草むしりしながら

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九月十五日によせて

2023-10-12 10:34:17 | 日記

九月十五日によせて

 昨日のブログでは十月十日について書きましたが、今日は九月十五日について書かせていただきます。

 九月十五日は、以前は敬老の日でした。しかし2003年以降敬老の日は、九月の第三月曜日と定められました。ちなみに今年は九月の十八日でしたね。

 ただし、敬老の日が変更となることへの反対も根強く、2001年に老人福祉法を改正。九月十五日は「老人の日」として残ることになりました。

 なお「敬老の日」がお年寄りを祝う祝日であるのに対し、「老人の日」はお年寄り自身が元気でいきいきと暮らすことを促す日だそうです。

 なんと九月十五日は生き残っていたのですね。でも祝日ではないので、存在感が薄くなりましたね。

 我が家では山に栗の木が植わっていたので、毎年九月十五日には山に拾いに行きました。これは母がまだ元気だったころのことですから、かれこれ三十年近くも前の話です。

 その時母からは「山の栗の木は早生なので、九月十五日頃から実が落ちる」と教わりました。「ただしそれまでに下草を刈って、落ちた栗を見つけやすくしておくこと」とも言われました。

 その年言われた通りに前もって下草刈りをすませ、栗の木の下に行ってみました。すると本当に実が落ちていました。それから毎日山に通い、驚くほど多くの栗を拾うことができました。あの年は我が生涯で一番栗を拾った年でした。以来我が家では毎年九月十五日は栗拾いはじめの日になりました。

 このように毎年決まった時期に行う作業を〇月〇日にすると、日にちを決めると覚えやすいですね。それも何かの記念日や祝日にすると、もっと覚えやすいし前もってその作業の準備もできます。

 我が家では九月十五日の他にも、六月三十日にはキュウリの種を播きます。この時期にキュウリの種を播くと、ちょうどお盆の頃にキュウリが生りはじめるからです。本当は六月の末でもいいのですが、六月三十日は姉の誕生日なのでその日に播くことにしています。

 さてそのようにして覚えた栗拾いの時期ですが、続いたのはほんの二、三年のことでした。以後は猪の食害がひどくなり、栗拾いを諦めなければならなくなったのです。

 その後母も亡くなり、今年はクヌギを伐ったついでに隣に植わっていた栗の木も伐ってしまいました。台風で倒れたりしたらご近所の家をつぶしてしまうくらいに、大木になってしまったからです。

 しかしその後が大変でした。日が良く当たるようになったせいで、草がびっしりと生い茂り、丈が人間の背よりも高くなってしまいました。七月の末には三日もかかって草刈りをしました。そして九月末もまた草刈りをしました。木を伐ったおかげで、年に三、四回は草刈りをしなくてならなくなりました。

 やはり何か日陰になる木を植えないと、毎年これではたまりません。とりあえず栗の木のあった場所には、またしても栗の木を植えました。今度はちゃんと剪定して大木にならないようにしようと思っています。

 ところで九月十五日は「敬老の日」ではなく「老人の日」になりましたね。お年寄り自身が元気でいきいきと暮らすことを促す日です。

 今度は絶対大木にはしないぞ!老人の日によせて決意を新たにしました。九月十五日を私の剪定記念日にします。



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