月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

作礼而去

2009年10月19日 20時39分01秒 | 仏々相念(住職日記)
「どうぞ」・・・

坊守の話を聞きながら、
本当だよなー・・・

譲れなくて・・・
側道から出てきた車にさえ
「えぇーい、譲れるかー。」
てなもんですよ・・・
情けないですよねー。

よっぽどお腹でも壊しているのでしょう・・・
この時は、なかなか譲れませんよねー。

でも譲れる余裕があれば、
「どうぞ」ってできればいいですね。

「どうぞ」ってして頂ければ、
「ありがとう」って笑顔で応えたいですね。
                       
この季節の風のように                                                 
爽やかにありたい・・・

「どうぞ」のはなし

2009年10月19日 15時36分52秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は、近くの保育園にお茶のおけいこのお手伝いに行ってきました。

7人の元気な年長組さんです。
今日のおけいこは
≪お席入り≫と≪お茶とお菓子のおはこび≫と≪お茶とお菓子のいただき方≫でした。

まずは≪お席入り≫
真の一礼をしてお茶室に入ります。
  入る時は右足で畳の縁を越しましょう、と先生。
これがなかなか難しい・・・
  あれ、右足どっち?!
  あらあら、なんだかロボットみたいな歩き方ですよ。
なんとかお床の前に座ったら、お軸に一礼
  柿の絵が描いてありますね。
次は、生けてあるお花も見ましょう。
  あら、むらさき色の実がいっぱい!
そして、自分の席に座ります。

そうしましたら
いよいよお菓子とお茶をいただきます。
まずは、おはこび役の子どもたちがお菓子を運びます。
  「どうぞ、おとりまわしください」
  「ちょうだいします」
今日のお菓子、とってもおいしそう。
はやく取りたいけど・・・その前に、おとなりさんに
  「おさきに」
  「どうぞ」
じゅんばんにいただきます。

甘いお菓子のあとは、おいしいお茶です。
  「どうぞ、ごゆっくりおめしあがりください」
  「ちょうだいします」
  「おさきに」
  「どうぞ」
4月からのおけいこで、
子どもたちもお抹茶の味に慣れてきたようです。
一服のお茶をおいしくいただきました。
  「さげさせていただきます」
  「どうぞ」

さあ、もう一度お軸とお花を拝見して、
  出る時は左足で畳の縁を越えますよ。
  あらあら、こんがらがっちゃった!

先生とわたしもお茶を一服いただいて、
今日のおけいこはおしまい。
  「おけいこ、ありがとうございました」
  「こちらこそ、ありがとうございました」
  「さようなら」
  「さようなら、また来月あいましょう」
元気なごあいさつで終わります。

お茶のおけいこでは、作法もとっても大事ですが、
元気な声でごあいさつができることが大切だなあ、と子どもたちを見て思います。
  おともだちのことを思って、「どうぞ」って言えるこころ
  自分にしていただいたことに感謝して、「ちょうだいします」って言えるこころ
そんなこころがお茶のおけいこで育まれていけばいいなあ、と思います。

お茶席だけでなく、普段から使ってみましょう。
  「どうぞ」
  「ちょうだいします」