月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

合掌恭敬

2009年11月21日 20時22分24秒 | 仏々相念(住職日記)
胸元でのVサイン・・・

「元気な体に産んであげられなくてごめんね・・・」
「お母さん、僕はあなたの子どもとして生まれたかったんだよ!」

36年の人生、3度の大きな手術を受けられた。
3度目の手術は、良くなることのない手術と分かった上で受けられたそうだ。
日に日に衰えていく体・・・
お母さんもしんどさのなかで看病された。

衰え行く息子に慚愧せずにはおれなかったのでしょう・・・

お母さんが心配しないように
常に明るく、常に優しく支えてくれていたのですね。

最後の2日程は声も出なくなった。
「Y,Y,Y,・・・」
お母さんの呼びかけに、
痛みに堪えながら胸もとで握りしめていた両の手が
力強くVサイン・・・

弱さを知っているからこそ、優しくなれていくのでしょう・・・
痛さを知っているからこそ、支えずにはおれないのでしょう・・・

そんな息子さんを亡くし、
改めてその存在の大きさに出会われたとのこと・・・

この子の為にと、がんばってきた人生でした。
この人生を歩ませて頂けたのも、
この子が支えていてくれたからだったのですね。

遺影を見ては泣く毎日・・・
涙のなかにあなたを感じながら大切に、大切に・・・   

笑顔のはなし

2009年11月21日 00時08分28秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はO講中のお取り越しのご縁でした。
「こんばんはー」と入らせていただくと、もうすでに、中から「わっはっはぁー!」の笑い声で迎えてくださいました。
O講中はとても雰囲気の明るい講中なのです。
終始笑顔と笑い声に満ちています。

無財の七施の中に『和顔施』があります。
優しい笑顔にあうと嬉しいし、とっても安心します。
「みなさん、いい笑顔されますねぇ」
「坊守さんもかわいらしい笑顔やねぇ。和む~」

褒めていただいて恥ずかしいですけど、私はみなさんの優しさをいっぱいいただいて、それが嬉しくて顔が自然と笑顔になるのです!
今日も和顔施をいただきました。ありがとうございました!
なあも