『徒然なるまま』

2006-08-31 22:05:28 | 雑事
ブログの感想をブログに書いてみようと思います。こうやって書いた
文章があっという間に公開されて、みなさんに読んでもらえる形に
なるというのは、本当にすごいことだと思っています。

よく分からないのですが、アクセス状況のIPなんとかが見てもらった
人数で、閲覧数がのべ人数になるのでしょうか?すると小さなライブ
ハウスで演奏する時ぐらいの方々に、毎日ご覧になって頂いている
ということになってしまいます。これは、すごい。

実は二十代前半、物書きになりたくて週三日だけ夕方から朝まで働き、
残りは安物のワープロにひたすら向かっていた時期がありました。
書いては文学雑誌に送り、書いては送り、自分の文章が活字になること
を心から夢見ていましたが、どれもこれもモノにはなりませんでした。
その度に、時間をかけて印刷し赤を入れた紙の束を、破り捨てていたり
してました。

MTRでカセットテープにギターと歌を吹き込んでは事務所に送るという
のに似ているかもしれません。サックス小僧の前は文学青年をしていた
という訳なんです。なんかお恥ずかしい告白ですが。

最近は仕事で商用文ぐらいしか書いていなかったので、書いていてとても
楽しいです。思えば、あの頃はなぜかThe Byrdsがとても好きでした。
今でもタンバリンが大好きなのは、きっとそのせいかもしれないですね。
たまにはByrdsでも聞いてみようかな。

大学探訪(3)東京大学駒場キャンパス

2006-08-30 22:39:27 | 雑事
連夜の大学探訪、本日は東京大学駒場キャンパスです。全ての一二年生
と、教養学部の学生が通っています。

法学部経済学部などがある本郷キャンパスが昔日の帝国大学の雰囲気を
残すのに比べ、こちらではけっこう自由闊達な空気を感じ取ることが
できます。80年代日本文化(バブルとおたくとゼビウスと)を論じる
講座があったり、日本を代表するフリークサウンドサックス吹き、
菊地成孔がキャプテン・ビーフハートをBGMにジャズを論じたりと、
羨ましいことをやっています。

ワンポイントチェック: 井の頭線、駒場東大前駅から徒歩30"歩"
ぐらいでキャンパス到着です。ほんと大学のための駅です。
電通には最適ですね。

菊地成孔の講義、本になっています。『東京大学のアルバート・
アイラー』メディア総合研究所、"歴史編"2005年と"キーワード
編"2006年が出ています。キーワード編はタメになりますよ。

ちなみにサックスのフリークサウンドっていうのは、ブキャーーー
っていう、もうおじさんどこではなく、おかまが泣き叫ぶみたいな
音です。いろんな奏法がありますが、なかにはマウスピースについて
いるリードという葦の板を、吹きながら噛み砕くなんてのもあって、
いやもう凄まじいですな。

大学探訪(2)立教大学

2006-08-29 20:16:18 | 雑事
残暑厳しい今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか。厳しい夏の
疲れが出る時期です。体調など崩さぬよう、どうぞご自愛ください。

さて、大学探訪の二回目は立教大学です。JR池袋駅西口から徒歩五分
立地条件は最高、またキリスト教系に相応しい味わいある建物、自分の
お気に入りの一つです。特に蔦の這った、正門入ってすぐの旧館は、
とても美しい外観です。前に大学教授が主人公のドラマ(田村正和か、
松本幸四郎が主演だったような?)でロケに使われていました。

ワンポイントチェック: 人文系研究棟三階一番奥の窓から下を見下ろす
と、怪人二十面相で有名な怪奇作家、江戸川乱歩の旧邸を見下ろすことが
できます。

仲の良い先生も多い立教大学、行くのが楽しみな場所ですが、今日は
気が重かったです。大クレーム覚悟の納品、社内唯一人のクレーム処理
班としては、とても胃が痛む思いです。

『ぼくの好きな外国のサックス吹きたち』

2006-08-28 22:40:45 | 音楽
久しぶりにCDを買ってきました。スタンリー・タレンタイン『レット・
イット・ゴー』(Stanley Turrentine『Let It Go』1966年録音)、
まずジャケットが格好良いです、しびれます。バックはドラムス、
ベース、そしてオルガン。オルガンとサックス、いかにも黒っぽい
取り合わせです。ソウルです。

でも、本当はもっともっと暑苦しくむさ苦しい "テキサステナー"
あるいは "ホンカー" と呼ばれる人たちが大好きです。タレンタインも
その系列には繋がりますが、洗練されすぎている気がしないでもないです。

アーネット・コブ(もう変わってしまいましたが、林家こぶ平は、この
コブから名前を取ったらしいです、ジャズマニアだそうですね)さらに
イリノイ・ジャケーが自分のフェイバリットです。

おじさんが絶叫するような下品な音(グロウルトーン、うなる音)と、
おじさんが耳元で囁くようなエロい音(サブトーン、吐息まじりの音)が、
基本的な音色です。自分もここ数年、そればかりを目指して練習して
まいりました。いつのまにかきれいで優しい音が出なくなっておりました。

最後にお薦めアルバムを、前出のイリノイ・ジャケーの『ゴー・パワー!』。
(Illinois Jacquet『Go Power!』これも66年録音)ライブ録音です。
ジャケー、サックス吹きなのに、何故かダミ声で歌いだしたりします。
でも最高です。ノッてくるとステージからおりて、客の真ん中で寝っ転がって
ぐるぐる回って吹いたという、その滅茶苦茶ぶりが伝わってきます。
ジャンル分けで言えばジャズなのですが、こんなのもアリか!という
感じで楽しめますので、機会ありましたら、どうぞ聞いてみてください。

バンド紹介、あるいはライブ告知

2006-08-27 21:32:18 | 音楽
この前仕事について詳しく書いたので、今日はバンドについて書いて
みようと思います。

自分が加わったのは三年ちょっと前です(三年も経っていました!)。
バンド自体の結成は、八九年前になるようです。元々はギターウルフ
のベースの方が板倉出身で、うちのバンドのギターがその後輩だった
ということから、ギターウルフの前座として結成されたと聞いています。

実はギターウルフさんがライブに来る度に、前座として声がかかって
いたのですが、メンバーの都合がつかないうち、去年ギターウルフの
ベースの方が急逝されて状況が変わってしまいました(もしもご一緒に
やれていたら、素晴らしい財産になっていたでしょう)。

そんな背景から、結成当初はとんでもなくハードなサイコビリーをやって
いたようです。しかし、その後メンバー交代があったり、さらにリーダー
の趣味を前面に出す方向への舵きり、また自分が加わったことで1950年代
ぐらいのオーセンティックな、ブルース、ドゥワップ、ロック/ポピュラー
あたりの音源を探し出しては、コピーするようになりました(とはいえ昔の
癖が抜けず、いつのまにかテンポはあがり、攻撃的なコピーになってしまい
ます)。

そんなバンドがライブをします。ドカドカうるさい音楽ですが、物は試しに
お時間ある方は、どうぞ。
出番の時間は、すいませんまだはっきりしません、トリという話もあったの
ですが、ベロベロになってしまうので検討中です。決まったら書きますね。

"catch a lot Vol.5" 前橋ラタン
9/9(Sat) open17:00/start17:30 1000+D

定例会

2006-08-26 17:42:21 | 雑事
今日はミルトモ定例会の日です。大泉の飲み屋さんで、定期的に
集まって飲んで騒ぐ仲間たちは、七八年前から常連なお客さんと、
店員だった者たちです。

自分は当時そこでバイトしたりもしていたのですが、今のバンドの
前の音楽仲間と知り合ったのもそこですし、FLAT FIVE じゅんさん
と知り合ったのもそこでした。

自分の音楽歴の中、ポイントポイントでかなり重要なお店です。前は
バンドが入って演奏したりもしていたのですが、最近はないのが
残念です。ただ”音楽”の雰囲気はかなり漂っていまして、ママ以下
みんな、とにかく歌が上手いです。必聴です。

こうやって、昔と変わらず定期的に集まり飲める仲間がいるのは幸せな
ことです。SHIBATAくん、いつもありがとう。

では、楽しんできます!

本郷通りの夜景、古書店勤務の日々

2006-08-25 22:41:08 | 書籍
言葉が足りず自分の仕事が上手く伝わらなかったため、ブログを見た方は
「よっしー何やってるの?」「あぶない国家機密とか扱ってるの?」
「ヤバい仕事してるの?」という感じになっておりました。
このままだと危険人物だと思われしまい、それはそれで面白いとも
思ったのですが、本当にヤバい話が舞い込んでしまうととっても
困ってしまうので、あらためて仕事紹介させていただきます。

東京本郷(東京ドームの近くです)で、古書店に勤めています。東京で
古書店というと、もちろん神田神保町が有名ですが、ほかに本郷、早稲田も
昔から古書店街があったところです。残念ながら、本郷の方は最近ずいぶん
寂しい雰囲気になってしまいましたが。

ただ自分自身の仕事は、古書に絡んではいますが、ちょっと距離がある
感じです。まず、主に海外より仕入れる高額の資料集を売って歩くのが
仕事です。これはその道のプロ、大学が主な販売先になっています。
それから希少価値がある古書をあらためて刊行する仕事、復刻版を作る
仕事です。本を手に入れて、パンフを作り、それに解説を書いてくれる
大学の先生を探すという感じです。

そんな感じで日々過ごしております。誤解は解けましたでしょうか?

泰兵衛さんお座敷ライブ

2006-08-24 20:18:01 | 音楽
本当は、昨日今日と東京で納品予定だったのですが、顧客先に
電話したところ「今週いっぱい夏休みでいませんよ」 とのこと。
お盆からずっとです。「どんだけ休むのよ!」 と突っ込みたくなり
ましたが、お陰で昨夜は泰兵衛さんのお座敷ライブに行くことが
できました。

そんな経緯だったので、Mick林さんに「参加させてもらえませんか?」
と聞いたのは、前日になってしまいました。しかし、ぜひやろう!
という暖かいお返事。 泰兵衛さん初出演が実現したのでした、やった!
ラストの"ラバンバ"とアンコールの"雨上がりの夜空に"目一杯満喫でき
ました。

またほか出演者の方々のすばらしい演奏を、お酒と美味しい肴と一緒に
聞くこともでき、まさに充実の一日でした。

泰兵衛の皆さん、お世話になりました。ごちそうさまでした。Mick林さん
急なお願い快く聞いて下さってありがとうございます。また、ぜひ
よろしくお願いします。それから、自分の暑苦しいサックス聞いて
くださった皆さん、そればかりか、良かったよ、とまでおっしゃって
下さった方々、本当に感謝です!!


帰りがけほろ酔い加減で、代行車を探していると、そこに占い師さん
が。 このところ惑っているので、生まれて初めて占われてみました。
全然信じていないのですが、なるほどプロです、いいところを突いて
きます。さあ、おれ、道は見えるのか??


大学探訪(1)慶応義塾大学

2006-08-22 23:43:52 | 雑事
さあ、やってきました都内大学探訪の時間です。筆者がその日に
行った大学キャンパスについて、極私的超個人的な意見を
しゃべっちゃうコーナーです。大学進学を目指している受験生の
皆さん、彼らをお子様に持つ親御さんがた、これは必見です。
(いいネタです、少なくとも年末まで持ちます、と自画自賛)

記念すべき第一回は、早稲田と並ぶ私学の雄、慶応義塾大学です。
かの福沢諭吉によって創立されたキャンパスは三田に位置します。
早稲田がうわ、広いなあというキャンパスなのに比べ、慶応は
ぎゅっと凝縮された印象です。ただ、緑と古色蒼然とした美しい
建物群はとても和みます。
早稲田、慶応、それから東大に共通した点なのですが、学生さん
たちがとても熱心に学んでいるという印象を受けます。共同研究
室に活気があります。さすがですねえ。

ワンポイントチェック: 東京タワーのすぐそばです、きっと夜景は
すばらしいでしょう。

あ、それから昨日書いたバンド紹介ですが、書き忘れがありました。
自分たちコミックバンドです。MCでは笑わせます。大概リーダーは
最後の曲では、蛇口かスワンのパンツ一丁です。エンターテイメント
万歳です、そんな姿勢にとっても共感しています。

もう一つ、明日の泰兵衛さんのライブ、Mick.林さんに参加することに
なりました。とても楽しみです!

バンド練習

2006-08-21 23:58:34 | 音楽
太田でバンドの練習をやって、やっと埼玉に到着しました。ようやく
ブログにバンドのこと書くことができます。

実にメンバー全員揃うのは一ヶ月半ぶりです。でも意外とこれ、すぐに
まとまってしまうのは、長年連れ添った成果でしょうか。来月の前橋
ライブに向けて今までやってなかった曲も試しましたが、いい感じです。

うちのバンドの問題点はただ一つ、ライブ前に飲み過ぎること。全員
酒好きです、打ち上げよりもライブ前の方が飲むというもっぱらの
噂です(打ち上げ時には飲み過ぎで、みんなすでに眠くなってます)。
その点さえクリアできれば、音楽面でも素晴らしいバンドと言えるで
しょう。

ボーカル/トランペット(リーダー)、ギター、ウッドベース、ドラムス、
サックスの五人です。ロカビリーを軸に、昔のロック/ブルースみたいな
ことやってます。

『いつも夢中になったり飽きてしまったり』

2006-08-20 20:46:51 | 書籍
大好きな植草甚一さんのエッセイ/コラムです、番町書房、1975年。
植草さんが夢中になっているジャズやロックや外国小説、映画などに
ついて、気取らず、博識ぶらず、ありのままの言葉で飄々と綴った
ものです。

散歩がてらに古本屋を巡ったり、美味しいコーヒーの飲める喫茶店で時間を
つぶしたり、一日ジャズのレコードに聞き入っていたり、おしゃれや小物に
凝ったり、とにかく自分流をつらぬいた尊敬できる趣味人です。
1979年に亡くなったときには、4万冊の蔵書と、4千枚のレコードが残った
そうです。膨大なレコードコレクションのほうは、あのタモリが引き取った
という逸話があります。

さて、このブログも始めてから一週間が経過しました。到底及ばないにしても、
ブログを書きながら頭のどこかに、植草甚一さんを意識していたのは確かです。
そんな訳で既読の本ではありますが今回、植草甚一さんにご登場いただきました。

ご覧頂いているみなさん、ありがとうございます。つたない文章ですが、今後とも
お付き合いいただけましたら幸いです。気が向いたなら、ぜひコメント欄にも
書き込みください。

ところで、植草甚一さんの本、太田のBookman's Academy、入って左折、
音楽コーナーの突き当たり壁側右手に、晶文社から出たものが数冊ありますので、
機会あったら手に取ってみてください。

編集のお仕事

2006-08-19 18:09:23 | 書籍
会社に行って懸案の仕事終わらせてきました。ここのところ出版の
仕事に手間取っていたのですが、ようやくパンフも完成、あとは
本ができるのを待つのみとなりました。

監修の先生にお酒を飲みながら解説を頼んだり、ページ抜けが見つかって
八方手を尽くして手配したり。ようやく一段落、ほっとしています。ただ、
編集兼営業の悲しさ、今度はこれを売って歩かねばなりません。行商の日々
です。

あ、あと下に書いた東京裁判資料も話がまとまりました。大学から予算が
出ないとのことで、ボーナスはたいてポケットマネーで購入されるそう
です。K先生、いろいろお話まで聞かせていただいてありがとうござい
ました。今度はぜひ、お酒でも飲みながらでも。よろしくお願いします。

音楽環境

2006-08-18 23:08:17 | 音楽
自分の音楽環境です。パソコンベースで、コンピューターはマックの
四角くて平べったいの使ってます(これなんて言うんでしたっけ)。

こんな環境で音楽作ってます…いや、作ってました。もう三四年、
曲できてません。今はただ単に、やたらと無駄に大がかりな耳コピ
マシンに成り下がっているのが現状です。

一部にお渡ししましたCDも、蔵出ししてミックスしなおしたものです
(みっちゃん、ごめん新曲ではないのですよ)。曲作り始めると、
仕事に支障が出るくらい夢中になっちゃうものですから。

たまには曲作ってみようかな。だけどこの前久しぶりに声を録音して
みたら、相も変わらない自分の歌の下手っぴぶりに落胆したのでした。
がっくし。

国立国会図書館

2006-08-17 22:33:14 | 書籍
会社で新しい本が出たので、国立国会図書館へ納本へ行ってきました。

言わずと知れた日本最大にして唯一の国立図書館、その蔵書数は単行本
のほか、雑誌新聞併せると一千万点近いです。
主な機能は、まずはその名の通り国会への情報提供。二つ目は1948
年に制定された国立国会図書館法に基づく納本制度によって、日本で
発行された原則すべての出版物(CD、DVD、ゲームまで)を収集する
ことです。しかしながら現在、日本中に吹き荒れる効率化の波によって、
経費人員削減の他、独立行政法人化まで議論されています。

でも自分思うのですが、本や音楽は根本的に効率とは無縁のところに存在
しているような気がしています。悪く言えば無駄があるところ、良く言えば
心の余裕があるところに、いい本や音楽がある気がします。

よくよく考えれてみれば日本中の出版物ピンからキリまで集めるなんて、
とても馬鹿げています。でも、寝る間も惜しんで金にもならない曲の練習を
したり、歌詞を考えたり、これも同じぐらい馬鹿げています。

馬鹿げてはいます、しかしだからこそいいってものもあると思いませんか?