[光る君へ」第37話「波紋」感想
NHKの大河ドラマ「光る君へ」をいつも楽しみに見ています。
今回はまひろの書いた「源氏物語」が冊子になりましたね。三十三帖になる物語は冊子ごとに、色分けされた料紙に書かれておりました。各巻の清書は何人かの能筆家に依頼して、藤壺の巻である薄紫の紙には藤原行成(渡辺大知君)が清書をしておりました。
表紙もキラキラ輝いて、料紙に書かれた文字の上もキラキラ輝いておりました。色とりどり紙をみていると、第31話「月の下で」の一コマを思い出しました。
この31話は源氏物語が誕生したは回であります。まひろの上に色とりどりの紙が落ちてくるシーンがありました。「源氏物語がまひろの上に舞い降りてきた」とそんな感じでした。
何らかの物語を書いたことのある人なら、こんな経験したことがありませんか?モヤモヤとした頭の中に、突然物語が浮かんで来ることが……。私の場合は主人公が突然頭の中から飛び出してきて、どんどん話を進めていきます。
「そうよ。これ、これ、この感じ。分かるー!」と大喜びで見ておりました。
でもその時ふと「何んで、色つきの紙なの?普通は白い紙じゃない?」なんて、ちょっと色つきの紙に違和感を覚えました。
しかしその色つきの紙の理由が、今回の37話を見て分かりました。あれは今回のために演出家が、前もって仕掛けておいたてくれたのですね。市井の名も無き物書き志願者たちのために!
ドラマはしっかり見れば見るほど、面白さが何倍にもなって伝わってきますね。スマホを気にしながら見るのは論外ですね。それから視聴率などで作品の評価をするのは、意味の無いことだと思いませんか?