22日の日曜日。
NHKアーカイブスで、「江夏の21球」を放送していた。
ピッチャー江夏、バッター石渡。江夏の投じた21球目はカーブ。石渡のバットは空を切り、ゲームセット。見事ノーアウト満塁から0点に抑えきり、広島カープは日本一となった。
江夏の21球の一番の見どころは、石渡に放った19球目。
投げる瞬間に打者・石渡のピクリと動いたスクイズに入る動きを見るや否や(as soon as)外しにかかった瞬間だ。
カーブを投げる所をウエストさせたのだ。
カーブの握りも幸いして、高めのすっぽ抜けたようになったボールは、絶妙な変化を見せ、石渡のバットをすり抜けた。捕手・水沼もうまく捕球し、捕手目の前まで達していた三塁ランナー・藤瀬は三・本間に挟まれタッチアウト。
江夏本人も「神業」と言い放った19球目は、球史に名を残すものとなった。
偶然か、それとも必然なのか、当事者たちもわからないだろうが、最近の言葉で言うなら「江夏は何か持っている」ということなのか。
またこういう場面、名勝負がみれるといいですね。
「10.19」も見たくなった。
なお、この時の2塁ランナーは吹石徳一。女優の吹石一恵のお父さんだ。「10.19」にも出場しています。
ノムラスコープを発明した頃と思われます。
2ne