月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

幻の食材のはなし

2009年10月23日 22時03分10秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今夜は、中学校の≪人権・同和教育部研修会≫でした。

今日のテーマは「『幻の食材』から考える人権」ということで、
いきなりのお好み焼き作り!
お好み焼きの材料は
 粉・キャベツ・卵・豚肉・・・そして、幻の食材“あぶらかす”
「えっ、この“あぶらかす”って何?」と言いながらも、レシピ通りに調理開始!
さすがはお母さん方!手際も良くおいしそうにできました。

さあ、手をあわせて「いただきます」

香りもよく、いいおだしが出てとっても美味しくいただきました。
ボリュームもあり、お腹もいっぱいにになりました。
このあと、先生からいよいよ本題の人権のお話。

先ほど使った幻の食材“あぶらかす”とは・・・
牛や馬の小腸や大腸を原料とした保存食で、
過去に屠畜業にたずさわることの多かった人々の間で、
ひそかに生産・消費されてきた経緯があるそうです。
それは、それらの人々が“命あるものを決して粗末にしてはならない”という考えを
もたれていたからこその食文化であるということを教えていただきました。
今では、幻の食材としてテレビなどでも取り上げられるようになり、
また、人権・同和教育の広がりにより、差別や偏見が少しずつ解消されるにつれ、
その独特の風味が一般にも広く知られるようになってきたそうです。

今夜、初めていただいた“あぶらかす”。
本当に多くの多くの方々の涙と努力と知恵によって受け継がれ、
そして、尊いいのちをいただいてできているのですね。
先生のお話を聞いて、先ほどいただいた味をもう一度思い起こしながら
皆さん噛みしめておられた様子。
今回もとてもいい研修会でした。
                   
最後は
おかげさまのこころで手を合わせ、
「ごちそうさまでした」






慇懃丁重

2009年10月23日 20時19分27秒 | 仏々相念(住職日記)
今日は、宇和島組における門信徒会運動の研修会・・・

主にキッズサンガについての研修でしたが、
葬儀の有様にも触れて頂きました。

この度は、坊守と総代長さんの三人で出席させて頂いた。

自坊に帰り、キッズサンガについては
「うちのペースでやってみようよ。」
「あれもいいね、こうもいいね。」
話していると楽しくなりました。
坊守の優しい顔を見ていると、
こちらも優しくなれます。

講師の方が、
「最初はキッズサンガをすることで
 後のお寺をささえていける人を育てられたら・・・」

でも、ある先生に教わったのだそうです。
「今、阿弥陀さまのみ教えに出遇わせていただくことが大切、
 子ども達にそういうひと時を・・・」

私もそう思うのです・・・

キッズサンガは勿論のこと、
葬儀での変わりゆかれる姿、肌の冷たさ、かたさ、
お七日、年忌を迎える時の早さ・・・等々、

一つ一つのご縁のなかに
私が包まれていることに出遇わせて頂くと
何事も丁寧にさせて頂こうと思いますもんね!

まず僧侶が姿勢を正すことで
ご門徒様も葬儀に携わる方々もきっと気付かれることでしょう。

仏前での合掌礼拝は勿論、
仏事に対する思い、姿勢、
何事においても大切に大切に生き行かれるでしょう・・・

大切に生かさせて頂いておられますか?
他の人の悪いところばかり問題にして
自分のことは見つめておられないのでは・・・