夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

悪妻

2018年02月22日 16時25分43秒 | 日記

世に悪妻と言う存在がある。拙宅妻女もそれである。何が『それ』か?・・・ネコが好きで好きで大好きでどうしようもなく好きで、きちがいのように好きで・・・部屋が猫のシッコ臭気で目がシバシバする程臭い、クサイ、ドーシヨーもなく臭い!

ところが彼女は『鼻が利かない!』高校生の時修学旅行で風邪引いていらい鼻がダメになったらしい。そんな臭い部屋で夜は眠るのだ。そこでピアノを教える、猫に餌をやる、ヘーキ平気、車に乗れば制限速度標識のプラス20キロ、片手はシフトレバー、片手はハンドルで走る。俺もあんな【目の粗い感性】が欲しい。

彼女は片付けがダメ。使いもしない楽譜や本やパンフレットを巨大な本棚にギッシリごちゃごちゃ詰め込んでいる。ハローキティーが大好きで、たまらなく好きで雑多なフィギュアの類、その図柄のタオルかれこれ、そこいらじゅうにある。雑然、雑然、はたまた雑然、家の中超雑然!・・・

一方の俺は理科系人間で鉄鋼構造物設計技師、理路整然無駄徹底排除、simple is the best信者、整理整頓片付け掃除大好き、拭きあげて板張り床が冷たく光る塵ひとつない部屋で香を焚いて古今の名著を紐解いたりリュートを弾いたりする高雅な趣味人なのだ。

一度キレてネコ二匹、どうあっても承認しない、と頑張って保健所に持って行かせた。妻は泣いた、泣いた、三日三晩泣いた・・・『なんだ、たかがネコ、ケダモノじゃありませんか』と内心思ったが【たかが猫】で四十数年間共に暮らしたのを解消するのも知恵無き所業か?と我慢することにした。・・・『【かか】と娘が猫が好きで、迷惑しとっとばい』ともう鬼籍に入った同僚が愚痴ったことがあったが、気持ちワカル。

犬や猫を飼う人の気が知れん!ケダモノじゃありませんか。俺は機械の方が好きだ。鋼鉄の研ぎ澄まされた面の、角の、冷たい光り、峠道をぶっ飛ばした後のあのカストロールの焼けた臭い!

ソクラテスの妻チッポラは名うての悪妻だった由、如何にも悪妻めいた名前だな、・・だが彼は悪妻故に哲学者になった。俺はそんな才能ない。


大いなるバビロンについて新たな閃き その2

2018年02月17日 20時47分25秒 | 日記

何故黙示録に謂う【大いなるバビロンの崩壊】について延々考え続けているのかと言えば、それが【地球、この苦悩の惑星】なる大凡七千年に亘る人類の苦しみの地球劇場演劇の終了と新たな時代の到来を告げる事象となるからである。人は実際に自分の眼で見るまでは何事も信じない!千万言を費やして証拠を挙げても信じない。

近所に最近退職した自衛官が居る。昔で言う軍人恩給が出るまで約10年の空白があるからその間何かして生きなければならない。ところが彼は人中に出るのを厭い自宅警備などをやっているが妻女がカネ使いの粗いこともあって何度かに分けて支給される退職金も底が見え始めた様子、近所の広報婆さんの話。彼はパチンコに行き始めた。察するに金を増やそうとの目論見だろう。が、古来博打や投機は主催者のみが儲かる仕組みになっている。身の破滅は火を見るより明らかだが人間と言うものは『自分だけは例外、自分だけは特別』と思いたがるものなのだ。そういえば最近パチプロと言う言葉を聴かない。政府はパチンコの出玉規制をやり始めたらしいからそろそろこの方面も怪しいか?

何が言いたいかと言えば、何時の世にも人間の【射幸心】はなくならない。そしてそれで身を亡ぼす。恥ずかしいが私の父も投機に真っ黒になった挙句、使い果たして死んだ。学校の先生で人々からはホトケサンのようなイイヒトとの評判だったが・・・。だから、と言うのも何だが仮想通貨にギャンブル性があることを知ったら・・・実際にある、どこかのブログに昨日まで130万だったのが今日30万まで下落した、ドーシヨーと嘆く記事があった・・・手を出す人々が出て来る。・・・そして巧妙にその通貨を管理する者共の餌食になる。

【通貨を巧妙に動かすモノ】・・・リーマン・ショックなる言葉で表現される一連の事象を通じてそういう者共が居ることはおそらく周知の事柄であろう。その者共は現在の、政府発行の通貨の世界では最早悪巧みが出来ない、やっても大して儲からない、と踏んだであろう。そして既に、政府の管理下に置かれない仮想通貨の世界を創出してそこに人々を招き入れる、乃至は巻き込まれざるを得ない様にして相変わらず不労所得を得ようと目論むだろう。

こうしてスッテンテンになる人々が巷に溢れる、社会が不安定に向かう、国家の統治組織はその原因になった者共を放逐し、一方で路頭に迷う人々が暴徒化しないようにベーシックインカムの類を実行せざるを得なくなるのではなかろうか。【黙示録17:16 なんぢの見し十の角と獸とは、かの淫婦を憎み、之をして荒涼ばしめ、裸ならしめ、且その肉を喰ひ、火をもて之を燒き盡さん。】最近、仮想通貨の暗証番号か何かが盗まれる事故で多額の損失が出たと言うニュースがあった。政府は多分こういう事象を注意深く見ているだろう。・・・猜疑の眼で!

【仮想通貨】なる言葉やその危うさが一般に知れ渡った今、その終焉もまたそれほど遠くなかろう。地上人類世界を巧妙な通貨操作によって牛耳っていたごく一握りにとって不労所得の最後の拠り所が消滅する。揺らぎつつある。

消滅した暁には【今は誰も絵空事としか思っていない世界】が出現する。神の霊が人の心に働きかけて人々を統治する組織が不要になった世界が。神の霊が働きかける・・・神社の鳥居を潜り神域に入った時あなたは多少なりともそれを感じるのではないか?

 


大いなるバビロンについて新たな閃き

2018年02月17日 11時16分06秒 | 日記

最近【仮想通貨】に関するニュースやブログを見る。経済に関しては全くの音痴なので具体的、詳細の事柄などはここに書けないが記事を読んでいてボンヤリ頭に浮かぶのが黙示録の次の記述である。・・・【黙示録17:16 なんぢの見し十の角と獸とは、かの淫婦を憎み、之をして荒涼ばしめ、裸ならしめ、且その肉を喰ひ、火をもて之を燒き盡さん。】

さらにネット上で見た次の表現である。・・・【仮想通貨は政府の通貨発行権を脅かすのではないか?】

通貨とは労働の等価交換の政府保証である。労働によって通貨を得る事を厭い、通貨を動かしてさらに通貨を得ようとするのが所謂【金融資本主義】というものであろう。少し以前、デリバティブとか住宅投資とかサブプライム・ローンとかリーマン・ショックとかハゲタカ・ファンドとか言う言葉が飛び交ったことがある。何でも、アメリカの金融機関が貧乏人の為に低金利で融資して住宅を得やすくしたらしい。それで以て住宅を得た人がそれを売ったら残金は支払わなくてもよい、とか素人には皆目分からない仕組みだったようだ。

ところが予想に反して景気が下降低迷し、返済出来ない人々が続出、融資が焦げ付いて金融機関が左前になった、然るに当の金融機関が大きすぎて倒産させられない、結局国家がテコ入れせざるを得なくなった、この事件の象徴的呼び名がリーマン・ショックと言うモノらしい。結局、【カネを巧妙に動かして法外な利得を得よう】との目論見は『うまくゆかない!』との教訓を得ただろう。

ところで【仮想通貨】なる論文か何かをものした人が居たらしい、日本人だとのこと。ビットコインと言う名称は今や多くの人が知っているだろう。これを簡単に言えば、例えば10人の子供達がそれぞれ飴玉を持って居るとして、その飴玉をスーパーに持って行っても何も買えないが、友達同士で『君のその黄色い飴玉と僕の白いのと交換してくれないかな』と言う事は出来る。これは既に内輪の経済活動である。地域通貨や軍隊内でしか通用しない軍票もその一種だろう。

さらに遊びが嵩じて非常に珍しいのを持って居れば珍しい飴玉一つと普通の飴玉10個と交換しようなどと言う事も始まるだろう。もっと発展するとこれを人に売る、つまり政府発行の通貨と交換もするようになるだろう。中に『この飴玉はしばらくすると人気が出て二倍の値打ちが着くようになる!』と考える子供も出てこよう。これは既に【博打】である。政府発行の通貨の場合はその管理下にあるから銀行に金を預けても露ほどの利も産まないが飴玉だったら政府は関与しないから昨日10の値打ちしかなかったのが今日は100になった、と言うことはあり得る。

ところでこのような世界では必ず【目論んで操作する、目端の利く、ハゲタカのような人】が出て来る。博打で言えば胴元、【手数料】が絶え間なく入って来る【仕組み】に長けている。

仮想通貨でこれが起こったらどうだろうか?アメリカで住宅ローンを払えなくなって路上生活者になる人が大量に出たが、あれと同じことが起ると思う。路上【生活】ならまだしも生活できなくなる人々も出てこよう。これは社会不安を産み出す。政府がその状況を黙認するとは考えにくい。政府、統治組織、つまり黙示録に謂う【野獣】は政府発行の通貨を尊重している間は共助関係にあった【金がカネを産む巧妙な手法を持つ者】を憎みそれを排除破壊するのではなかろうか?・・・『かの淫婦を憎み、之をして荒涼ばしめ、裸ならしめ、且その肉を喰ひ、火をもて之を燒き盡さん』

世に【陰謀論】などのハナシもあるが私はよく分からない。しかし分からないながらも富の90%以上を一部の層が握っている、との話はあながち否定も出来ない。昔、バビロンなる都市国家は周辺住民を奴隷化してその労働の成果を吸い揚げて繁栄を誇っていたとか・・・その大掛かりなものが人類史上在り続け、今に到っているのではなかろうか?

仮想通貨なるものが世に蔓延してそれが社会不安の引き鉄を引いたら政府はこれを強制終了させ、背後に隠れていたモノは野垂れ死にする・・・大いなるバビロンに対する神の懲罰!


坐禅とは何か

2018年02月02日 14時42分21秒 | 日記

昔、川端康成原作の伊豆の踊子の映画があった。踊り子役は吉永小百合さん、学生役は高橋英樹氏だったと思う。

もし、吉永早百合さんが撮影中に【自分】を想い出したら映画はブチコワシになっただろう。ロケの現場に出た瞬間、彼女は本物の伊豆の踊子になった。・・この辺りがやはり役者が凡人ではないことの証左だろう・・・小学校学芸会の劇でさえも私は照れくさくて【父帰る】の子供役を出来なかった。

坐禅は本来の自分、役柄に入る前の自分を想い出す方法であるに違いない。その要点は前頭葉論理思考を停止することだろう。何の何某に扮して地上世界に登場して演技している、その事を忘れる、忘れると『ああそうだった、私は吉永小百合だった!』と思い出す。

『そうか!私は別段、この衣装だの置かれた位置だのに制御されなくてもいいんだ!』

では何時から人類はこんな不便な世界に登場して苦労するようになったか?拙者思うに最初の女、エバが悪魔の囁きに負けた時から。・・・『知恵の実を食べたらあなたは神さんのように賢くなるかもしれんよ』と言われて食べた、その象徴的意味は【知恵】の実を『食べる』、つまり前頭葉論理思考に随って生きる、計らって生きる、子供の将来を計らう、総てを賢しらに計画する・・・己の浅知恵にも気着かず。ここから人類の四苦八苦が生じた。見たまえ猫に四苦八苦があるかな?犬にはどうかな?猫が子猫の盗癖について将来を気に病んでいるのを見たことがない。

神は最初に言ったはずだ・・『あなたは園のどの樹から実をとって食べてもよい』、つまりあなたの生存は保証する、だから何を食べようかと生存に関して心配する必要はない。

坐禅は【人間は本来そういう存在なのだ】と薄ら気着かせる。

不思議に思う事は、前頭葉論理思考、理性で考えれば生活できるはずがない、と見えた人々が生きていると言う事である。人間の生存には何か別の法則が働いている。坐禅はそれを閃かせる。気が付くと愚かになる、しかし真の賢さが立現われる。

その機微を言った問答に・・・『如何なるかこれ祖師西来の意?』との問いに応えて言う、『庭前の柏樹子!』・・・『大先生が西からやって来られた意義は何ですか?』『あそこに柏の樹が生えてるよ!』ワカル?この意味?


甲斐なく立たん名こそ惜しけれ

2018年02月02日 09時26分22秒 | 日記

成り上がり者の秀吉が行き着いて朝鮮出兵をやった。その時、肥前松浦党の波田氏の働きが悪かったとの言いがかりでその居城、肥前国東松浦郡岸岳城に拠る波多氏を謀殺してしまった。波多氏は滅亡し、家臣は四散したとのこと。その家臣の誰かの子供が江戸の幡隨院なる寺で養育され、長じて幡随院長兵衛と名乗ったとどこかで読んだ。これが当時流行った町ヤッコの頭目の由。

ある時、彼は事あるごとに対立した旗本ヤッコから酒席に呼ばれた。謀殺されるから行くな、と言う子分に彼は言った・・『命は一代名は末代』と。そして出かけて案の定殺された。

中国人が日本人の御行儀のいいのを見て【素養】なる表現をするようだ。他の外国人も【教育】が違う、と思うらしい。どちらも当っていない。ほとんどの日本人の意識の底に【名こそ惜しけれ】の【選民意識】が潜んでいる。・・・『こんなことでは俺の名が廃る』、外国に出ると『これでは日本の恥』

先日大雪の故に成田空港で足止めを喰らった中国人が空港内で大暴れした由。不思議に思ったのは『そんなことをしては我が中国の恥さらし』と何故思わなかったのかな?と言う事だがそういう感想を持つこと自体がそもそも日本人なんだろう。