月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

処暑之夜

2011年08月23日 20時35分59秒 | 仏々相念(住職日記)

涼やかな風が・・・

 

今日は、暑さがだんだんおさまってくるという処暑。

日中も気温は30度を下回りましたが、湿度が高く蒸し暑く感じたことです。

前線の影響で到るところで大雨になっているとか・・・

これでまた被害が出ています、辛いです・・・

「自分のところでなくてよかった・・・」そう思うコイツがいて・・・

嫌になるほど自分が可愛くて・・・

 

これで自然に秋になっていくのでしょうか、去年は9月10月も暑かったのですが・・・

暑さは自然におさまるが、この腹に抱える炎は燃え盛り続けます。

そんな今、窓から涼しい風が入って来ます。

秋の虫たちも合唱中。

そんな涼やかさが「もういい加減にしたら・・・」って言ってくれるようで、肩の疲れも取れるような気がします。

又すぐに力を入れるのですが・・・

 

まだまだ暑い日が続きそうですが大切にさせていただきましょう。


如意之光

2011年08月23日 20時01分49秒 | 仏々相念(住職日記)

なんでも・・・

 

別にアニメオタクでもないのですが、「キテレツ大百科」というアニメも好きな娘。

ここでは主人公がいろんなモノを発明するのです。

ドラえもんの作者が書いているのですから似たようなものなのですが・・・

 

「如意光」という発明品の話を教えてくれました。

この光を当てると何でもおもいのままに大きくしたり小さくしたりできるのだとか・・・

主人公が発明したコロスケというロボットは大好きなコロッケにその光を当てて大きくして食べるのだそうです。

いいですね、そんなモノがあったら皆お腹いっぱいになって豊かになれるのにね・・・って言ったら、

「うん、そうだね!」って息子も即答。

 

今、この時も食べれない人がいる。

そこにこんなものがあったらいいですよね。

ちょっとのモノで・・・

でも、そうなったら生産者の方が大変になるのかな~・・・

 

皆さんなら何にその光を当てますか?

でも、満足するのはその時だけかもしれません。

次から次へと欲しいモノが出てきます。

お腹いっぱいになりつつも感謝することすら忘れて横目で次のモノを狙っているのでしょう・・・

そんな私が見えるようです、いえいえ、そのまんまでした。


一緒一緒

2011年08月22日 20時59分17秒 | 仏々相念(住職日記)

はいは~い・・・

 

切ないご縁でした。

53年の人生を生き抜かれました。

 

教頭先生であられたのですが、私も兄のように頼りにしていたことです。

私のようなものでも穏やかにしてくれるようなおはたらきでした。

 

教え子の小学2年生の可愛らしい女の子が最後のお別れと言うことでお手紙を読まれました。

感動しました・・・

あ~、この様な接し方をされていたんだ・・・って目に見えるような優しさいっぱいのお手紙でした。

「教頭せんせ~い!」って呼ぶと、「はいは~い!」ってニッコリと答えてくれた、そんな出だし。

教えてくださっていた理科もいつも「一緒」に・・・

水泳の息継ぎが出来ない私を小プールで一対一で教えてくれた・・・

「上手にできたね!あなたは速くなれるよ」って喜んでくれた・・・

 

「一緒」っていう言葉が沢山出てきました。

あ~、よかったよな~こんな先生で・・・って羨ましく思ったほどでした。

私もこんな先生に出会っていたら少しは変わっていたかも・・・

大学になるまで一緒にいてくれるような先生に出会うことはありませんでした。

 

奥様を2人の子どもさんが支えます・・・優しい子どもさんです。

お兄ちゃんはウチの娘と地域は違えど同じ歳、弟さんはウチの息子の一つ上のバスケ部の高校の先輩。

坊守や子どもたちと重なって仕方がありませんでした。

こんなに泣いてくださったら嬉しいだろうな~・・・

家庭を大切になさっていたんだろうな~・・・

 

辛いご縁でした・・・

暫くは寂しいですね・・・

でも、教頭先生もいつも一緒ですから・・・安心安心。


命之誕生

2011年08月21日 22時07分27秒 | 仏々相念(住職日記)

新たな命が誕生し・・・

 

お参りしていただいたご家族に新たな命が誕生していました。

お爺ちゃんがご往生された時には、お母さんのお腹の中・・・

お母さんの涙の音を聞いていたことでしょう。

 

「お生まれになられたんですね、大変でしたね!大丈夫でしたか?」

「はい、結構楽なお産でした!」って微笑まれます。

凄いですね、女性!我が子を抱きしめるとお産のしんどさを忘れるのだそうで・・・

とても敵いません。

 

仏さまの香りが薫るその中にひと時、安心して眠っています。

お母さんに抱かれ、大お婆ちゃんにおんぶされ、座布団の上でも・・・

仏さまになられたお爺ちゃんが、「ようお参りしたね」って言ってくださるようなひと時でした。

 

今生に生まれる命あれば、今生の命尽きる方もおられます。

願生って生き抜いて、生き抜いて・・・往生されました。

お浄土に往き生まれさせていただくのです。

仏さまのおはたらきと誕生させていただくのです。

 

これからもその手にしっかりと抱かれて、みんなみんな力強く歩ませていただきます。

 

「良き夫であり、良き父でした・・・」

奥様のご挨拶を聞かせていただきながら自分を見つめずにはおれないひと時でした。


山百合のはなし

2011年08月21日 22時05分44秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今年は境内に山百合がたくさん咲いてくれました。

去年は三本ほどだったのですが、今年は、あれあれという間に「ここにも」「あっちにも」…

ちょうど今お花が見頃です!

夏の日を浴び、風に揺られ、ほどよく雨に降られて…

よくよくのご縁の中で

ようこそ、ようこそ!!


今日は本堂でご法事がつとまりました。

山百合がお参りの方々を優しく迎えてくれていました。

ようこそ、ようこそ!!