草むしりしながら

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「光る君へ」最終会「物語の先に」

2024-12-18 03:22:12 | 最近見たドラマ

「光る君へ」最終回「物語の先に」

 大河にしろ朝ドラにしろ、長い間みていると終わりの方がつまらなくなったりはしませんか?しかし今回の「光る君へ」は最後まで面白かったですね。この一年間、日曜の夜がすごく待ち遠しかったです。

 九つの時逃げた小鳥を追いかけていき、鴨川のほとりで道長(三郎)に出会ったまひろ。それからの二人の長い長い愛の物語でしたね。最後はみんな笑顔で終わりましたね。

 倫子にはばれちゃったけど、最後は誰にはばかることなく二人だけの時間を過ごすことができましたね。道長の枕もとでまひろが語っていたのは、二人の恋の物語でしたね。道長亡き後、再び旅に出たまひろ。旅をしながら物語の続を書いているのでしょうか。 

 こんな大河ドラマの終わりかたもあるのかと感心しました。私たちの心の中にまひろはまだ生きていて、旅をしているのですね。乙丸を従えて。最後にまひろのことを「お方さま」ではなく「姫さま」と呼んだ乙丸がよかったですね。乙丸は誰よりもまひろのことを見てきたのですね。

 さて秘めたる愛の物話といえば、「光る君へ」にはもう一つの秘めたる恋の物話も存在しましたね。ドラマに中ではたびたび「行成は道長一筋」とか「道長は気づいていないが」等との匂わせがありましたが、本当のところどうなんでしょうか?

 行成君。最後には道長と同じ日に亡くってしまいましたね。NHKさん「裏光る君へ」も見たいんですが、お願いできないでしょうか?


折り鶴を添えて

2024-12-12 06:45:38 | 読書記録

折り鶴を添えて

 先日買った折り紙の本を見ながら、昨日は折り紙をしていました。四、五歳児向けのごく初歩的な折り方なので、私でも折ることができました。それでも時々考えこんでしまいましたが、いい頭の体操になりました。

 それにしても真四角の紙でいろんな物が作れるのですね。サンタさんやクマやカエル。中には懐かしい風船や奴さんと袴もありました。紙風船なら私は本を見ずに折ることができます。

 紙風船の折り方は幼稚園の時に教わりました。先生が大きな折り紙を使って折るのを、小さな折り紙で真似して折りました。四角に折ったり三角にしたり……。途中までは割と簡単だったのですが、折り目の中に折り目を刺し込む最後の仕上げに苦戦しまた。

 何度も同じ折り紙を折ったり広げたりして、やっと風船ができあがりました。今でも風船だけはスラスラ折れます。手が覚えていいるのですね。ただ当時は風船が折れたことよりも、折り紙を貰ったことの方が嬉しかった記憶があります。

 家に持って帰って何度も開いたり折ったりしました。多分折り紙を手にしたのはそのときが初めてだったのかもしれませんね。遠い昔の嬉しかった記憶は今でもはっきり覚えているものですね。

 昨日は半日ほど熱中して折っておりました。その間テレビがついていたのですが、ニュースやワイドショーではノーベル平和賞の授賞式が放映されていました。受賞者の手には折り鶴がありました。

「世界の核兵器現実に向けた努力と核兵器が二度と使われてはならないことを本人たちの証言を通して示したこと」を評価しての受賞とされます。遠い日の記憶として終わらせてはならないのですね。

 出来上がった折り紙は綺麗な袋に入れて、本と一緒に孫たちのクリスマスプレゼントにします。袋の一番上には折り鶴を入れて贈ります。

 


映画「メタモルフォーゼの縁側」その2

2024-12-10 07:05:17 | 最近見たドラマ

映画「メタモルフォーゼの縁側」その2

 先日池袋のジュンク堂に行ってきました。池袋には他にも書店はいっぱいあるのですが、わざわざジュンク堂に行ったのには、先日見た映画「メタモルフォーゼの縁側」のロケ地だったからです。

 高校生のうららと75歳の雪が知り合うきっかけとなったのは、一冊のBLコミック本でした。そのコミックの作者のサイン会が開かれる書店が、池袋のジュンク堂でした。

 ドラマの中で高校生のうららはいつも走っておりました。暗いトンネルの中を全力疾走で駆け抜けたり、放課後には運動部よりも先に校舎から飛び出し、軽やかに校庭を駆けていきました。学校よりも雪と会っていたほうが楽しいのでしょうね。

 うららはその日雪と待ち合わせして二人サイン会に行く約束をしていました。ところが当日、幼なじみの川村紡を駅まで送りに行くことになったのです。

 紬は付き合っていた彼女が留学するので、別れることになってしまいました。出発する彼女を見送りにうららに一緒に行ってほしいと頼むのです。うららにとって紡は、唯一話のできる友達です。そこで彼女に未練タラタラの紡を駅まで送って行くことにしました。

 改札口で紡と別れたあと、うららがジュンク堂に向って全力疾走していきます。果たしてうららはサイン会に間に合うのでしょうか。憧れに作者のサインを貰うことができるでしょうか。

 うららが駆け抜けた道をゆっくりと歩いてジュンク堂に向かいました。横断歩道を渡るとジュンク堂です。横断歩道の前でイライラと信号待ちしているうらら。青になった途端、飛び出していくうらら。どこからかうらが走って来るような気がしたした。

 ジュンク堂は地下一階から九階まで、ビル一棟が丸々書店になっているのですね。私たち世代だと新宿の紀伊國書店を思い浮かべますね。なんだか懐かしくもあります。

 件の書店の八階の児童書のコーナーで、おり紙の本を買いました。折り紙をたくさん折って、孫たちのクリスマスプレゼントにしたいと思います。ちょっとしみったれてますが、何をあげてもサンタさんのプレゼントには適いませんものね。

 私にも折れるように幼児向けの本にしました。さっそく折って見たくなったので、すぐに帰ってきました。せっかく来のだからコミック売り場にも行って見れば良かったと後から思いました。

 たくさん折って本と一緒に孫たちに渡そうと思います。本は私の手元にも残したいので、あと一冊いやいやあと二冊、同じ本が必要になります。近々またジュンク堂に行くことになりそうです。そのときはコミック売り場にも行ってみようと思います。

 さてジュンク堂には購入した本をすぐに読めるように喫茶も設けてるとか。喫茶にも立ち寄りたいですね。コーヒーを飲みながら折り紙をしたいですね。

 


光る君へ第47話「哀しくしとも」

2024-12-08 10:48:46 | 最近見たドラマ

光る君へ第47話「哀しくとも」

 刀伊の入寇での隆家の活躍に比べ、都での公卿たちの対応はお粗末でしたね。遠く離れた所で起こった事件とはいえ、あんまりでしたね。「事件は現場で起こっているんだ!」って隆家絶叫すればよかったのに。

 前回46話では最後に周明が矢で胸を射貫かれて終わりましたね。でもそれがあまりにも衝撃的で、隆家や双寿丸の活躍も吹っ飛んでしまいました。まひろのほうも周明の死をただ悲しむばかりで、なかなか立ち直れないようです。昼間の白い月をまひろは周明のことを思ってい見ているのでしょうか。

 一方道長の方はまひろのことを心底心配していましたね。もちろん公人の道長としては「今回の公卿たちの有り様はあまりにも緩みきってあきれ果てた」と怒りをあらわにしています。ただ私人道長としては、まひろのことが頭から離れないのでしょう。しかし公人道長の立場上、安否の確認などは到底できません。そこが私人道長の苦しい所ですね。

 多分それしか方法が無かったのでしょうね。「籐式部から便りあったか」娘の賢子に何気ない様子で声をかかましたね。おっかない顔で……。もしかして初めて賢子に話かけたのではないでしょうか。

「先日まだ太宰府にいると文がまいりました」賢子の返事を聞いた時の道長の表情が良かったですね。「良かったー」って感じを唇の微妙な動きで表現していましたね。もちろん賢子には顔を背けて、見られないようにしてはいました。

 その後賢子を振り返り「太皇太后さまにはお目をかけていただいておるか」と問いかけます。怖い顔から次第に優しい顔になり、最後は父親の顔になってましたね。こんな表情ができるなんて俳優さんてすごいなと思いました。

 さて次回はいよいよ最終回です。予告編では皆が笑顔をになっていました。怒った顔、困った顔、戸惑った顔、いろんな顔を見せてくれた俳優さんたち、最後はどんな笑顔を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。


メタモルフォーゼの縁側

2024-12-06 09:53:26 | 最近見たドラマ

メタモルフォーゼの縁側

 ある夏の暑い日だった。市野井雪は夫の三回忌の法要の帰りに立ち寄った本屋で一冊の漫画本を買った。表紙がとても綺麗だったからだ。ところがレジ係の佐山うららは、雪が差し出した本を見て目を丸くしました。

 その夜布団の中で本を開いた雪。この漫画なんだか変だなと思うのだが、読まずにはいられないし続が気になる。翌日は次巻を買いにまた本屋を訪れた。初めてBL漫画を読んで虜になったようだ。

 そこで出会ったのが本屋でアルバイトをしている高校生のうららだった。うららは雪のことをよく覚えていた。続きが早く読みたくてという雪に、多少の戸惑いを覚えていたのだ。本は二巻はあったものの三巻は在庫切れ。そこでうららが取り寄せることになった。 

こういうのって流行っているのかしら?私初めて読んだんだけど。応援したくなっちゃう」やっと届いた三巻を抱きしめながら雪はうららに言った。「分かります」一歩踏み出してうららが答えた。

 実はうららもBL漫画の愛好家なのだが、今まで誰にもそんな話をしたことがなかったのだ。隠れてもこっそり読むタイプだった。それとも人に知られるのが恥ずかしいからだろうか。

 75歳の雪と17歳の高校生のうらら。二人はすぐに仲良しになった。雪の家の縁側でBL話に花を咲かせるのだった。そんなある日雪の元に海外で暮らす娘がやってきた。雪はBLにはまったことを隠そうとしなどころか「あんた読んでみれば」なんて娘に奨めるのだ。

 そんな雪をうららは羨ましいと思うのだが、雪の方はうららが羨ましと言う。そして「こんなにたくさんの本を読んでいるのですもの、わたしだったら今度は自分で書いてみるわ」と言った。「自分で書く」うららの中で何かが変わった。縁側でノートに書かれた自分の絵を見ている冬服のうらら。

 それからも二人の友情は続き、ある日うららは雪をコミケに誘った。だが腰の悪い雪を人混みの中に連れ出すのも気が引ける。泣く泣く諦めたのだが、どうしても雪とコミケに行きたい。

 そこで今度は自分で漫画を書いて雪と二人でコミケで売ろうと決心した。ジャンルはBL。果たして二人はコミケに行くことができるのだろうか?

映画「メタモルフォーゼの縁側」は2022年制作の日本映画です。

原作鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」監督狩山俊輔 脚本岡田恵和 芦田愛菜(佐山うらら)宮本信子(市野井雪)

好きな本の話ができる友達って良いですね。私もほしいです。雪とうららが羨ましくなりました。

劇中うららの書いたBLに癒やされました。心がほんわかしました。