チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

スイスではどう言うの?

2006年05月22日 15時14分24秒 | 番外編
という本が Duden から出ています。最初のスイス留学の時、ベルンの街中にある本屋で買い求めました。

このたび(と言っても、帰国してから早や2年になろうとしていますが)のチューリヒ滞在にあたっても持参しようと思っていたら、どこに行ったかわからなくなってしまい、結局持っていけずじまいでした。まぁ向こうで買い直せばいいか、と考えていたのですが、なんと絶版になっているようで、Amazon でも手に入らず、入手できないままだったのです。

それが、今日大学の研究室で何気なく本棚を眺めていたら、そこにちゃんとあるではありませんか。びっくりしたの、嬉しかったの、連絡の途絶えていた旧友に再会したかのような気分です。

この本、スイス独自の語法や単語、発音などを解説してくれている上に、辞書としても用いることのできる、何とも便利な1冊です。たとえば、

Stange, die: schmales, hohes, leicht konisches 3dl fassendes Glas mit Fuss, in dem Spezial- (im Ggs. zu Lager-) Bier servierd wird.

シュタンゲと言えば、3デシリットルのグラスに入ったビールを指すことは、経験から知っていましたが、こうしてちゃんと説明がされています。

ほかにも、pressiert sein は「急いでいる」(in Eile sein)の意味だとか、Es gibt...(~がある)の代わりに Es hat と言うとか、Ich habe kalt (warm). なんて言い方もちゃんと載っています。ミルクをたくさん入れたコーヒーを Schale と呼ぶなんてのも、この本の説明を見て納得したのを思い出します。ミグロ・レストランでこの表示を初めて見たときは意味がわからなかったのですが。

Wie sagt man in der Schweiz? (Duden Taschenbücher)
Mannheim/Wien/Zürich: Dudenverlag, 1989.