月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

再会之喜

2012年03月23日 21時46分49秒 | 仏々相念(住職日記)

会えるんだ~・・・

 

好意を持つ人に会えるということは嬉しいことですね。

ライブなんか、そんなノリでしょうか・・・

曲を聞きたいというのは勿論なのですが、会えるということが嬉しいのです。

だから、最初にステージに出てくる瞬間って涙が出ます!

「お~っ!永ちゃ~ん!」って両手を突き上げ叫んでいる最高の一瞬です。

これで、半分終わったようなものです、毎回・・・

 

恩師に会える!

これもまた嬉しくてたまらないのですが無茶苦茶緊張してしまうのです。

直立不動になります。

優しい先生なので緊張せんでもいいのですが、心之師ですから・・・

ただでさえ喋れない私ですので・・・

でも、一緒にいることが出来るというのは嬉しいものです。

 

親友に会える!

気取ることもなく、身構えることもなくそのままでいられる。

酒飲んで、大笑いして、怒りを共にしてくれ、泣いてくれる。

いつか、会える!

そのことだけでしんどさを乗り越えることができる。

 

今日、思いがけずそんなことを言われたのですよ・・・この私が。

お参りさせていただいた御縁の席、間の休みに振り返ってみると最後尾の列に遠方におられる見慣れたお方が座っているのです。

私もびっくりしました。

どういう御縁になるのか知らなかったものですから、その方がいるなんて思いもしてないのです。

御縁が終わりますと来て下さり、「ご住職に会えるんだ~って思ったら嬉しくて!」

自分で書きながら恥ずかしくなりますけど、無茶苦茶嬉しかったです。

 

誰がそんなこと思って下さるでしょう・・・

しかも私の知らないところで・・・

こちらはその人のことを考えていないのに・・・

 

永ちゃんが60才の記念ライブの時、言っていました、

「よく運動選手が言うじゃない、皆さんのお陰です!って。オレ、よく思ってた、素直に言えばいいじゃん、オレがやってきたんだって!でも、そうじゃないんだよね、自分の番になって分かりました、皆さんのお陰で~す!」

「お~!最高~!」ってみんな総立ち。

60年生きて来て、掴んで獲ってで歩んできた人生。

確かに自らの努力なのです。

でも、それで終わってはつまらない人生で終わってしまうのでしょうね・・・

あなたがいたから走れたんだ!そう気付くところに人生の喜びはあるのでしょう。

 

陰になり日向になり、支えて下さるおはたらき。

あ~、こんなオレでも支えて下さるおはたらきがあるんだと気付く時、また、歩めることです。

 

「生前中に主人がご住職のことを言っておりまして・・・」

思いがけずいただく言葉に、どこまでも外面住職を恥ずることです。

すいません、私の外面だけを見て下さって・・・

そう気付かしめる温かい空気。

願生って大切に御縁に会わせていただこう!

 

明日は、どんなお方とお会いすることができるのでしょう・・・

辛くしんどい出会いもあることですが、大切に生き抜きます。

 

あなたに会える、必ず会える!

仏さまのおはたらきとなって下さって、もう既に、今、会えている!

 

合掌しましょう、お念仏申しましょう!

あなたのお陰で歩めてた人生が見えてきます。