月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

去此不遠

2009年11月22日 20時19分46秒 | 仏々相念(住職日記)
遠方から帰られたご門徒・・・

久し振りにお会いしていろいろ話を聞かせて頂き
楽しいひと時を頂きました。

どの仕事も大変です。
「不景気で大変、同業の会社もつぶれています。
 このままで行くとは思いませんが、
 でも来年は更にわるくなるでしょう・・・
 上向くまで力が残っていればいいのですが・・・」

がむしゃらにがんばります。
会社がつぶれないように、解雇にならないように。
くたくたになりながら、また明日を迎える・・・
そんな毎日・・・

お年忌を迎え帰られる。
ご縁頂き仏さまの御前に座られる。
手を合わせることすらない日常のなかに・・・

お母さんのこと、亡くなった日のこと、日常のこと、忘れかけていた自分のこと、
ひょっとしたら仕事のことが頭から離れないかも・・・

でも間違いなく、久しぶりに母の温もりに出会われるのでしょう・・・

ここに、今私のところに還っていてくれたと・・・

集って下さった皆さんは、同年代の方々ばかり・・・
こんな時代に遠方より帰られご縁について下さる。
本当にありがたいお姿です。
私が逆の立場だったら・・・あなたに遇わずにいたかもしれません・・・

過疎化すすむこの地、
お寺もつぶれていくことがそう遠くない将来と見えてきます。
例えお寺がつぶれようとも仏さまのおはたらきはつぶれることがありません。

この優しさに出遇えた喜びを伝えていこう!
一度一度のご縁のなかに共に喜ばせて頂こう!!!