月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

前人未到

2010年09月24日 19時56分25秒 | 仏々相念(住職日記)
すごいよな~・・・

イチロー選手が10年連続200本安打達成。
「チームメートが祝福してくれていたので喜んでいいんだ・・・」ってヘルメットを脱ぎ答えた。
淡々と、これもまた通過点なのですね。
世の中には凄い人がおられますね。

凄いことをしているのに、簡単そうに打っておられます。
これもコツコツと積み上げて行ったものなのでしょうね。
口ばっかりでは何事も・・・

「大変だけど偉いよね!」って、坊守を案じ息子が呟く。
「そうだね、お話をすることはもの凄く大変だよね。でも、あの人柄に触れると皆優しくなれるから、一人でも多く優しくなって欲しいよね」

今、撮りためている「ちりとてちん」(再)を時々見ています。
主人公のお父さんは塗箸職人、頑なに伝統を守って行きます。
「塗箸は、塗り重ねた物しか出てきません。貝殻・松の葉・・・研いで研いで一つ一つが輝きとなって出てくる。人生も同じ、自分が積み重ねたもんしか出てこない。」

悲しさ・辛さ・優しさ・嬉しさ・・・沢山沢山、積み重ねた人柄

私のなかでは、やっぱりご法話は優しくホンワカしたものでありたいと思うのです。
内容は勿論、話し方も・・・
でも、坊守と違って私のメッキの微笑みは直ぐに剥がれ落ち顔が引きつってしまいます。
怒り・嫉み・妬み・・・
そんなもんばっかり積み重ねているので急いでメッキ加工してばっかり・・・