月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

過度生死

2009年10月21日 22時34分34秒 | 仏々相念(住職日記)
温かいご縁に触れさせて頂いています・・・

お爺さんの納骨に本山、本廟に
お参りなされた孫兄弟。
兄弟三人と上二人の奥さんで
五人でのお参りとなった。

初めてのことでいろいろ道中大変だった様子・・・
大阪南港から京都までかなり迷ったとか・・・

それを聞いていたおじさんが、
「それはよかったな~
 兄弟一つになってよかったの~。」
と優しく微笑みながらおっしゃっていた。

「この方は、本当に優しい方なんだなぁ~。」
道に迷って不安になった時、
兄弟がいることの心強さをおっしゃるのです。
こういう感じ方、大好きです。

相談しながら乗り越えて行くことができる、
目的に向かって一つになれるのです。

崩れそうになる私を支えて下さっていました。
有難いことです。
迷う私を常に呼び通しでありました。
心強いことであります。     

お朝事のはなし

2009年10月21日 08時52分57秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
毎朝、子どもとお朝事をおつとめします。

息子がお灯明をあげ、お香を焚きます。
わたしはお仏飯をお供えし、外陣のガラス戸を開けます。

秋のひんやりとした風が堂内に吹き込み、
静かにじっとしていた空気が流れ始めます。

今日のお導師は、ジャンケンで勝ったご院さんです。
おつとめの間、
尊前の蝋燭の灯が小さく揺れていました。
お香の煙が立ち昇ってゆるやかに流れていました。

親子で、
阿弥陀さまに手を合わせるこの時を
お経のご縁に遇えることを
お念仏の声の中にいられることを
いま、よろこばせていただいています。

おつとめの後は≪浄土真宗の生活信条≫
 一、み仏の誓いを信じ 尊いみ名をとなえつつ
    強く明るく生き抜きます
 一、み仏の光りをあおぎ 常にわが身をかえりみて
    感謝のうちに励みます
 一、み仏の教えにしたがい 正しい道を聞きわけて
    まことのみのりをひろめます
 一、み仏の恵みを喜び 互いにうやまい助けあい
    社会のために尽します

子どもたちは、元気に学校へ出かけました。

わたしたちは、これからお葬式のご縁にお参りさせていただきます。
悲しくて、せつないご縁です。
  では、行ってまいります。