月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

寝っころがったお月さんのはなし

2009年11月23日 23時19分06秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はI講中のお取り越し法要でした。
昼のご法座は、小学生の子どもさんたちも含め、ご家族でのお参りも多くありました。

大人も子どももみんな阿弥陀さまの方に向きをむけさせていただいて
ながいながい時の流れのなかで伝え続けられたお念仏のご縁にあわせていただきました。
親鸞聖人もご家族やお同行といっしょに、こんなふうにあたたかなひとときをお過ごしになられたのかな・・・と
はるか800年もの昔のことを偲ばせていただきました。
ご縁の最中に、おつとめをしている在りし日の父の背中と、いつもわたしたち姉弟の傍でお聴聞をしていた母の姿を思い出し、
涙があふれてきました。
この両親に育てていただいてよかったなあ・・・と。
昨日今日と、里のお寺の報恩講がつとまっているので、そんなことを思ったのかもしれません。

今日ご縁にあってくださった子どもさんたちも、いつかこの日のことを思い出してくれるでしょう。
よろこびにつけ、かなしみにつけ、お念仏はいつも生きる力となってくださるのだから。

夜のご法座もおだやなにおつとめさせていただき、家への帰り道・・・
西の低い空に、明るい星と向かい合った、寝っころがったお月さんをみつけました。
なんだか、鼻唄でも聴こえてきそうなほどくつろいだ感じのお月さんでした。
  心配いらないよ・・・
  ここにいるから・・・
お月さんの声が聞こえます。
それは、父の声であり、母の声であり、友の声であり、親鸞さまの声であり
阿弥陀さまの声でありました。


生死一如

2009年11月23日 22時36分59秒 | 仏々相念(住職日記)
私が先に死なないように・・・

101歳の母を大切に看ておられる息子さんご夫妻。
息子さんと言っても80歳代・・・
老老介護です。

ここ1年程は、病院で寝たきりの状態。
体調が良ければ呼びかけに目を開けるが殆ど閉じたまま・・・

でも病院に行けば会える・・・
その手に触れることができる・・・
温もりを感じることができる・・・

母はしんどいでしょうが、そこにいてくれて嬉しいのです。

自分に生きることを教えてくれた母・・・
自分にお念仏を教えてくれた母・・・

今は一緒にお念仏申させて頂くこともできなくなりましたが、
そこにいてくれて嬉しいのです。

優しく微笑まれながら語って下さいました・・・    

音楽っていいなあ・・・のはなし

2009年11月23日 01時08分01秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は娘の吹奏楽の発表会に行きました。
愛媛県高等学校総合文化祭のステージです。

それぞれの高校が個性豊かな演奏をされていました。

わたしは、楽器も弾けないし音楽のことはまったくわかりませんが
素直に感動しましたし、楽しいひとときでした。

人数も多く大編成の学校もあれば、数名の部員と先生方が一緒に演奏されていた学校もありました。
インフルエンザの流行で、欠席の生徒さんもたくさんおられたようです。

娘も毎日部活で忙しくしているし、しんどい話もたくさん聞いているので、ここでこれだけすばらしい演奏をするまでには、みんなすごくがんばったんだろうなあ・・・と思うと、なんだかうるうるしちゃいました。

吹奏楽はみんなで音を奏でるのがいいんですよね。
ひとりでは決して出せない音やハーモニーが、2人、3人・・・大勢だと出せるんですね。
そこに感動しちゃうんですね。
楽しい音楽や美しい音楽が、聴いているこのわたしの心にぐうーんと響きました。

音楽っていいなあ。