月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

「あっ・・・きれい」のはなし

2009年12月14日 22時50分46秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
なんだか急に寒くなりました。
冬本番といったところでしょうか・・・

夜、娘と車で帰って来た時のこと。

車からおりて駆け足でお寺の山門をくぐると
娘が、「あっ・・・きれい」
と一瞬足を止めました。
何かと思うと
本堂の屋根の上に
オリオン座やおうし座、ふたご座・・・
冬の星座たちがきれいに輝いていました。

「ああ、ほんと・・・」
わたしも足を止めて星空を見上げました。
寒い夜は星がきれいです。
街を彩るイルミネーションもきれいだけれど
はるかなる宇宙の輝きにはかないませんね。

それに・・・
きれいな星空に感動する17歳の娘のこころも
きれいだなあ・・・と、うれしく思いました。
                     

一切衆生

2009年12月14日 20時37分55秒 | 仏々相念(住職日記)
バタバタ、ガチャガチャ、ガッシャーン・・・

お爺ちゃんのご縁を頂いて小1の少年がお参りしてくれた。
彼にとって2時間のお勤めは苦痛なのでしょうね。

外に出ては梵鐘を打ち鳴らし、
中に入ったかと思えば外陣を走り回り、
恐る恐る内陣に出入りし、
椅子や座布団を重ねては座り、
絵本を取ろうと手を伸ばしブックエンドを落とし本を倒す。

まぁ~、久しぶりに騒がしい子どもがお参りでした。
決して一連の行動を見ている訳ではないのですが、
チラチラと巻障子等に映る姿、音で想像しているのです。

私は余程のことでない限り注意しません。
本堂のような広い空間に入ると走りたいものです。
流石に障子の孔雀に体当たりされた時は、
2度目の体当たりで親に止めるように言ったことがありますが・・・

ずっと騒がしい訳ではありません。
回を重ね、年を重ね自分自身が気付いてきます。
孔雀の少年も今では一緒にお経本を開くようになりました。

仏さまからすれば一緒に遊んでいるんですもんね!
よう参ったなぁ~って仏さまになられたお爺ちゃんがお喜び・・・

仏さまの香りのなかで、彼は何を思ったのでしょう・・・      
又行きたいなぁ~
又鐘撞きたいなぁ~って思ってくれたら嬉しいなぁ~