優しいお方でしたね・・・
2,3日前からでしょうか、ウグイスの声が聞こえるようになりました。
あ~、春になるのだな~って肩の力が抜けるようです。
お隣の御門徒でのご縁でした。
お母さんの3年忌ということで、関東・関西から子どもさん・お孫さんが揃われました。
「ようこそ、お帰りです!」
2日程前に帰られたお兄さんやお姉さん、今朝帰られた弟さんご家族・・・
皆みんな、お母さんの微笑みに照らされて優しいお方ばかりです。
私も兄や姉のように親しくしていただいていることです。
いつも、寄り添って下さっていましたね・・・
そのおはたらきは御家族だけに止まらず、私たちやご近所、友だちと振り向けて下さっていました。
坊守も我が娘のように可愛がって下さっていました。
そんな優しさをいただいた方々が集うのですから、温かいひと時をいただくことです。
どの方を見ても、どの方を見てもやっぱりオバサンは隣りで優しく微笑んでおられた顔が思い浮かぶことです。
折角、ご縁をいただくのですから、どこでもこういうひと時でありたいな~って思うことですが・・・
偶々録れていた伊丹監督の「お葬式」を数日かけて観ています。
今日、観たところはお通夜のあたり・・・
真宗のお勤めがなされるのですが、そこは映画、
ご縁に会う喜びではなく、足の痛み・痺れがクローズアップされるのです。
映画でなくても実際そのことが問題になるのでしょうか・・・
仏法はゆったり聞かせてもらったらいいのですよ!
通夜が終わり、食事の風景、遺族は勿論ですが近所の方々も食事に着かれます。
その接待にてんてこまい。
何とか皆さんがお帰りになられた後、喪主であるお婆ちゃんとその娘、そして親戚の男性の3人でお酒を交わし亡き父の顔を見てゆっくりと泣かれた・・・
父の死を実感する瞬間だったのかもしれません。
バタバタと過ごすことによって、なんとか時を過ごすことが出来る。
実感すると崩れてしまうから・・・
嘘であってほしい・・・
夢であってほしい・・・
だからバタバタと。
時が流れ、お年忌をお勤めになられます。
御両親がいなくなった里の玄関を入る寂しさは堪らないでしょうね。
私も坊守を見ているので、その寂しさは何となく分かるような気がします。
子どもさんご家族が集われて何を話されるのでしょうね・・・
優しい思い出の中に温かい温もりを実感しつつ、日々の有様を確認されているかもしれません。
優しい涙を流しながら・・・
ホ~キケヨ、ホ~キケヨ・・・