こんな顔だったかな~・・・
遺影を見上げながらいろんなことをつぶやいておられました。
「こんな顔だったかな~・・・」
50年のご縁ですので顔もぼやけてくるのかもしれません。
でも、温もりは忘れることがありません・・・
時は、悲しみや辛さも少しづつ和らげてくれるのかもしれませんが、大切な方の顔すらも薄くしてしまうのでしょうか。
複雑ですね・・・
今日の夜は坊守と2人きりでした。
いつもは息子時間ですので、夕食も遅くなります。
その息子は3年生のお別れ会ということ・・・
「今日は、いつでもいいよ!」ということになりました。
「じゃ、お勤めにお参りしようか」
いつもよりかなり早い2人でのお勤めに、「あ~、こんなになるんだな~」って思いながら手を合わさせていただいたことです。
2人きりで向きあいいただく食事。
子どもたちのこと・・・
私たちのこと・・・
お寺のこと・・・
話しながらも、あまり盛り上がることもなく「お陰で御馳走様でした」
この二人も又、必ず別れなければならないのです・・・
一人ぼっちで家を守っている人生の先輩方も沢山おられます。
「少しは慣れましたか?」って、つまらない質問をすると
一生懸命に笑みを浮かべて下さったことです。
ここに座りながら、遺影を見つめ、何を語られていますか・・・
忘れることが出来ない日常のアレコレを思い出しながら・・・
薄れないように・・・
今、息子が帰宅。
昼、買っておいてくれたデザートのアイスをいただいたことです。
3人で肩を寄せ合いながら・・・
「デザート・アイスを選ぶ時って何を基準に選ぶ?」って、坊守。
「そりゃ、買おうとするその時に食べたいアイスやろ!」って、私。
「いや~、食後の気分になって、でしょ!」って、坊守と息子。
そうでした、味覚単純住職はいつでも変わらないのです、チョコ一筋ですから・・・いつでも、どこでも!
こんなつまらない一面はいつまでも残りそうですね・・・