山紫水明

紅葉が長く楽しめます・・・

お取り越しが始まった頃は、山々も緑みどりしていました。
南へ北へニコニコさんに走ってもらい
坊守といろんなことを話しながら
車窓からの光景を漠然と見ていました。

村に着いたらこうして、こう回って、
宿に参らせて頂いたらこれもして、あれもして、
あの人に会ったら、これも話して、あれも話して・・・
移ろい行く景色を見ているようで、見てなくて・・・

偶にハッとさせられて、
あっ、ここ赤かったっけ・・・
余裕のない自分に出会うのです。

いつまでも温かかったので
お取り越しの疲れも違う気がしました・・・

お取り越し、終了！

今年も何とか廻り終えさせて頂きました。
どなたも本当にありがとうございました！

今年も有難く、優しい、そして切ないご縁を頂きました。
ご門徒さんは、どうだったのでしょう・・・？
何か思えるひと時だったら嬉しいのですが・・・

いつの間にか山々が色付いていました。
深い山々の紅葉、四万十川の支流の翠・・・そんな風景のなか・・・
「よっしゃ！！！ラストスパート」
気持ち良くお参りさせて頂きました。　　　　　　　　　　　　　　　

今日は、久しぶりに３５０の本ビール（ニガイゼ～）開けて
子どもたちに突っ込まれながらフラフラいい気分・・・
これって、私の顔も紅葉してます？？？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ど根性いちょうのはなし

境内のいちょうの落ち葉です。
ようやく色づいて、風がふくたびに一枚、また一枚と散り始めました。

携帯電話と大きさを比べると、とっても大きな落ち葉でしょう。

実は、去年の夏にあまりにも枝が伸びすぎたということで
いちょうの枝をばっさりと切ったのです。
本当にばっさり・・・太い幹だけの姿になってしまったのです。

当分、黄金色のいちょうは見られないね・・・

と思っていましたら
今年は春からぐんぐんと枝を伸ばし
大きな葉もつけたのです。

大地の養分をぐうんと吸って
おひさまの光をいっぱいに浴びて
根性、根性、ど根性！
いのちいっぱい成長しました。

まだ枝ぶりは不格好だけど
きれいに色づいた大きな葉は
夏中の役目を果たしたというように
散っていきます。

そうして、大地にかえります。

お寺には、やっぱりいちょうの木が似合いますね。