月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

夕食万歳

2012年03月08日 20時47分49秒 | 仏々相念(住職日記)

今日は・・・

 

先日、娘が坊守と買い物に出掛けて帰るなりマシンガン・トークで話してくれるのです。

あるスーパーでのこと・・・

スーパーではBGMがかかっています。

その店のテーマソングだったり、或いは、J-popであったり・・・

そのスーパーでもノリノリの曲がかかっていたのだそうな。

すると、小学低学年くらいの男の子がそのノリノリの曲に合わせてず~っと踊っていたのだとか・・・

「もう、ノリノリなんよ~!」って振りまでしてくれたのです。

 

嬉しいことでもあったのでしょうね!

だから、見るモノ聞くモノ最高になるのでしょう。

何が嬉しかったのでしょうか・・・

それこそ、その子に聞かんと分からないのですが・・・

夕食のおかずが大好きなモノになったとか・・・

誕生日パーティーの前日だったとか・・・

どこか旅行にでも出掛けるとか・・・

答えのない話にウチでもウキウキするようなひと時になったことです。

 

躍り上がるほど嬉しくなることってありますよね!

最近、ありましたか・・・

 

お昼頃、お鍋の下に火が点いておりコトコト煮ています。

側を通る私に、「今日は、カレーだよ!」って坊守。

まさしく先程の少年のように踊りたくなるようでした。

ウキウキします・・・

カレーって大好きです。

 

こんな事にはウキウキしますが・・・

 

しかし、カレーライスって美味しいですね。

いつもは御仏飯程のご飯で足りているのに、この時ばかりは大盛りカレーになるのですから・・・

そして、迷った挙句におかわりして後悔パターン。

 

ウキウキすることを求めて生きていきます。

それを掴むことに喜びを得ていきます。

ほしい、ほしい・・・と止まることを知りません。

そんな人生。

本当の喜びって阿弥陀さまがしっかりと抱き取って下さっている確かさなのでしょうけど、

その確かさに安心することは稀であり目の前のカレーライスに喜びを持つ人生・・・

そんなコイツを救いの目当てとしとって下さるのですから・・・

 

ノリノリ少年の傍にはお母さんがいたのでしょうね。

どんな思いで彼を見ていたのでしょう・・・

好きなモノを作ってやれることの嬉しさなのでしょうか・・・

否、生きていく不安を抱えながらの眼差しなのでしょうか・・・

この子の為に母であり続けなければならないのです。

この子の為に・・・

この子の為に・・・

 

だからノリノリ少年でいられるのでしょう・・・

安心して・・・

 

今朝、本堂から息子を見送る坊守の姿を見ていました。

三門から自転車を降ろす息子の後ろを付いて行きます。

一緒に階段を降り、参道を歩き、道路に出る。

姿が見えなくなるまでず~っと見送っています、手を振りながら・・・

息子が振り向いているかどうかは知りませんがず~っと・・・

母であり続けます。

振り向こうが向かまいが、ず~っと・・・

だから、安心して帰ることが出来る。

疲れきって帰ることが出来る。

安心して・・・

 

優しい願いのおはたらきのなか、生かさせていただきましょう!

 

OK! Rock'n Roll!


結婚報告

2012年03月08日 19時42分37秒 | 仏々相念(住職日記)

あ~、こんな時が・・・

 

あまりラブストーリーの映画って観ません。

ストーリーの単純なアクションものや思わずハマりこんでしまうサスペンス・ホラーとかが面白くて好きです。

今、BSで映画が無料放送されているので片っ端から録画して暇々に観ています。

今日観た映画は「ジョー・ブラックをよろしく」って映画。

ブラッド・ピット主演でしたが、初めてあんなに爽やかなブラピの映画を観たことです。

どんな映画とも知らずに録れていたから観ていたのですが、3時間の長い映画でしたが途中で止めることもなく入り込んでいました。

爽やかで本当によかったです。

人気があるのも分かる気がしました。

良い映画を観た後の清々しさ最高です、だから映画ってやめられないです。

長い時間観て後悔する時も多々ありますが・・・

 

午後に突然御門徒がお参りして下さいました。

お一人はよく存じ上げているお姉さんでいろいろと甘えては御世話になっているお方でして、

その方の御親戚のお嬢さんがお婿さんと一緒にお参り下さったのです。

新婚さんなのだそうで、山形から新婚旅行ついでに結婚報告やお墓参りにお婆ちゃんのところに御寄りになられたとか。

宇和島に観光に来たので「お寺に寄ってみる?」ってことになりお参り下さったのだとか・・・

思いがけないご縁に嬉しく思い、暫く幸せの御裾分けをいただいたことです。

いいものですね!

阿弥陀さまの前に座りながらどんな思いを持たれたのでしょうか・・・

これから沢山の壁にぶち当たることでしょう。

その度に跳ね返され崩れそうになる・・・

だから、あなたがいてくださるのですねって気付きながら立ち上がって欲しいな~

そういえば、あの時2人で阿弥陀さまの前に座って手を合わさせてもらったよな~

仏さまがおって下さったよな~

喜びも悲しみも仏さまと一緒に分かち合いながら歩まれてほしいことです。

それにしても本当にようお参り下さったことです、素通りしていたかもしれないのに・・・

そう思い立って下さったことが、勿体なくて嬉しくて・・・

 

他人の幸せを自分のことのように喜べる坊守。

本当に嬉しそうに記念の品を渡していました。

「よかったね~、来てくれて・・・」って本当に嬉しそう。

何の気も付かない私で申し訳ないことです。

 

でも、新婚さんの姿にやっぱり20年前の私たちの事を重ねていたことです。

あの頃は住職かブラピかというほど爽やかでして・・・

どこまでも自分自身はあの頃のままのつもりなのですが・・・

身も心も、坊守への想いも・・・

現実は、鏡を見れば白髪となり顔もハキがなくなり身体に到っては悲惨な状態・・・

心においてもいらぬことばかり積み上げてしまう日々・・・

決して苦労は掛けまいと思っていた坊守にもしんどいことばかり・・・

そんな毎日を隠すように外面住職決め込むのです。

「こんな人だったのか・・・」と落胆しつつも今も尚寄り添って下さる坊守に感謝することです。

 

どんな物語ができるのやら・・・

 

願生って下さい!

仏さまに願われている人生を生き抜いて下さい!