月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

皆悉照見

2009年10月14日 21時47分36秒 | 仏々相念(住職日記)
今日は、近所の神社の秋祭り・・・

補導委員をさせて頂いている為、
子どもが出る行事には駆り出される。

昔は人も沢山出ていたような気がするが、
人も夜店も寂しい状態になっている。

補導しながら神社もまわるのだが、
いろいろ願い事を持って参拝されるのでしょうね。
「良いことが起こりますように・・・
 幸せになりますように・・・
 病気が治りますように・・・
 受験に合格しますように・・・
 儲かりますように・・・」等々。

煩悩抱えて生きる私。
煩悩掴む為にあらゆるものを傷つける私。
そんな心を引っさげて、
恥ずかしいことを恥ずかしいとも思わず生き行く私。

仏さまの光に照らし出される私は、
恥ずかしい私に出会うのでしょう・・・

「おいおい、そんな生き方しかできない私が、
 こんな時だけかしこまってるのか・・・」

こんな私にあなたは寄り添ってくれていました。

ありがとう・・・                    

おしまいの槿のはなし

2009年10月14日 15時25分53秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
秋らしさが日に日に増してきますが
夏の間に伸びた時計草の蔓の間に
今朝は、槿が一輪咲いていました。

陽の向きも、強さも
夏のそれとは変わっているのに
今年最後の一輪でしょうか。

ただ、自分の咲く順番を守っているように
その槿は咲いていました。

秋のやわらかな陽に話しかけるように
ピンク色の花を向けていました。



“いま”咲いていることが
ありがたいんだなあ・・・
と、槿の花を見てひとりごと。