月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

必至滅度

2009年10月24日 18時56分51秒 | 仏々相念(住職日記)
101歳の人生・・・

人間、一世紀生きられるのですね。
どのような人生だったのでしょうか・・・?

晩年の三年は、寝たままの状態で、
我が子も分からない切ない状態だったとか・・・

子どもさんといいましても
80前後のご夫妻が献身的に介護なさったようです。

「朝、婆さんに薬を飲ますのに錠剤を粉にして
 飲ませていました。
 自然に体が動くのです。
 そうだ、婆さん亡くなったんよ・・・
 気付くと涙が出て仕様がないのです・・・」

看病で疲れ切っていても、寝かせてくれなかった。

辛い日々が続いたことでしょうね。

でも、最後息が止まった時
「婆さん、死ぬな!
 息を吹き返せ!」
と、叫んでいたとか・・・

すると、息を吹き返し口をパクパク
2,3度動かしたとか

「御院さん、私はありがとうって聞きました・・・」

温かいご縁でした。