仕事柄ではあるが、初期キリスト教研究に関する古書が増えてくる。今回入手したのは、Franz Xaver von Funk (1840-1907) 編の『使徒教父文書』(Patres Apostolici) 全2巻。第1巻は1901年、Franz Diekamp (1864-1943) が仕事を受け継いで完成させた第2巻は1913年刊。
Funk も Diekamp もローマ・カトリックの神学者。Funk はテュービンゲンで教父学を、Diekamp はミュンスターで教父学に加えて教理史、教義学も講じた。
使徒教父文書は1世紀末から3世紀にかけて書かれた文書の集成で、新約正典の一部と執筆年代が重なっており、新約聖書を理解する上でも重要な文書群。邦訳は、荒井献編『使徒教父文書』(講談社学術文庫)がある。ギリシャ語本文は、A. Lindemann/ H. Paulsen 編(ドイツ語との対訳)や、M. Holmes 編の英語対訳版、またLoeb Classical Library にも英語との対訳版が収められている。
今回買ったうちの第1巻は、Lindemann/ Paulsen 版の元になっている Funk/ Bihlmeyer 版 (1924) のその元になっている古い版。実はネットでも参照可能なので、ほとんど収集癖に近い。買った理由は一応あって、Diekamp 編の第2巻に、「クレメンスの殉教」や偽イグナティオス書簡集といった、通常の使徒教父文書には収められていない文書が入っているから。
問題は、解説や本文の対訳がラテン語で付されていること。こればかりは、必要な時に必要な箇所をぼちぼち読んでいくしかない。
Funk も Diekamp もローマ・カトリックの神学者。Funk はテュービンゲンで教父学を、Diekamp はミュンスターで教父学に加えて教理史、教義学も講じた。
使徒教父文書は1世紀末から3世紀にかけて書かれた文書の集成で、新約正典の一部と執筆年代が重なっており、新約聖書を理解する上でも重要な文書群。邦訳は、荒井献編『使徒教父文書』(講談社学術文庫)がある。ギリシャ語本文は、A. Lindemann/ H. Paulsen 編(ドイツ語との対訳)や、M. Holmes 編の英語対訳版、またLoeb Classical Library にも英語との対訳版が収められている。
今回買ったうちの第1巻は、Lindemann/ Paulsen 版の元になっている Funk/ Bihlmeyer 版 (1924) のその元になっている古い版。実はネットでも参照可能なので、ほとんど収集癖に近い。買った理由は一応あって、Diekamp 編の第2巻に、「クレメンスの殉教」や偽イグナティオス書簡集といった、通常の使徒教父文書には収められていない文書が入っているから。
問題は、解説や本文の対訳がラテン語で付されていること。こればかりは、必要な時に必要な箇所をぼちぼち読んでいくしかない。
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