ゴ~、ゴ~・・・
朝方、凄い風雨が吹き荒れていました。
家が倒れるんじゃないかと怖くなるほどの風。
その音を聞きながら、「あ~、咲き始めた桜が散るのかな~・・・」
枯れ木が朽ち落ちるように・・・
生き抜いて、生き抜いて・・・
苦労して、苦労して・・・
小さくて痩せている身体を奮い立たせて歩んでこられた90数年。
命ある限り仏恩深いことを教えんがために、キツイ一息一息を生き抜きます。
「よう願生ったね!」その一言に尽きるご縁でした。
尊号納棺させていただく時に優しい顔の頬を擦りました。
「Mおばちゃん、ありがとう!本当にお世話になりました!」
やっぱり冷たくなっていた頬・・・
おばちゃん、忘れないよ・・・その頬の冷たさ。
今晩が私の番かもしれません、そう思いつつ、大切に生き抜きます。
風も収まった午後遅く、しっかりと咲き誇っている桜花を見ながら、
「あれだけキツイ風が吹いていたのにようガンバったね!」って皆で話したことです。
「これくらいで散ってたまるか!」って咲き誇るのでしょうか・・・
「オレもガンバるから、一緒にガンバろうぜ!」って咲くのでしょうか・・・
力無くハラハラと散る花を見ながら、「どうしよう、どうしよう・・・」って奮え咲くのでしょうか・・・
でも・・・もの凄く綺麗です。
一瞬一瞬を一生懸命に生かさせていただいている命だから!
私も各ありたい・・・