チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

"she" と言ってくれ

2008年06月30日 17時31分30秒 | Weblog
広島に来てから、外国語を使う機会が激減したので(読み書きは別ですが)、通勤時にはiPodで英語やドイツ語の練習に励むようになりました。Podcastでドイツ語や英語のニュースや練習番組をせっせと聴いています。通勤時間が長いので、結構いろいろな番組を聴くことができます。

その一つが、CNN English Express 毎日ちょこっとリスニング特訓という番組。1回3分ほどの短いものですが、日常会話で使いそうな表現や、間違いやすい表現などを紹介してくれるので、英語不得手の自分にはちょうど良いプログラムです。

ただ、気になるのが発音。男性と女性の二人組でやっているのですが、男性の "she" の発音がおかしいのです。いくら聴いても「スィー」に聞こえる。"see"(あるいは "sea")と言っている。いったん気になり始めると、耳について仕方なくなります。

ここ数日は、男性が「彼女」と言う場面がないのですが、また言うんじゃないかとドキドキしてしまいます。「間違いやすい英語表現」なんて特集もやっていましたが(実際重宝しましたが)、それ以前にちゃんと "she" と言ってくれよ、と思います。"see" じゃなくて。

ゲーンスチャペルはええチャペル(続)

2008年06月28日 09時39分04秒 | Weblog
広島女学院大学のゲーンスチャペルは、入口もええ感じです。誘われてつい入っていきたくなるようなこの雰囲気。

ゲーンスチャペルは、宗教センターと一体になっています。構造的には、1階がセンター事務室、2階がチャペルや多目的ホール、和室という形ですが、坂の途中に立っているので、上の写真のように、チャペルに階段なしでも入っていけます。


宗教センター事務室。入口はガラス張りになっているので、とても明るく、中の様子もよくわかります。

ゲーンスチャペルと宗教センター、建物の近くを歩くだけで癒されるような感じがします。

ルツ教授献呈論文集

2008年06月23日 23時22分22秒 | Weblog
ベルン大学神学部のウルリヒ・ルツ(Ulrich Luz)名誉教授が70歳の誕生日を迎えられたのを記念して、献呈論文集(Festschrift)が出版されました。

Neutestamentliche Exegese im Dialog: Hemeneutik - Wirkungsgeschichte - Matthäusevangelium. Festschrift für Ulrich Luz zum 70. Geburtstag, hrsg. von Peter Lampe, Moisés Mayordomo und Migaku Sato, Neukirchen-Vluyn: Neukirchener Verlag, 2008.(『対話する新約釈義:解釈学-影響史-マタイ福音書 ウルリヒ・ルツ70歳祝賀論文集』)

Neukirchener社のホームページによれば定価39ユーロ90。

新約聖書学に少しでも関わった人間であれば、ウルリヒ・ルツの名前を知らない者はいないというくらいの、まさに20世紀後半を代表する新約学者の一人ですが(巻末の業績一覧によれば、最初の論文は1960年の Schweizerische Theologische Umschau 30 [S. 30-39] に掲載された Reform des Theologiestudiums?「神学研究の改革?」です)、ルツ教授が日本と深い関わりを持つことも、これまた日本の神学界ではよく知られているところです。

チューリヒ大学で博士号・教授資格を得た後、1970年から72年までルツ教授は国際基督教大学と青山学院大学で教鞭をとっており、その時の経験を基に、1973年には八木誠一氏と共編で Gott in Japan (München, 1973) を出版しています。その後、ドイツ・ゲッティンゲン大学、さらに1980年からはスイス・ベルン大学で新約学の教授を務めましたが、その間に多くの日本人学者が学位論文の指導を受け、あるいは客員研究員として厚遇を受け、交わりを深めてきました。ルツ教授のもとで学位論文を書いた学者には、佐藤研(立教大学)、加藤善治(関西学院大学)、嶺重淑(関西学院大学)の各氏がいます。私も1991年から95年までベルンに留学した際、論文指導教授ではなかったものの、同様の暖かい配慮を戴きました。学位論文の副査も務めて下さったばかりでなく、論文を書く過程で対話の相手にもなって下さった、まさに恩師の一人です。

そんな背景もあり、今回の献呈論文集には23人の寄稿者のうち、日本勢が6人も入っています。

小河陽(Ogawa Akira, Interpretive Strategies for Reading the Parables, S. 71-83)
佐藤研(Sato Migaku, Zen und Gnosis, S. 85-97)
辻 学(Tsuji Manabu, Die Intertextualität von 1Tim 2,1-3/Tit 3,1-2, S. 99-110)
八木誠一 (Yagi Seiichi, "Bashologie" im Neuen Testament und synoptische Evangelien, S: 121-131)
原口尚彰(Haraguchi Takaaki, Die Rezeption der biblischen Seligpreisungen bei den Apostolischen Vätern, S. 297-306)
嶺重淑(Mineshige Kiyoshi, Wer sind "die Armen im Geist"? Japanische Interpretationen von Mt 5,3, S. 307-318)

まだ解釈学に関する著作も執筆中とか。70歳を超えてますます意気盛んなルツ教授の健康が守られますように。

追記:ルツ教授の著作は、日本語にも訳されています。EKK註解シリーズの『マタイによる福音書』(小河陽訳。邦訳全4巻のうち1-3巻既刊。教文館)は、マタイ研究史の記念碑的著作ですが、その他にも以下のものがあります。

『マタイの神学:イエス物語としてのマタイ福音書』原口尚彰訳、教文館、1998年。3255円。
『マタイのイエス:山上の説教から受難物語へ』関西学院大学神学部編、日本キリスト教団出版局、2005年。1680円。

お求めは最寄りのキリスト教書店まで。

きゃぷてんは人気店

2008年06月22日 11時41分12秒 | Weblog
以前から旧友に紹介されていた、自宅近くの料理屋「きゃぷてん」に家族で繰り出しました。

街中からは外れた位置にありながら、かなりの人気店らしく、広島グルメでも再三紹介されているようです(店内に記事が貼ってありました)。土曜の夜は予約でいっぱい。日曜日は定休日だったのですが、お客からの要望に応えて店を開けるようになったとのこと(月曜定休に変わりました)。

コース料理も用意されていますが、初めて訪れたので、とりあえずアラカルトで注文することに。


小鰯の刺身。刺身は他にもいろいろありました。


オリジナルの冷酒(「宝寿」で知られた竹原の藤井酒造が作っています)と天ぷら盛り合わせ。天ぷらも魚介類が充実しています。

料理とよく合うのでついつい飲みすぎました。ビール2本に始まって、オリジナル冷酒、さらに「宝寿」を冷で。


あら炊きも美味。子どもたちも競うように身をつついていました。


これは、めばるそうめん。この頃には相当お腹もいっぱいだったのですが、なんとも言えぬ美味に酒の勢いも手伝って、軽くいけました。


はげの刺身には肝が添えられています。本当は冬のほうが美味しいそうですが、6月でもなかなかの味わいです。なんか、ばくばくと食べてしまったので、もったいなかったような。

他にも、小鰯や、にし貝の天ぷらなど色々いただいたのですが、酒のせいか、写真のピントがいずれも甘いので掲載は断念。

お店の人も、きゃぷてん(お店のご主人)も気さくで親切、さすが広島です。近々また行きたくなるお店でした。

ゲーンスチャペルはええチャペル

2008年06月18日 22時17分02秒 | Weblog
週に1度、非常勤で出かける広島女学院大学には、創立者の名前を冠した「ゲーンスチャペル」という小さなチャペルがあります。

2006年12月に完成した、まだ新しいチャペルは7角形の珍しい形。内部は白煉瓦造りです。ステンドグラスに太陽の光が差し込むと、なんともいい雰囲気を醸し出します。

こういうチャペルのある光景が、大学のキャンパスに潤いを与えていることに改めて気づかされる思いがします。非常勤の帰り、ときどき立ち寄っては雰囲気を楽しんでいます。

ゲーンスチャペルは、宗教センターの2階部分にあり(坂に造られているので、2階に階段なしでも入れます)、同じフロアには和室や多目的ホールも設置されています。このチャペルで卒業生の結婚式を行うこともできるようになりました(そうです)。和室やホールはその控室に使用されるのでしょう。

建物全体がとても綺麗で、上品な宗教センター。職員の方々もとても親切で、いつ行っても和みます。(別に、「かつての」宗教センターと比較しているわけではありません。念のため。「かつての」センターでも十分和んでおりました。)

プールのチャペルはスゴい

2008年06月10日 22時56分22秒 | Weblog
学会で、大阪は堺にあるプール学院大学にお邪魔しました。

プール学院大学は1879年、英国聖公会より派遣された宣教師によって設立された歴史ある大学です。1982年に勝山キャンパスから今の泉ヶ丘キャンパスに移転してきました。泉ヶ丘キャンパスは、泉北高速「泉ヶ丘」駅が最寄り。阪神間からだと、梅田に出て、地下鉄御堂筋線で「なかもず」駅まで行き、泉北高速に乗り換えて2駅(他にも行き方はいろいろあるようですが、これが一番経済的で時間もかからないとのこと)。1時間足らずで泉ヶ丘に着きます。ただしそこからが少々大変。学生さんにはスクールバスが出ていますが、学会で行くと、ちょうど良い時間にバスがないため、タクシーで1000数百円かけて行くことになります。

キャンパスに着いて、会場の建物目指して進むと、途中にそれはキレイなチャペルが。短期大学初代学長のお名前をとってエレノアホールと名づけられています。700人を収容するという大きくて、荘厳な雰囲気のチャペル。

2階席にはパイプオルガンも据え付けられています。


月曜から金曜の10:40には15分間の「チャペルタイム」が行われているそうです。ちょっと短いけど、このチャペルの雰囲気を味わうだけでも価値のある時間です。

ああ、こんなチャペルが「うち」の学校にもあれば、とつい、自分の大学が国立であることを忘れて、思いふけってしまいました。

広島でロッテを観る

2008年06月08日 12時24分42秒 | Weblog
プロ野球交流戦が始まり、広島球場にパ・リーグのチームが来るようになりました。そこで今回、ヨメさんがチケットを入手してくれたので、一緒に広島vsロッテの試合を観戦。初めての年間指定席。バックネット裏、やや1塁側寄りのところです。

これがチケット。

例によって、隣りのそごう広島店で食糧を買い込み、飲み食いしながらの観戦。平日のナイターにもかかわらず、結構たくさんお客がいます。とくに、修学旅行の集団が目立ちます。レフトスタンドでは、黒と白で統一されたマリーンズの応援団が一糸乱れぬ応援を繰り広げていますが(広島にロッテファンがいたのか!)、その左に隣接した、三塁側内野席に陣取った修学旅行生たちも一緒に立ち上がってマリーンズを応援。応援を楽しんでいる様子でした。それにしてもマリーンズの応援は綺麗に揃っていて見事です。

まさか広島球場で、広島vsロッテの試合を観るなんてことが人生の中であろうとは...と夫婦で不思議な感慨に浸りました。阪神やオリックス(阪急時代から含めて)の試合ならこれまで何度も観てきましたが。死ぬまでに、すべての球場で野球観戦を体験してみたいものです。

試合は珍しく、実に珍しく広島の大勝。広島球場でカープの勝ちゲームを観たのは、初めてだったのです。

阪神が絡んでいなくても結構楽しめる広島球場。自宅から車で10分ほどだから、気楽なレジャーです。次は日本ハム戦を観に行こうと計画中。