月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

若有栽縫

2009年11月24日 22時13分04秒 | 仏々相念(住職日記)
ごめん、また踏んでしもーた・・・

立居振舞が悪いのでしょうね、
お衣の裾をよく踏んでしまいます。

バタバタしていてドアのノブに袖を引っ掛ける。
輪袈裟を引っ掛ける・・・

「ビリッ!」「ブチッ!」

「ワッ、またやってしもうたーっ」

坊守に言えばいいや・・・
「ごめん、また縫っとって・・・」
「ワァ、これはひどいね・・・」

すぐに裁縫道具を出し縫って下さる。
太陽の光に向かいひと針ひと針・・・

縫物をしている坊守の側にいると優しくなれます。
ホッとできるのです・・・

私の祖母は夜遅くまで裁縫の仕事をしていました。
両親が仏事に出て帰りが遅いと
寂しかったのでしょうね、いつも祖母の部屋に行っていました。
今頃だとストーブガンガンに焚いてて、
そのストーブの前でいつもウトウトしてました・・・
その側でテレビを見ながら針を進める・・・
時々、糸をベンベン鳴らしながら・・・

あの寂しさを抱えながらのひと時に帰るのでしょうか・・・
懐かしいなぁ~

この時季、坊守の指は切れてしまいます。
ちょっとサカムゲになっても痛いのに・・・
親指が切れてるからリモコンキーも押せないのに・・・

申し訳ない・・・

チラッと坊守のお衣に目が行くと、
解れたところを安全ピンで仮に留めていた・・・

痛いのにゴメンヨ・・・                           

ガーデニングのはなし

2009年11月24日 21時33分31秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は午後から雨が降るというので、曼珠沙華(彼岸花)の球根を植えました。
曼珠沙華といえば、秋のお彼岸の頃に一斉に真っ赤な花を咲かせるのですが、
お寺の境内にもあったらいいなあ・・・と言われたご院さんのひとことを覚えていてくださったご門徒のHさんが、
先日ご自宅のまわりの曼珠沙華の株を掘ってくださったのです。
たくさん掘っていただいた株を、境内のあちらこちらに植えました。
さて、来秋のお彼岸のご法座の頃には、真っ赤なお花が咲いてくれるでしょうか?
予報通り午後から雨が降ったので、しっとりと土になじんだことでしょう。
あとは、おひさまや風にもお願いして、たのしみに待つことにしましょう。

土いじりをしたついでに、花壇の手入れもしました。
夏の間、ぐんぐん伸びて、にぎやかにピンクや白のお花をつぎつぎに咲かせてくれた日々草・・・
もうそろそろ、ビオラやチューリップを植えたいので、思い切って全部引いてしまおうかと思ったのですが、
まだやっぱりかわいいお花を咲かせてくれているので、結局そのままにしておきました。
ビオラはプランターにでも植えることにしましょう。

お花たちは、本当にひたむきに、正直に、おひさまの方へ伸びてゆきます。 
だから、そのすがたに感動するし、うつくしいと思うのでしょうね。  
わたしたちも、そうありたいのですが・・・