『日本外史』を書いた頼山陽のお墓もあるとのこと。一度きちんと訪問したいですが、この日は、中には入らず。


このお寺も被曝し、屋根瓦が全部落ちましたが、倒壊・全焼した県庁の代わりに、県防空本部となったそうです。救援物資の受付や、被爆者への握り飯の配給なども行った、と看板にありました。


この日は静かだった多聞院。訪れる人もまばらだったようです。

バンクシー展@広島行ってきた

2021年11月11日 22時41分28秒 | Weblog
ひろしま美術館で開催中の「バンクシ―展 天才か反逆者か 広島エディション」に行ってきました(11月6日〜12月5日)。



写真撮影はOK(フラッシュは✖️、作品に近づきすぎないことが条件)というのでびっくり。

夕方出かけたので、あまり時間がなかったのですが、それでも一つ一つをじっくり見てきました。以下はとくに印象的だった作品。どれも皮肉が効いています。


Welcome to Hell


Toxic Mary(有毒マリア)


Christ with Shopping Bags


Grin Reaper(Grim Reaper=死神、にかけている。Grin は「にっこり笑う」の意なので、「スマイル死神」か)


Sale Ends


Monkey Queen


Monkey Parliament


Wrong War


Have A Nice Day


Banksy vs Bristol Museum


Girl with Balloon
(2018年5月のオークションで落札直後にバンクシーの仕掛けにより自動シュレッダーにかけられたので有名。裁断された後の作品には Love in the Balloon と名前がつけられた)


(By Banksy (photograph by Sotheby's) - Sotheby's - https://twitter.com/Sothebys/status/1050434176414035968, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=58733196)

バンクシーがプロデュースしたテーマパーク Dismaland の映像もありました。子供連れで行きたいところかと言われると……ためらいます。

展示の最後には、バンクシーを天才と思うか、それとも反逆者と思うかをスマホから投票するコーナーがありました。正直言えば、どちらも、ですが。

神田神社の氏神祭

2021年10月17日 10時31分42秒 | Weblog
散歩でよく通りかかる、宇品の神田神社。少し前から幟が通りに立っていたのは、この週末に行われる氏神祭のためでした。神社のお祭りもコロナウィルスの影響大ですが、今年は催し物を限定して開催するようです。賑わいは嬉しいような、心配なような。



正面から見ると、屋台が建ち並んでいます(朝早く撮ったので、まだお店は閉まっています)。


早朝からお参りしている人がいました。