月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

夜半之嵐

2012年03月31日 21時39分38秒 | 仏々相念(住職日記)

ゴ~、ゴ~・・・

 

朝方、凄い風雨が吹き荒れていました。

家が倒れるんじゃないかと怖くなるほどの風。

その音を聞きながら、「あ~、咲き始めた桜が散るのかな~・・・」

 

枯れ木が朽ち落ちるように・・・

生き抜いて、生き抜いて・・・

苦労して、苦労して・・・

小さくて痩せている身体を奮い立たせて歩んでこられた90数年。

命ある限り仏恩深いことを教えんがために、キツイ一息一息を生き抜きます。

「よう願生ったね!」その一言に尽きるご縁でした。

 

尊号納棺させていただく時に優しい顔の頬を擦りました。

「Mおばちゃん、ありがとう!本当にお世話になりました!」

やっぱり冷たくなっていた頬・・・

おばちゃん、忘れないよ・・・その頬の冷たさ。

今晩が私の番かもしれません、そう思いつつ、大切に生き抜きます。

 

風も収まった午後遅く、しっかりと咲き誇っている桜花を見ながら、

「あれだけキツイ風が吹いていたのにようガンバったね!」って皆で話したことです。

「これくらいで散ってたまるか!」って咲き誇るのでしょうか・・・

「オレもガンバるから、一緒にガンバろうぜ!」って咲くのでしょうか・・・

力無くハラハラと散る花を見ながら、「どうしよう、どうしよう・・・」って奮え咲くのでしょうか・・・

 

でも・・・もの凄く綺麗です。

一瞬一瞬を一生懸命に生かさせていただいている命だから!

 

私も各ありたい・・・


弥生終了

2012年03月31日 20時17分17秒 | 仏々相念(住職日記)

もう、たっぷり?・・・

 

「おかえり~」って娘が迎えてくれます。

もう数日後には、また関西の人となります。

 

午前中、八幡浜に行っていたのですが楽なんです。

高速のお陰で気分的にも肉体的にも全然違うのです、楽になりました。

45分ほどの道のり・・・

気分良く走ります。

 

申し訳ないことにこちらの都合でバタバタしてしまうのです。

相撲好きの御兄さんがおられ、毎回いろんな力士のことを教えていただいては盛り上がるのです。

「お兄さんは誰のファンなんですか?」

「いやあ~、誰ってことはないんです。相撲が好きなんです。」

「カッコいいですね~!」

本当に好きな方はそうなんかな~・・・

盛り上がる会話も途中で止めつつ帰ってきました。

 

帰ると坊守も支度していたので娘が昼食の準備をしてくれていました。

大好きなカツ丼!しかも、大盛りで・・・

お腹いっぱいになりました。

水が飲みたくて、目の前に座る娘に「ウォーター プリーズ!」

「えー、何?もう、たっぷり?・・・」

「何を言いよんや、ホントに!何がもう、たっぷりや・・・」

「だって、そんなに聞こえるんよ!ボソボソ言うんだから!」

もう一回言ってみると真にその通りで、言っていました、「もう、たっぷり・・・」

「ゴメン、言ってた・・・」って大爆笑!

面白いですね、こちらは発音よく言ったつもりが、アベコベに聞こえるんですから・・・

「ハキハキ言うように!」っていつもダメ押しされます。

「ま~そう言うなや。外では張っているんだから・・・」

「どうだか!」

 

私は、ボソボソ言っています。

娘の聞き違えた言葉を聞きながら「法話の時に大丈夫なのかな・・・」って不安になってしまいました。

最近は、「あの~、その~、本当に・・・」等々気を付けて話すように心掛けてはいるつもりなのですが・・・

大切に発しなければいけませんね!

 

でも、家っていいですよね・・・安心してボソボソ言えます。

坊守が解読するように状況判断してくれますから・・・偶にズレますが・・・

 

3月も終わりますね。

如何でしたか、3月!

4月もそれぞれに大切なひと時を過ごさせていただきましょう!


Mおばちゃんのはなし

2012年03月31日 15時18分59秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
先ほど、Mおばちゃんのお葬式にお参りさせていただきました

お嫁に来て以来、ずっとお世話になっていましたので、おつとめ中も、Mおばちゃんとの会話やお姿が思い出されて…涙がでました

Mおばちゃんが何よりもたいせつにされていたお内仏のご本尊阿弥陀さまにお参りさせていただきながら、Mおばちゃんのお念仏の声が聞こえるようでした

おつとめが終わり、今生のお姿にお別れをさせていただきました


なつかしいお顔は白くそのままで、頬紅をほんのり桜色に挿されていらっしゃるので、今でもお話ができるようです

でも頬に触れると、冷たく冷たく…

Mおばちゃんのお姿とはお別れしましたが、仏さまのぬくもりとなっていつもここにいてくださることを心丈夫に思います

Mおばちゃん、ありがとうございます…

お花見のはなし

2012年03月31日 11時45分34秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
明け方は風も雨も強く、春の嵐のようでした

昨日の陽気でいっぺんに咲いた桜が案じられましたが、まだきれいに咲いています

雨があがり、青空が広がりました

娘が「お花見に行こうよ」と提案し、急遽三分でお弁当をこしらえて、お寺の前の桜の下でふたりでお花見をしました!
(ご院さんはご法事、息子は遠征で留守だったので…)


風が強かったのですが、揺れる桜の枝越しに見上げる青空のすがすがしいこと!


桜の花を見ては「きれいね~」


お弁当をひとくちいただいては「おいしいね~」


「春の思い出ができたね~」
「桜が咲く頃にはきっと毎年思い出すね~」


神社の石段を上まであがりました
桜の向こうに本堂の屋根が見えます