芋名月 その2
9月29日は中秋の名月でしたね。夜空に浮かんだまん丸なお月さまの中に、ウサギが餅つきをしていましたね。我が家でもススキと団子をお供えしてお月見をしました。
この日の(陰暦8月15日)名月は「芋名月」ともいわれるそうですね。新芋(さといも)を掘り、水炊きのまま月前に供えて収穫を祝ったそうです。
またこの日は子供たちが他人の家の供え物をとったり、他人の家の畑の芋を盗んだりしても、大目に見るというような風習もあったとか。
前々回の「芋名月」でも書いたのですが、当地では年に一度この夜に、蛸が畑の芋をほりに陸に上がって来ると言われています。また地元の漁師さんは子どものころ、夜中によその畑の芋を盗みに行ったとか。その夜ばかりは蛸が盗んだとこになって怒られなかったとか。本当でしょうか?
さてこの芋名月の日、草むしりは草をむしらずに芋ほりをしました。もちろん昼間で、自分の家の畑です。そして里芋ではなくさつま芋を掘りました。
芋つるを切って黒いマルチシートをはがすと、焼き芋にしたらちょうどいい位の芋がたくさん出てきました。この記録的な猛暑の中、よくもこれだけ芋をつけたものだと感激してしまいました。
「あんたち、あんなに暑かったのに頑張ったね」と思わず声をかけてしまいました。
真夏に比べればトーンダウンはしたものの、その日はとても暑かったですね。全部掘り上がたころには昼近くになり、それから家に運んで土間に広げて昼食になりました。
翌日からは東京に戻るのでその準備やら家の片づけなどで、午後からも忙しかったです。
夕方には姉がススキとお手製の月見団子を用意して、月の出るのを待ちました。
ところがテレビの画面には満月が大きく写し出されているのに、我が家の庭から見た空には月があがっていません。生家の東側にある山が邪魔をして、夜の八時近くにならないと月が見えないのです。
せっかく準備した姉に悪いと思いながら、芋ほりと明日の準備に疲れてその夜は団子も食べずに寝てしまいました。その後目が覚めたのは夜中の3時過ぎでした。
早速姉の心づくしの団子をほお張りながら、お月見としゃれこみました。里芋の水煮なかったけど、土間に広げたさつま芋のお供えもあります。
それにしてもなんて明るいのでしょう。満月の夜は昼間のように明るくて、これなら芋ほりだってできそうです。無理して昼間掘らなくても、夜中に掘ればあんなに疲れなかったのに。なんて思ったりもしました。
土間に並べられたさつま芋は安納芋と紅はるかの二種類です。このまま土間に広げてしばらく陰干しをして、すこし寒くなった頃に食べます。
安納芋は焼き芋にすると、とろりととろけて蜜がいっぱい出ます。紅はるかは炊飯器でふかし芋にするととてもおいしいです。
はやく寒くならないかな!
来月は豆名月が待ってます
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます