時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

満員御礼!!小泉劇場――千秋楽は8/15!

2006年06月29日 09時42分00秒 | 政治
今ごろになってマスコミは「総理、終戦記念日に靖国参拝か?」
なんて騒いでる。
みんな「行く」って思ってるよ。

総理になって、やりたい事はほとんどやり尽くした総理。残ってるのは、この問題だけ。やりたい事は、必ずやるから”変人”なのです。

各社によって異なるが、終戦記念日の総理大臣参拝についての世論調査の結果は、「行くべき――3割・行かないべき――5割・その他――2割」くらいの比率だと思う。ただし「行くべき」派の理由が「国の犠牲となった戦死者を追悼するのは当然」というような国内的理由が主なのに対して、「行かないべき」派は、「政教分離に反する」というような国内的理由よりも「中国や韓国との外交関係が悪化する」というような対外的理由が多い。

総理が靖国に参拝したからと言って、中国軍が沖縄に侵攻してきたり、韓国が北朝鮮と結託してノドンを撃ち込んできたりすることはないだろう。ただし、両国の国民の反応はかなり過激になりそうだ。日の丸や総理の写真を焼く程度で収るか? また大使館襲撃なんて事態が起こりうるし、さらにひどい事態になるかも。
その時、国内世論が「行くべき3割・行かないべき5割」の比率であるとは限らない。日の丸が燃やされてる程度の反発ならば、マスコミはこぞって政府批判・総理批判をするだろうが、たとえば(起きて欲しくはないが)日本人旅行者が暴徒化した相手国で殺害されるというような事件が起きた場合、それでも政府批判・総理批判を繰り返すのは、赤旗と朝日新聞くらいではないか? 光母子殺害裁判で「死刑が妥当」という意見が主流に見える今日、怒りの矛先が一気に殺人者の向けられることは充分に予測できる。

不測の事態が起きたとき、日本の世論がどう傾くかは筆者にも正確に予測できない。ただひとつ言える事は、自分の身が大切ならば、今年の夏休み(お盆休み)は中国や韓国への呑気な観光旅行なんかは控えた方が良さそうだということだろう。――盛夏



使用済み携帯回収、前年比13%減

2006年06月28日 21時35分00秒 | 生活・娯楽
使用済み携帯回収05年度13%減744万4千台に
使用済み携帯電話とPHSの回収台数が、05年度は前年比13%減の約744万4千台に落ち込んだことが、電気通信事業者協会などの調べでわかった。減少は2年連続。調査によると、05年度の回収台数は前年度より108万4千台減。05年度は携帯電話の出荷台数が増えた半面、契約純増数は伸び悩んだ。買い替えが増えたと考えられ、推定回収率は2割を割り込んだとみられる。 【28日、朝日新聞】


廃棄携帯電話からは貴重な金や銀などが取り出され、リサイクル活用されている。資源保護のためにはリサイクルするべきなのだが、電気街の裏路地あたりで1台500円程度で廃棄携帯が売買され、「若い女の子が使っていて、萌えメールがたくさん残っているのは”アタリ”」なんて買い漁っている男たちの姿を見れば、怖くてリサイクルに回す気など起きなくなるだろう。その場で情報を完全に破棄して読み取れなくするなどのセキュリティ対策を確立しなければ、回収率など将来は0になってもおかしくない。



A級戦犯は電通?

2006年06月27日 11時12分00秒 | スポーツ
サッカーファンがいろいろな事で怒っているようだ。
日中の一番暑い時間に試合が行われたのは、放送権料の拡大のためだ。
そりゃそうでしょ。大きな収入源だもの。
暑い中に試合をしたのは日本チームだけではない。相手チームだって同じ条件で戦ったのだ。


ファンが入手困難なチケットを、スポンサー企業が大量に割り当てられた。
それだけ金を出してるんだから、当然。
某スポンサー企業が、国会議員に配ったって大騒ぎしてたけど、どう使おうと勝手じゃん。


代表選手選考に、スポンサーや広告代理店の意向が働いた。
当然、代表になるべきなのに落ちた選手や、まったく劣っているのに選ばれた選手はいなかったと思う。
どっちでもいいような、いわば「どんぐりの背比べ」みたいなサブメンバーについては、多少働いたのかもしれない。でも所詮、どっちが選ばれても良いレベル。大きな影響は無い。



結局、要約すればFIFAやサッカー協会のコマーシャリズムに不満があるのだろう。でもワールドカップに限らず、オリンピックだって現在はそうだし、大イベントはすべてそうだろ? 国のために戦っている選手が可哀想――とか言うけど、W杯に出てくるような選手は、ほとんどが各地のクラブで高額な年棒を得てプレーしている選手たち。その選手の懐に入ってくる金は、こうしたコマーシャリズムで生み出されている。選手に不満など出る訳がない。W杯を頂点とする世界のサッカーは、このシステムで運営されているのです。
不満が出るのは、そうしたコマーシャライゼーションから仲間外れにされた貧乏なサポーターだけ。「サッカーを俺たちに返せ」なんて寝言で、元々、君たちの手の中になんか無かったのだ。どうしても不満ならば、W杯なんか観なければいい。世界中のファンがそっぽを向くのが、唯一のコマーシャリズムを崩壊させる方法だ。

●お勧めBook『電通』(朝日文庫・田原総一郎著)
”タブー”のベールでおおわれた電通の中でも、とくに謎に包まれた奥の院だとされている築地CIAのスタッフたちは予想外に気さくに喋った。大平前首相の郷里でおこなわれた葬儀の影の演出を担当したこと。ロッキード事件で逮捕され、世間の袋だたきにあっている田中角栄のイメージ・アップ作戦を練ったこと。80年11月27日に、日比谷公会堂で行われた自民党大会の演出の苦労話……。あるいは、NHKの政治討論番組に出席する自民党の議員たちの服装、メーキャップから喋り方、討論のすすめ方までアドバイスしていること。何度かは、電通の近くの喫茶店で取材したこともあったが、そんなとき、背後の席で電通のバッジをつけた男たちが話している内容が容赦なく耳に入り、わたしのほうがはらはらしたほどだ。その話とは、鈴木首相の人気を盛り上げる相談であったり、あるいは、日本の首領笹川良一に、いかにすればノーベル賞を取らせることができるか、との打ち合わせだったりした。鈴木首相の人気盛り上げの相談では、かつて、やはり電通が手掛けたらしい、北の湖イメージアップ作戦や、ジャイアンツの王選手が756号ホームランという世界記録を達成したときのイメージアップ演出の資料などが持ち出されており、笹川良一ノーベル賞奪取作戦では、彼が病院船をつくって世界中の貧しい国々を回るというアイデアが検討されていた。ところが、わたしの仕掛人探しは成功しなかった。だれもが日韓戦争リークシステムの仕掛人を知らず、電通5,340人をしらみつぶしにあたる以外、探し出すのは無理だ、と断定的にいった。「極端にいえば、電通5,340人のだれでも、そのくらいの仕掛けは考えるし、やっている当人以外はわからない、そこが電通の電通たるゆえんなのですよ」PR局のスタッフの一人がいった。「たとえば、ここで鈴木首相の人気盛り上げ策を練っていた人間が、明日は、西武ライオンズの人気盛り上げ策を練っているかもしれない。新人歌手の売り出し策を相談している人間が、田中角栄復活作戦を練っている可能性だってある。なんというか、電通というのは全社員が、思い思いに、きわめて個人的に動いている。その意味では、5,340人、すべてが仕掛人でしてね」また、ある部長は「電通とは、その内実は個人商会の集まり」なのだといった。「いってみれば、一人一人が個人商会の主で、それが電通という巨大ブランドで商売しているわけですよ」実は、この部長だけでなく、数多くの電通マンたちが、それこそ異口同音に、こうしたいい方をした。個人商会が、それゆえに、きわめて恣意的に連結し、まるでアミーバーのようにふくれあがり、たとえば万国博や海洋博を演出する巨大プロジェクトにもなる。そして、スポーツでも、葬儀でも、むろん政治でも、なんでも商売にしてしまう。この柔軟性、伸縮自在さ、一人から5,340人までが、いかようにもつながり、また、いかようにも切り離せる。これが電通の特徴であり、強みであり、それゆえに外部から正体不明だと不気味がられもするのだというわけだ。


肉親愛は科学的ではない

2006年06月26日 06時12分00秒 | 社会・経済
大阪の大学生2名が女性関係のトラブルから集団リンチされて生き埋めにされたとされる事件。土曜日のエントリーでは、女子高生コンクリート詰め殺害事件や栃木リンチ殺害事件と同じく凄惨な事件と書いた。
しかし、事件の詳細が分かってきて、これらの事件とは様相が異なることが判明した。
加害者グループと被害者グループは、互いに相手を拉致して暴行していたらしい。
まるでヤクザの抗争みたいだ。大学生にもなって、いったい何をやってんだろうね。

警察は、小林容疑者の自供を元に、火曜日にも産廃処理場を掘り返して調べるらしい。
なんで火曜日なんだ?
「生き埋め」ならば、1秒でも早く探すべきだろう。
日曜日は人命救助もお休み? そんな馬鹿な……。

科学的に考えれば、生き埋めにされた人間が生存している確率は限りなく0に近いかもしれない。しかし中越地震でがけ崩れに巻き込まれた自動車に残されていた子供さんが、数日後に救出された例もある。
仮に、被害者がご遺体となって現場から発見されたとすれば、ご遺族の方々は、「すぐに捜索してくれていれば、あるいは……」という思いが絶対に残るのではないだろうか。
肉親愛は科学的ではない。


ディープインパクト、宝塚記念を快勝~次は凱旋門賞へ

2006年06月25日 15時57分00秒 | 趣味
ディープインパクトが25日、京都競馬場で行われた宝塚記念を快勝した。
昨年暮れの有馬記念でディープに土をつけた唯一の馬・ハーツクライがKG&QE?参戦のために不出走。ライバルと言える馬がいないこのレースでは順当勝ちと言えるだろう。
次はいよいよ欧州古馬最高峰のレースといわれる凱旋門賞(仏・10月)に挑戦する。

東京競馬場で行われるジャパンカップに出れば、おそらくディープが優勝すると思う。芝の違いはあれ、同じ国際GIの2.400m。凱旋門賞とはいえ、ディープが勝てる見込みは十分に有ると思う。この馬の能力を持ってすれば。
課題は、欧州までの長距離輸送と現地での調教だろう。
つまり凱旋門賞を勝てるかどうかは、馬ではなく人間の方に掛かっていると思う。関係者にエールを送りたい。


2人を集団リンチで殺害?

2006年06月24日 18時24分00秒 | 社会・経済
またもや凄惨極まりない事件が起こった。東京新聞24日夕刊には、犯行の壮絶な様子がよりリアルに記載されている。


玉野市の山中にある産廃処理場で、金属バットを使い頭部などに激しい暴行を加えたという。産廃処理場には、到着した時点で重機で掘られたような穴があり、会社員は、大学生が暴行を受けた末に埋められそうになるのを目撃。


死亡した犯罪被害者をランク付けするのはナンセンスだが、女子高生コンクリート詰め殺害事件栃木リンチ殺害事件などは、被害者が受けた恐怖と苦痛を察すると驚愕する。今回の事件も、それに類する鬼畜の所業と言わざるを得ない。

かつて集団リンチ→殺害は、暴力団とか過激派とか閉ざされた特殊なコミュニティの中で行われる犯罪だった。一般社会とは隔絶したその世界独自の掟が存在し、その掟に背いた者に対して執行される彼ら独自の処刑であった。従って、一般社会の人間は、その世界に入り込まない限り、こうした犯罪に巻き込まれるケースは稀れだった。
しかし、今日、こうした凄惨な行為が日常生活の中で平然と行われる事に恐怖感を感じる。唯一の救いは、今回は主犯格が21歳の成人であるから、前述の2事件のように被害者遺族がなんとも遣り切れない処罰に終わる可能性が低いことか。もちろん、そんな事は、被害者にとっては何の哀悼にもならぬが……。



好きな写真が切手になる

2006年06月23日 01時52分00秒 | 生活・娯楽
9月1日から好きな写真を印刷したオリジナル切手が販売されるという。参照・ゆうびんホームページ
切手の下部分に写真が使える「写真付き切手」は既に3年前から発売されているが、切手本体に写真を入れられるのは今回が初めて。もちろん「自由に」と言っても公序良俗に反する物などは駄目だからね(笑)。

さて日本の象徴と言えば天皇陛下だが、意外と思われるかもしれないが、天皇陛下の御肖像が使われた記念切手は一度も発行されていない。なぜならば、天皇陛下のお顔に消印を押すなどもってのほかであるからだ。従って昭和天皇以前の天皇陛下が描かれた記念切手は1枚もない。現天皇陛下は一度だけ切手になっている。それは皇太子時代の昭和34年に、現皇后陛下である正田美智子さまと御成婚された時の切手である。
皇太子御成婚記念切手
「なーんだ、天皇陛下の切手って、あるじゃん」と言われそうですね(自爆)。
しかし同じく現皇太子殿下が雅子さまと御成婚された時の記念切手も発売参照リンクされているが、郵政公社が発売した「20世紀デザイン切手シリーズ」で、大きく扱いが異なっている。現皇太子殿下の御結婚は第17集参照リンクに収められ、お二人の御肖像が用いられているが、現天皇陛下の御成婚が取り上げられた第12集参照リンクでは御肖像ではなく「御祝宴の記念菓子器(ボンボニエール)のイメージ」となっている。天皇陛下の御肖像を切手には描かないという不文律は現在でも生きているようだ。試しにデザイン切手で申し込んでみてはいかがだろう。多分、肖像権や撮影したカメラマンの著作権を理由に断られると思う(まあ正当な理由だが)。

ところで、この歳になると、毎年もらう年賀状の図柄が子供の写真というのが増えてくる。でも、さすがに筆者の友人は筆者の性格をよく心得ていて、実際に会った時に「大きくなっただろう」なんてことは言わないので助かる。なにしろ、こっちは1秒も見ていないのだから(笑)。逆に「毎年、子供の写真でつまらないと思うけど、あれって誰に出すにも無難だし、楽なんだよ」なんて本音を言ってくれるので助かる。そんな時は、周囲に賢い善い友に恵まれた事を密かに感謝している。子供の写真やペットの写真は、親や飼い主が思ってるほど、他人は喜んで見ないことを頭の片隅に記憶しとくべきだろう。筆者も、このブログに世界一カワイイねこの画像をアップしたい衝動に何度も駆られているが、かろうじて理性で押し留めている(笑)。

【追記】
あと結婚披露宴の引き出物として新郎・新婦の写真入りプレートなんか配る人がいますが、あれは法規制モノです(笑)。他人の晴れ姿を部屋に飾る訳ないし、もちろんあれで料理を食う人間は皆無でしょう。かといって下手に捨てたりしたら、偶然にも相手がケガや病気をしたり、離婚でもされたら、こっちは全然悪くないのに後ろめたい気分になる。結局、押入れの奥深く仕舞い込んで、その存在を忘れるしかない。本当に困った贈り物ですね(笑)。


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最高裁が差戻判決--光市の母子惨殺事件

2006年06月22日 07時37分00秒 | 社会・経済
光市の母子惨殺事件について、最高裁が差戻判決を下した。これで死刑判決が出る可能性が高まった。この被告の行為はまさしく鬼畜の所業であり、死刑も妥当であると思うが、現行の法体系では不適当だと感じる。そもそも少年法とは、処罰よりも更正を目的とした法律であり、「反省は認められるが、死刑でしか償わされない」というのであれば、少年法など要らない。
私は18歳で成人とするべきだと考える。18歳になったら選挙権等の権利を与える代わりに、犯罪行為も成人として処罰する。これが公正な社会だろう。権利は与えないが、罰則だけは成人並みというのは公正・平等に大きく反する。このためには、少年法・刑法だけでなく、憲法も改正しなければならないが、当然、変えるべき。憲法改正を悪魔の所業の様に反対するミニ政党もあるが、憲法は九条だけではないのだ。



幽霊列車、現る

2006年06月21日 07時05分00秒 | 趣味
無人列車、8.5km走る。(21日・読売)
見ていた人は、幽霊列車だと思ったそうだ。真夏の夜に相応しいミステリーか?
いつもいつもこういう話で「リスク・マネジメント」なんて書いてても芸が無いので、今回は少し軟らかめの話をする。
『幽霊列車』といえば、ご存知、赤川次郎のプロデビュー作だ。この作品で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞した赤川は、その後ヒット作を次々と執筆し、ユーモア・ミステリーの売れっ子作家となる。
ネタばれはマナー違反なので、ストーリー解説はしないが、ミステリー小説としてはストーリーはイマイチかな?という感想。あんな中途半端な嘘がOKなら、もっと徹底的に嘘を付けば幽霊列車のトリック自体、必要なかったのでは?と思う。
しかし、アマチュア時代に書いた作品に、そこまでケチをつけるのもどうかと思う。

いっぽうキャラクター作りには、すでにこの作品から非凡な才能が見られる。赤川作品に共通して言えるのは、魅力的なキュラクターだろう。三毛猫ホームズにしても、三姉妹探偵団にしても、吸血鬼エリカにしても、キャラに魅力があるからシリーズ物として成立していると思う。そんな数ある赤川作品の中でも、この「幽霊」シリーズの永井夕子は最も好きなキャラクターだ。
「どんな点が魅力か?」は、長いことうまく説明できずにいた。語り尽くせない魅力があり、とても短く表現することができずにいた。しかし、最近になって、漸く一言で言える便利な単語が生まれた。
そう。永井夕子はツンデレだ。赤川作品に登場する女性はツンデレが多いが、永井夕子は一番、典型的なキャラと言っていいだろう。
関係ないが、私は大の猫好きである(笑)。

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プロとアマ

2006年06月21日 00時14分00秒 | スポーツ
アマチュアスポーツは、己の全力を尽くしてベストなプレーをすれば、それで良い。「オリンピックは勝つことではなく、参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉は、アマチュアの祭典であるオリンピックの精神を述べた名言とされる。一部の競技はプロ選手も参加するが、大会そのものがアマチュア精神で開催されているのだから、それで問題ない。だからトリノの際には、敗れた選手にも「堂々と胸を張って帰って来い」と書いた。
しかし、サッカーのワールドカップは、プロの祭典である。W杯が国の名誉を賭けた大会であると同時に、選手一人一人の評価に大きく影響する国際的な見本市・オーディションであるのは周知の事実である。W杯で活躍すれば、自身の契約が大いに有利になり、高いギャランティを手に出来る。

プロはベストなプレーをすれば良いのではなく、成績(結果)が伴わなければならない。「頑張ったんだから、結果はどうでも……」という世界ではないのである。Jリーガーにしても、プロ野球選手にしても、すべてのプロスポーツ選手は全力を尽くして必死にプレーしている(はず)。しかし成績を残せなければ試合には出されないし、更にはチームを解雇される。プロは絶対に結果を出さなければならないのだ。
中田英が「内容がどうのではなく、ともかく勝たなければならない」というのは、まさしくプロの言葉だ。一部では「負けても選手を責めるな」などという擁護論も出始めているが、むしろそれはプロ選手である彼らに失礼であろう。どんなにベストを尽くしても勝てなければ、弱い・だらしない・しょうもない……と言われても仕方ない。だからあえて言う。ワールドカップは勝たなければ意味は無い。もしも負けたらコソコソ帰って来い!



Always~三丁目の夕日

2006年06月19日 22時00分00秒 | 音楽・芸能
DVDレンタル開始で「Always~三丁目の夕日」を借りてきて観る。VFXの見事さに圧倒される。上野駅のホームにC62が滑り込んでくるシーンなんか、鉄道ファンには垂涎の光景。鋼鉄製客車のリベットまで細かく描かれている芸の細かさに感心する。鉄道ファンが十分に納得するのだから、例えば自動車や建物等、全てのディテールにおいても、その道のマニアが納得できる出来栄えになっているのだろう。それにしても、遠い星や未来の世界を描くのではなく、昭和30年代を再現するためにVFXがこれだけ多用されるのは、昭和は遠くなりにけり……と実感される。
吉岡秀隆は演技に磨きが掛かってきたと思う。だらしないけれど憎めない男を演じさせたら五指に入る。あれは山田組で満男を演じた月日で体得した物か?タイプは違うが『寅さん』に共通する匂いがある。「教養がないんだなぁ~」なんて台詞は意識的なパロディだと思う。
評価が高い作品を今更ほめても遅いのだが、確かに和まされる癒し系の映画だ。ただし、それは昭和へのノスタルジーが主因ではないだろう。あの時代が持っていた現在よりも少し低かった心の垣根の結びつきではないか?この映画がヒットしたという事は、現代でも多くの人が、あの時代に存在した人間関係を、どこかで求めて、或いは憧れているのだろう。ただし、それはもう映画の中にしか無い物かもしれないと言えば、悲観的過ぎるか?
この作品に象徴的に描かれているのが東京タワーだが、私には、次第に高さを増していく東京タワーが、さながら時の流れを刻む砂時計に見えた。新東京タワーは、はたして平成の時を刻む砂時計になるのだろうか?


被洗脳犯は有罪か?

2006年06月18日 19時00分00秒 | 社会・経済
オウム真理教事件・土谷被告、二審も死刑
オウム真理教が使用した化学兵器を開発し、地下鉄サリン事件で殺人罪などに問われて死刑判決を受けた元教団幹部土谷正実被告(41)の控訴審判決で、東京高裁の白木勇裁判長は18日、「教団随一の化学知識を駆使してサリンやVXを自ら開発し、教団の犯罪の中核を担った」と述べ、土谷被告の控訴を棄却した。同被告は出廷しなかった。(18日・東京新聞)

本文中には、
一審で土谷被告は異例の態度をとり続けた。「尊師を呼び捨てにした」などの理由で二度にわたって弁護人を解任、判決まで7年10カ月を要した。求刑公判では検察官に「てめえ、何笑ってんだよ」と怒声を上げた。最終弁論では愛読する漫画「ゴルゴ13」をもじって「オウム事件を解析するための十三の公式」と題した自作の物語を二時間にわたって朗読。「事件はオウムの犯行ではない」と主張した。死刑判決の言い渡しでは、傍聴席にいる仲間に向かい、何度も振り返って笑みを浮かべた。
とある。オウム真理教の呪縛から全然抜け出していない同被告の姿が垣間見える。
洗脳・マインドコントロールされた犯罪者は心神耗弱状態という意見がある。自らの責任で覚醒剤などを使用して犯罪を犯した容疑者が、心神耗弱を理由に減刑、あるいは無罪になることを考えれば、カルトに軟禁状態にされ、洗脳・マインドコントロールされた容疑者が全く情状を考慮されないのはバランスが取れていないと見ることもできよう。
しかし、多かれ少なかれ、宗教――信仰という物は、マインドコントロールの要素が含まれている。
「悪いことをすると地獄へ落ちるから、悪いことをしてはいけません」というのも、広い意味で言えばマインドコントロールの一種である。
イスラム教でジハードを主張して自爆テロなどを行う信仰的確信犯も大元へ遡れば洗脳・マインドコントロールの結果と見ることができるだろう(布引氏へ――別にイスラム教を特異な宗教と見なしてるのではありません。広く理解されるだろう一例として挙げてるだけですからww)。
洗脳・マインドコントロールされた者は減刑という基準を作った場合、こうした信仰的確信犯すべてに適用しなければならなくなるだろう。
オウムなどのカルトの場合は、薬物や電気ショックなどを用いて洗脳・マインドコントロールをしているのだから、そういう化学的・物理的方法による洗脳を規制するべきだという意見もある。しかし古くから宗教的儀式においては、香や精油などの小道具が用いられることは珍しくない。アロマ・テラピーにはリラグゼーション効果があるという研究もある。抗鬱剤や睡眠導入剤が洗脳効果があり、香や精油に洗脳効果が無いなどと明確に線引きするのは不可能だろう。
確かにカルトに引き込まれた人間は、すべて被害者の側面があることは否めない。だからといって、洗脳・マインドコントロール下に置かれた人間の犯罪は心神耗弱状態とみなすべきだという主張は大きな問題が横たわる。

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被洗脳犯は無罪か?

2006年06月18日 18時59分00秒 | 社会・経済
オウム真理教事件・土谷被告、二審も死刑
オウム真理教が使用した化学兵器を開発し、地下鉄サリン事件で殺人罪などに問われて死刑判決を受けた元教団幹部土谷正実被告(41)の控訴審判決で、東京高裁の白木勇裁判長は18日、「教団随一の化学知識を駆使してサリンやVXを自ら開発し、教団の犯罪の中核を担った」と述べ、土谷被告の控訴を棄却した。同被告は出廷しなかった。(18日・東京新聞)

本文中には、
一審で土谷被告は異例の態度をとり続けた。「尊師を呼び捨てにした」などの理由で二度にわたって弁護人を解任、判決まで7年10カ月を要した。求刑公判では検察官に「てめえ、何笑ってんだよ」と怒声を上げた。最終弁論では愛読する漫画「ゴルゴ13」をもじって「オウム事件を解析するための十三の公式」と題した自作の物語を二時間にわたって朗読。「事件はオウムの犯行ではない」と主張した。死刑判決の言い渡しでは、傍聴席にいる仲間に向かい、何度も振り返って笑みを浮かべた。
とある。オウム真理教の呪縛から全然抜け出していない同被告の姿が垣間見える。
洗脳・マインドコントロールされた犯罪者は心神耗弱状態という意見がある。被害者感情でいえば「冗談じゃない」という感じだろう。教義・教理に対しては洗脳されているかもしれないが、その他、一般の事象については十分に判断能力を有した人間である。そんなことで、この凶悪犯罪が無罪や減刑になってはたまらない――と。
別項で「司法は誤ることがある――か?」というエントリーを書いた。ここで言いたかったのは「司法はケース・バイ・ケースで、その時々によって前提を変えることは許されない」ということだ。洗脳・マインドコントロール下における判断力について基準を作れば、すべてにその基準が適用されるべきである。
韓国のカルト教団・摂理が問題になっている。ここで「洗脳・マインドコントロール下におかれた被害者に対して、強姦罪を適用するのは非常に難しい問題がある」と書いた。
「教祖に逆らうと地獄へ落ちる」というのは教理に洗脳されている人間にとっては脅迫になる。しかし一般社会においては脅迫とまでは言えない。もしも「地獄へ落ちるわよ」が脅迫になるのなら、某有名占い師などは今頃とっくに塀の中にいなければならない。
このような状況において、被害者を救済するには、この時の被害者が洗脳・マインドコントロール下という特殊な状況に置かれて、正常な判断力を持っていなかったとしなければならない。通常ならば脅迫とはならない言葉が、この特殊な状況下においては逆らうことができない脅迫として被害者に作用したことによって、被害者は逃れられない状態で性交渉を強要された――と証明されて、初めて強姦とできる。
言いたいことが薄々感づかれたと思う。被害者に対して「洗脳・マインドコントロールが正常な判断力を有さない特殊な状況」と認定するのであれば、加害者に対しても同様の基準を適用しなければならなくなる。前述のように、司法というのはケース・バイ・ケースで適用基準を変えてはならないからである。
いっぽうでは洗脳されたとはいえ、日常生活が充分に営める重大犯罪加害者に対しては厳罰を適用し、逆に洗脳被害者に対しては、通常の判断力が洗脳によって喪失していたと認めることはできない。
一連のオウム裁判はカルト教団の加害者だけでなく、カルト教団の被害者に対しても重要な意味を持つ判決といえよう。

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鈴香。をプロデュース

2006年06月16日 14時27分00秒 | 学術・教育
 頭が悪そうな連中が揃っているのに驚く。畠山鈴香容疑者の高校の卒業文集の寄せ書きに並ぶ「死ね」、「殺す」等の文字の氾濫。
 『将来、犯罪を起こしそうな人ベストテン』を作り、畠山鈴香を第1位にした人間は、鈴香容疑者が逮捕された時に、自分には「先見の明」が有ったと脳天気に喜んでいそうだ。内容を見て、最初は「小学校の卒業文集か?」と疑った。しかし「卒業したら就職して」とあるから高校らしい。かつて「少年マガジン」に連載されていた『愛と誠』の舞台となった花園高校を思い出した。
 「鈴香はとんでもねえオナゴだべさ」なんてワイドショーのインタビューに答えている"鈴香容疑者の知人"と紹介される者たち。もう答えるのは止めた方が良い。
貴方達のメッセージが流れる度に、畠山鈴香という殺人犯は貴方達の共同作業によって作り出された事を、国民は気付いている。


【畠山鈴香卒業文集抜粋】
●鈴香容疑者のコメント
>1年間、長い人は3年間どうもでした。
>すぐには仕事をやめてこないけれど二ツ井に帰ってきた時は遊んでやってください!
>帰ってきたらまっすぐビューホテルの???の???のでよろしく!

●同級生の寄せ書き
>会ったら殺す!
>もうこの秋田には帰ってくるなョ
>秋田から永久追放
>秋田の土はニ度とふむんじゃねぇぞ
>今までいじめられた分、強くなったべ 俺達にかんしゃしなさい。
>戦争に早く行け
>はな声なおせよ
>あと二度と会うことはないだろう
>元気でな。ビューさは来るなよ。
>顔をださないよーに!
>いつもの声で男ひっかけんなよ
>山奥で一生過ごすんだ!
>帰ってくんなョ
>小学生のころからあんたと私は馬が合わないらしい。それはそれでいい思い出だけどな。
>やっと離れられる 3年間はちょっと・・・
●色々な意味で有名になりそうな人
>鈴香・・・自殺・詐欺・強盗・全国指名手配・変人大賞・女優・殺人・野生化
移譲記章・畠山鈴香容疑者の卒業文集より転載


君 嘆きたまふこと勿れ

2006年06月14日 03時52分00秒 | スポーツ
悪夢のオーストラリア戦から一夜が明けた。列島も漸く平静を取り戻したようだ。
考えてみれば10年ほど前まではワールドカップに出場することがだった。それが大会出場→初勝利→予選リーグ突破と目覚しい進歩を遂げた。
今回、対戦したオーストラリアは8大会ぶりの出場で、これが大会初勝利だった。
8大会ぶりと言えば、なんと32年ぶりということになる。前回20歳で応援していたオージー・サポーターは52歳になる。つまり強豪でない国民にとって、ワールドカップ本大会で自国チームを応援できる機会など、人生に数回、有るか無いかという事も珍しく無いのだ。
日本人サポーターよ、決して嘆きたまふこと勿れ!
むしろ、こんな急成長した時代に偶然にも遭遇し、歴史的な歩みを目撃できた事を喜び、誇りに思うべきだろう。