夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

女子高生諸君

2017年02月16日 11時45分09秒 | 日記
 また一人自殺した。何なんだろうね、今の日本は!?戦時中は勤労動員とかでモンペ履いてショベル持って・・・もあっただろうが自殺はなかったんじゃないかな?豪雨の中、出陣式で行進する学徒兵たちを茫然と見送る女子学生たちの顔が・・写真だが・・印象に焼き付いている。

 尻の出そうな短いスカート、私にはボサボサに見えるピンピロ髪の毛、そんなもんで『人生の最も輝くわずかな数年をキタナクオドロオドロシク塗りたくる』君たちは自分が惜しくないのか?

 鬼も十八番茶も出ばな、と言うのは止そう、芳紀まさに十七歳と言う言葉が昔はあった。せめてその数年間くらい伝統的なサージの水兵服(敢えてそういうのだ)に身を包んで秘すればこそ隠しおおせない花をこの日本の国に咲かせようとは思わないのか。

 犯人は文部省なんだろう、目先の試験、目先の競争がそんなに大事か?君たちは『養之如春』と言う言葉を知らないのだろう。春の日は見えなくとも、感ぜられなくとも植物を育て、やがて美しい花を咲かせる。そのように子供たちを育てる、育てようとする懐の深さはないのか?

海王星の旗2

2017年02月15日 23時29分07秒 | 日記
 美しい日本の言葉、格調高い言い回し、雅な方言、日に日に失われる中で 小学校5年から英語の文法教育???? あらためて今は亡き恩師の言葉を思い出す・・・君たちは僕の講義を総て忘れていい、ただ文部省はろくなことをしない、と言う事は肝に銘じて覚えておきたまえ!

 『いい文章を読ませようと、それだけを考えて教科書を選んだ』と、最後の同窓会で仰ったことを忘れません。あの鹿児島小松原の静謐の教室で読んだ梶井基次郎、赤松宗旦、誰の随筆だったか『フヨールの旅』・・・。

 私はそこから旅に出て、スウェン・ヘディン、トール・ハイエルダール、川端康成、ウィラ・キャザー、ヘルマン・ヘッセ、シュトルム、トルストイ、アーネスト・ヘミングウェイ、北原白秋、田中冬二、津村信夫、・・・多くの人々に逢いました。みんな素晴らしいプレゼントをくれました。

 音楽の本物のレッスンは演奏技術ではありません、それは既に完成して先生の前では『どのように音楽にするか』が主題です。言葉も同じ、文法は参考書で自分で学習し、教室では文章を巡ってそれをどのように読むか、を先生はやってみせて下さいましたね!

悔恨

2017年02月15日 22時05分27秒 | 日記
 今日、乙子のお嫁さんからウィスキーボンボンが届いた。詳しくはウィスキー入りとブランデー入りだ。綺麗な箱を開けて妻にひとつ、それから自分に・・。遥かな時の霧の向うに立ち昇る記憶。結婚前、妻は手作りのオルゴールにウィスキーボンボンを入れて私の誕生日に送ってくれた。蓋に二人が手を繋いで松明を持って居る姿が彫ってあった。

 あの時の妻の想い、期待、希望などが解るようになったのはもう夫婦としては枯れる頃になってからであったのが悔やまれる。若い頃の私は母の顔色ばかりを窺う利己的な青年であった。妻の気持ちも、子供たちの思いも、深く遠く慮る男らしさに欠けていた・・・慚愧の至りである