織田信長は北陸攻めか何かに際して状況不利が判明した時、電光石火の決断早業で退却したという。”どうしようか、どうしようか”と思いわずらうこそ愚かなれ。ここに”動物的勘”が必要なわけである。第二次大戦のエストニアで真冬の湿地に押し寄せるソ連軍をわずかパンツアー2両で防いだドイツ陸軍のカリウス中尉と言う人が居た。自ら足で地形を調べ、戦車のハッチを開けて自分の目で戦況、敵状を観察する冷静さ、とその観察による判断洞察決断があってのことだ。この人は兵卒から将校に昇進した。実地の経験が机上の空理空論に勝る実例だろう。戦争ではそういう例が多かったと思う。
造船設計は基本設計、性能設計、生産設計と流れてゆく。人間の弱みとして面倒くさいことはしたがらない、人と対立しそうなことは避けたい。そこで”問題先送り”と言うことをする。基本設計は”まあ、仕様書に書いておけばヤード設計の連中が何とかするだろう”とボヤけたものを我々に引き渡す、ヤード設計の連中はそれに苦しんで何とか図面を作る、しかしそこでもまた詳細までは判りかねる、或いは決め兼ねる。そこでまた”生産設計が何とかしてくれるだろう”と一部怪しい図面を出す。こうして問題先送りで図面は”工事現場”に出てゆく。
すると・・・ある朝始業前に電話が鳴る。”沖まで出て来いっ!!”と怒声が飛び出る。はしけに乗って港の外に停泊している艤装中の船に出向き、暗い心ではしごを上る。早出で作業していた海軍工廠生き残りの怖い現場長、配下の工長、そして作業員が並んでいる。”この図面のサインはお前やろが”、”そうです”、”こがんとで仕事がでくっか、作業員ば貸してやるけんワイやって見せろ、模範演技ばせろ!!”と怒鳴られる。
設計作業中で問題に気が着くことが多い。自分の設計ミスを発見した時、問題の見落としに気が着いた時、図面に対する船主のコメント等種々雑多、とにかく多い。その解決に関連部署や上司のところに行って理を言って縺れた糸を解さなければならない。これは非常に憂鬱で面倒な作業であった。ついつい”明日にしよう”と伸ばす、そしていつしか忘れる、時々思い出す、しかし”問題として浮上しないな、もしかしたらこのまま行けるかも”、と甘い考えに負ける。そして・・・船は明後日引渡し、と言う日になって”あれはどうなっているか?”と”燻ぶっていたものが突然燃え上がる”そして修羅場が展開する。・・・死にたいと言った部下も居た。その両親が心配して私の自宅まで相談に来られたこともあった。
”燻ぶっている物事は必ず燃え上がる”、だからそれに気がついたら、或いは問題が起こったら”寸秒を措かず迅速果敢に人の心を捨てて機械のように冷徹に強引に”消す、完全に消す、味を残さない”、”綺麗ごとや美辞麗句は一切言わない、必要最小限の文言を抑揚なく事務的に述べ、伝達する”。これが美味い酒を飲む為の不可避的必須の条件である。
一体あんた、何が言いたいの?
・・・・消費税増税ですよ。このままじゃ国家が破綻すると何年言い続けていますか?誰も火中の栗を拾わないじゃありませんか。昔は”はりつけ獄門”を覚悟でお上に苦境を訴える庄屋さんや名主さんも居たのですよ。
造船設計は基本設計、性能設計、生産設計と流れてゆく。人間の弱みとして面倒くさいことはしたがらない、人と対立しそうなことは避けたい。そこで”問題先送り”と言うことをする。基本設計は”まあ、仕様書に書いておけばヤード設計の連中が何とかするだろう”とボヤけたものを我々に引き渡す、ヤード設計の連中はそれに苦しんで何とか図面を作る、しかしそこでもまた詳細までは判りかねる、或いは決め兼ねる。そこでまた”生産設計が何とかしてくれるだろう”と一部怪しい図面を出す。こうして問題先送りで図面は”工事現場”に出てゆく。
すると・・・ある朝始業前に電話が鳴る。”沖まで出て来いっ!!”と怒声が飛び出る。はしけに乗って港の外に停泊している艤装中の船に出向き、暗い心ではしごを上る。早出で作業していた海軍工廠生き残りの怖い現場長、配下の工長、そして作業員が並んでいる。”この図面のサインはお前やろが”、”そうです”、”こがんとで仕事がでくっか、作業員ば貸してやるけんワイやって見せろ、模範演技ばせろ!!”と怒鳴られる。
設計作業中で問題に気が着くことが多い。自分の設計ミスを発見した時、問題の見落としに気が着いた時、図面に対する船主のコメント等種々雑多、とにかく多い。その解決に関連部署や上司のところに行って理を言って縺れた糸を解さなければならない。これは非常に憂鬱で面倒な作業であった。ついつい”明日にしよう”と伸ばす、そしていつしか忘れる、時々思い出す、しかし”問題として浮上しないな、もしかしたらこのまま行けるかも”、と甘い考えに負ける。そして・・・船は明後日引渡し、と言う日になって”あれはどうなっているか?”と”燻ぶっていたものが突然燃え上がる”そして修羅場が展開する。・・・死にたいと言った部下も居た。その両親が心配して私の自宅まで相談に来られたこともあった。
”燻ぶっている物事は必ず燃え上がる”、だからそれに気がついたら、或いは問題が起こったら”寸秒を措かず迅速果敢に人の心を捨てて機械のように冷徹に強引に”消す、完全に消す、味を残さない”、”綺麗ごとや美辞麗句は一切言わない、必要最小限の文言を抑揚なく事務的に述べ、伝達する”。これが美味い酒を飲む為の不可避的必須の条件である。
一体あんた、何が言いたいの?
・・・・消費税増税ですよ。このままじゃ国家が破綻すると何年言い続けていますか?誰も火中の栗を拾わないじゃありませんか。昔は”はりつけ獄門”を覚悟でお上に苦境を訴える庄屋さんや名主さんも居たのですよ。