月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

こたつのはなし

2009年12月23日 23時42分01秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
突然ですが、うちは断然≪こたつ派≫です。
こたつなしの冬なんて・・・ありえません。

晩ごはんが終わると、こたつラッシュです。
宿題もテレビゲームも読書もうたた寝も・・・
そうそう時にはデザートのアイスも・・・
みんな、こたつに集います。

「もうちょっと、あっちに寄ってやー」
「この足なんとかならんのー」
ちいさなちいさなこたつという空間に
親子4人でいる時間が最高に楽しくてしあわせです。

そういう今も、
バスケの試合で疲れた息子が何やら寝言を言いながらこたつで寝ています。
そうして、それを聞いて笑う娘。        
今夜も、こたつで夜が更けます・・・。

成仏已来

2009年12月23日 22時43分48秒 | 仏々相念(住職日記)
不自由だけど不幸じゃない・・・

今日、お参りさせて頂いたところの控室に
読売新聞が置いてあったので読ませて頂いた。

コラムには乙武さんのことが書かれてありました。
生まれた時、先天性四肢切断という状態で生命を受けられた。
周りの人は、お母さんに対する配慮ということで面会を先送りにした。
初めての対面まで1か月過ぎていたという・・・

お母さんの第一声は、
「かわいい!!」だったそうです。

右見て比べ、左見て比べ、勝った、負けた、欲しい・・・
そんな状態でしか見ることのできない私は、
お母さんとは違う、恥ずかしいことしか考えていなかった・・・

我が子のいのち愛しく、育まれるお母さんのおはたらき・・・
比べるのではなく、各々のいのち尊いと教えて頂いた。
すばらしい! 感動しました!

そのおはたらきに包まれ生き行く彼は、
「不自由だけど不幸じゃない」人生なのです。
支えてくれる・・・
抱きしめてくれる・・・
無条件で愛してくれる・・・

この人生、いろんなこといっぱい・・・
苦しみを前に、
「なんで俺ばっかりこんなに不幸にならないといけないのか・・」
崩れ落ちそうになる私がいます。
この私と分かって下さっているが故に
立ち向かいくださる仏さまでした。

「罪業深重の凡夫よ」と呼び続けられ、
「お前の命救わずにはおけない」とおはたらき下さる仏さまでした。

この腹の汚い私の命を尊いとおっしゃって下さるおはたらき、
この身このまんまが幸せでした・・・

私は、あなたに出遇えて本当によかった・・・