ターキッシュ・クラリネットの微分音について続報です。
二つ目の論文を見つけました。Sarah Elizabeth Korneisel Jaegersさんがオハイオ州立大学に提出した論文『Turkish Classical Clarinet Repertoire: Performance, Accessibility, and Integration into the Canon, with a Performance Guide to Works by Edward J. Hines and Ahmet Adnan Saygun.』(2019) https://etd.ohiolink.edu/apexprod/rws_olink/r/1501/10?clear=10&p10_accession_num=osu1555635997664089 です。
彼女も微分音に苦労しているらしく「キーが閉まりきらないようにペンのキャップを挟む」なんてアイデアが掲載されていて、マカーム(音階)が切り替わったらキャップを外すのをお忘れなく、との注意書きがなんだか微笑ましいです。
しかしながら、実践的なクォータートーンの運指例や、ベーム式とアルバート式の運指比較一覧(147ページ目)が掲載されているなど、こちらも要熟読です。
(写真はネットで見つけた微分音用クラリネット。この楽器を覚えるのと、今の楽器で工夫して微分音を出すの、どちらが大変でしょうね。。)