なるようになるさ 2
お茶と芋の煮物、頼まれた洗濯物を持って、一人暮らしをする伯母の家に行った。週に二日、日曜日と水曜日には行くようにしているが、この前の日曜日には用事があって、姉に代わってもらった。
という訳で一週間ぶりの訪問である。「どうだった運動会」会うなり伯母に運動会の話を聞いた。と言うのも、先週の水曜日にはディサービスの運動会に出かけて、伯母に会えず仕舞いだったからだ。九九歳の伯母が、一体どんな競技に出たのか、ずっと気になっていた。
「玉入れ「」と「パン食い競争」に出たと言う。ディサービスの運動会なので、たぶん私の想像する「玉入れ」でも「パン食い競争」でもはないのだろうが、持ち前の負けん気を出して頑張ったのではなかろうか。ニコニコ笑って運動会の話をしていた。
日曜日に姉が行った時、このごろ目が見えなくなったとこぼしていたと言う。白内障ではないかと思い目の中を覗いてみようと思うのだが、笑ってばかりいるので目の中を見ることが出来なかった。
まあいいか。所詮見たとしても素人に分かる訳がない。なるようになるさ。それよりも笑顔を見た方がもっと良い。
それにしても近頃はやる気満々で、一時止めていたクロスワードパズルもまた再開した。目が見えないなんてこぼす割には、小さなマスの中に何やら字を書き込んでいる。