時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

三遊亭円楽師匠、引退

2007年02月26日 07時27分00秒 | 音楽・芸能
名人と称された往年の大落語家に、こんなエピソードがある。或る日、彼が高座で居眠りしてしまった。しかし客は、じっとその姿を見続けていた……。
「名人とは、そういうものだ」なんて語る人もいるが、それって違うでしょ?
客が見たかったのは名人の芸ではなく、名人自身だったってこと。悪く言えばパンダなどの珍獣を見るような気持ちで見てたんだろう。

俺は珍獣として見られるのは、まっぴら御免――それが円楽師匠引退の決意だろう。実力がない噺家を真打にするのはおかしいと主張して師匠・円生とともに落語協会を離脱したほど「芸」には厳しい人だ。
「満足に芸ができない人間が高座に上がるのは許せない! だから、俺は俺が高座へ上がるのを、もう許さない」って気持ちではないかと察する。

考え直せと説得しようとしている周囲もいるようだが、それは御本人に失礼だと思う。名人を珍獣にしてはいけない。御本人の意志を尊重するべき。

引退は落語を辞めるだけで、芸能界から完全に引退するとは言ってない。トーク番組などに出演する意向はあるようだ。持ち前の機知に富んだ洒落っけが回復すれば、紆余曲折、様々な経験をしてきた方であるから、色々とおもしろい話も聞けそうだ。今後の円楽師匠の動向を温かく見守りたい。


ゲーマー医師は手術得意?

2007年02月25日 06時36分07秒 | 学術・教育
ゲーマー医師は手術得意
腹腔鏡の課題で47%ミス少ない


米アイオワ州立大とハーバード大ベス・イスラエル医療センターの研究者が「ゲーマー医師は腹腔鏡手術が得意」との研究成果を発表した。CNNテレビなどが23日、報じた。
腹腔鏡手術はカメラ付きの直径1センチ程度の腹腔鏡を腹部に開けた小さな穴から体内に入れ、モニターを見ながらマジックハンド状の手術器具で行う手術。研究では、少なくとも週3時間テレビゲームで遊んでいた医師は遊んだことのない医師より37%ミスが少なく、27%作業が早かったという。
研究には同センターの外科医33人が参加、峡谷を猛スピードで走る「スターウォーズ レーサーリベンジ」、サルの入った球をコースから落ちないように走らせる「スーパーモンキーボール2」、ライフル射撃ゲームの「サイレントスコープ」の高得点者は腹腔鏡の課題でも47%ミスが少なく、39%早かったという。
しかし、米国の子供は週平均9時間ゲームをするとの研究もあり、研究者らは「ゲームのやり過ぎは運動不足による肥満や、さまざまな問題を引き起こす」と指摘。「ゲームがうまくても、医学部に入れるわけではない」と注意している。

(25日・日刊スポーツ)



「なにが言いたい研究なんだろ?」と思う。
テレビゲームをしているとコントローラ操作で指先が訓練されるから、こういうオペがうまくなる――と思わせたいのだろうか?
しかし、このデータだけでは、何も解らない。たとえば被験者の年齢が公開されていない。推測すれば、ゲーム好きは若者が多く、ゲームをしない人間は年配が多いのかもしれない。それを加味すれば「若い医師のほうが、年配の医師よりも指先が器用」というニュースにならない研究結果になってしまうかもしれない。

筆者は、そもそも、こういう「Aである者は、Bであることが多い」という傾向比較調査みたいな物は、全般的に眉唾だ。たとえば少年犯罪が起きた時に、すぐ「ゲームやアニメの影響が大きい」などと指摘する識者と称される人種がいる。犯罪少年の部屋を見れば、ゲームやDVDが散乱してたりする。しかし、今の子供の多数はゲームに興じアニメを見ているのである。犯罪を起こさない大多数の子供にも該当する事例を持ち出すのは、つまりは「犯罪を起こす少年はカレーライスやハンバーグが好き」というような物だ。
結論として、こういう傾向比較調査みたいな物は、発信者の意図によって、どうにでも自由に操れる物だ。『発掘!あるある――』の事例を見るまでもない。そして、そういう物が、ゲームやダイエットなどの他愛も無い物に留まらず、時には「ユダヤ人は冷酷で金に汚い人間が多いから、善良なゲルマン民族が苦しめられている」というような国家的陰謀にまで利用されて大衆を扇動する道具にも利用される点も見落としてはならない。


ガスは危険物

2007年02月23日 23時41分00秒 | 社会・経済
ガス湯沸かし器による死傷事故はパロマ、リンナイ、松下に留まらず、ほぼ全メーカーで発生している様相となってきた。もちろん全てが機器の欠陥とは現段階では言い切れない。メーカー側や設置工事者に非がないとは言わないが、メーカー側が主張する「利用者の誤用」が原因の事故も多いと思う。
はたして、どれだけのユーザーが製品の取り扱い説明書を読んでいるだろうか? ほとんどが「読まない」または「軽く目を通す」くらいではないだろうか?
「湯沸かし器って説明書を熟読しないとならないほど危険な物なのか?」――と言われれば、「そうである」と答えよう(笑)。

筆者は少年時代、極度の寒がりで、冬は炬燵にすっぽり潜り込んでいた。すると、親から、
「炬燵に潜ってると死ぬぞ」と、よく叱られた。昔は電気炬燵ではなく、掘炬燵で中で豆炭を燃やして暖めていた。いわば「一酸化炭素の巣窟」である。今までよく生きてこられたと冷や汗をかくが、昔は「暖房への危険」が周知されていた。火は恐ろしい物だという意識が誰にも芽生えていたと感じる。では、現代はどうか?
ストーブやファンヒーター、湯沸かし器に恐怖心を持つ人間がどれだけいるだろうか?
もちろん現代の技術は目覚しく進歩して安全対策は比較の予知がない。しかし、「燃焼」が起きるからには、一酸化炭素が発生する確率は絶対にゼロにはならないのである。

数年前からガス協会のCMがおもしろくて、非常に気にいっている。織田信長や小野妹子が現代にやってきて、ガスの便利さに感動する。あの楽しいCMを見ていると、「ガスって便利で安全なんだな」と好感度が上がる。
しかし、真に誠意があるならば「ガスは危険もあるから使用には注意しよう」と少しは啓蒙するCMのほうが良心的かもしれない。
今回はガスを槍玉に上げたが、これは電気にも石油にも、全てに共通している真理であるが。文明を享受するのは良いが、決して舐めてはいけない。




東京は昭和の都

2007年02月23日 06時33分00秒 | 社会・経済
別にニュースのチェックをしてない訳ではないが、あえてコメントしたい事柄が、このところない(重大ニュースがないのではなく私流にいいたい事が無いの意)。

サボりまくってると思われると困るので首都高のトレーラー事故について書く。別に今さら言わなくても、多くの人が承知してると感じているので書く気にならなかったが、他に適当な素材がないから(汗)。

首都高が既に時代遅れなのは言う間でもない気がする。「高速」とは名ばかりで、頻繁に発生する渋滞、走りにくい構造……昭和30年代に造られた道路だから仕方ないだろう。将来予測の甘さを指摘する声も多いが、予測なんて外れる方が多い(新年の新聞ではよく未来予想を載せるが半分は外れてる)。
現代に適応した道路にするためには、全面的に造り直すしかないと思う。しかし、かつて日本橋の上の道路を外すだけでも試算すれば数百億とか。全部となれば兆単位か?

そもそも首都高に限らず、東京は昭和に造られた街だから、あちこちで動脈硬化を起こしている。部分的に再開発されてはいるが。さらに言えば、東京のベースは「江戸」だしね。江戸城が皇居として聖域的存在で中央にドカンと君臨しているから、リニューアルにも限界がある。例えば鉄道は全部、皇居を迂回するように敷かれるから、池袋―品川とか渋谷―上野みたいな地域を最短距離では結べない。
地価が日本一高い東京を全面的に造り直すなんて、まず無理だろう。東京を現代の首都に造り直すよりは、遷都したほうが遥かに安上がりだろう。
バブル時代は遷都論議が盛んだったが、バブル崩壊とともに消えてしまった。地盤沈下が激しい地方では、都の受け入れどころではないのだろう。今後、盛んになりそうなのは道州制導入による首都機能の一部移転あたりか?そんなんでは根本的な解決にはならないと感じているが……。

【補記】
東京で暮らした事が無い方は、東京は広く平らな関東平野にあると誤解している人が多いかもしれない。
しかし東京は決して平坦な土地ではない。実に凸凹している。地下鉄・銀座線の渋谷駅がデパートの3階にあるのは有名だが、これは決して地下鉄を登らせているのではない。地下鉄を水平に走らせていると、渋谷では地上3階の高さになってしまうのだ。渋谷は地名の通り、「谷」の底にある。道玄坂、宮益坂、スペイン坂など渋谷周辺には坂が多い。同じく「四谷」や「茗荷谷」なども「谷」で、ここでも地下鉄は地上を走っている。
赤坂は「坂」だし、青山は「山」である。赤坂あたりは教習所で坂道発進が苦手だったドライバーには辛いかも(オートマがある・笑)。
こうした起伏に富んだ地形に加えて、道も入り組んでいる。徳川家康が外から攻めにくくするように、わざと入り組ませたと伝えられる。
今回の事故現場も、江戸城の堀などに沿って道路が造られたために、急カーブが多くなってしまっているのだ。

江戸時代なら合理的な町造りといえるだろうが、近代国家の首都としての東京は、決して”イイ出来”とは言えない都だ。


東京マラソン

2007年02月19日 19時30分00秒 | スポーツ
基本的に筆者はお祭り大好き・イベント大好きである。
生憎の悪天候に見舞われたが東京マラソンは成功といっていい感じだし、多数の参加者の楽しそうな顔を見ていたら、口幅ったい事を言うのは控えようと思っていた。
しかし一夜明けてみると、新聞もテレビも大々的にこのイベントを取り上げている。やっぱり言わないと(笑)。

こういうイベントは大歓迎。しかし今回の東京マラソンについて見ると、その裏にオリンピック誘致、さらには石原三選という政治的な匂いがプンプン漂っていて、手放しで賞賛する気分には、どうしてもなれない。

何度も言っているが2016年にアジアでオリンピックなど開催される訳ないから、招致など無駄。この東京マラソンが石原慎太郎三選のための一大デモンストレーションだとすれば、都民税を使って事前運動か?




たいがー:りーと催眠商法

2007年02月17日 23時18分32秒 | 社会・経済
ときおり『エンタの神様』に出演するたいがー:りー。ネタ自体は爆笑する物ではないが、彼のステージは社会学的に興味深い。

ご存知ない方のためにネタ解説すると、「女子がリンリンするセリフ(女性がグッとくる言葉)」を聴かせ、グッときた客席の女性はリンリンポーズを作る。しかし本当にグッとくるセリフは最初と最後の2つだけで、中間のセリフは笑わせるための「ボケ」である。だから多くの観客は、最初と最後だけリンリンポーズを作る。
ところが、客席を注意して見ていると、2番目のセリフでもリンリンポーズを上げる観客がちらほらいる。

おそらく、たいがー:りーのネタを見るのは初めてなのだろう。そして最初のセリフで、周囲全員がリンリンポーズを作って上げるため、「今度のセリフは変だな?」なんて思いながらも、周囲との調和を乱したくなくて、上げてしまうのではないか?

これだけ催眠商法が取り沙汰されていても、未だに引っ掛かる人間がいる原因が垣間見える。


善人と悪人

2007年02月15日 23時33分17秒 | 社会・経済
踏切で人命救助して殉職した警察官の葬儀の模様がテレビニュースで放送されていた。
「警察の様々な不祥事も流れていますが、このように立派に職務を果たしておられる警察官も多いと思います」
とキャスターの解った様なコメント(笑)。

まず、初めにお断りしておくが、今回の警察官の方の行動は非常に尊敬できる。また、この警察官の方のこれまでの職歴等は調べてない。これから語る事は、あくまでも一般論であって、個人に対するものではない。

このキャスターのコメントを聞くと、「悪いことをする警察官」と「まじめに働く警察官」と、別の人種がいるように聞こえるけど、それって違うでしょ?

例えば組織包みで裏金をプールしている警察署で働いている警察官も、個人では市民の為に汗を流してたりすんじゃないか?

それぞれ自分自身を振り返って考えてみればよい。時には他人の為に役立つ行動も取るけど、別の時には他人に迷惑を掛けたりしているはずだ。良いこともするし、悪いこともするのが人間なんじゃないの?

よいことをしてクローズアップされた人間がいつも良い行いばかりしている訳でも、悪いことをして有名になった人間が常に悪事ばかり行っている訳でもない。

故人を讃える気持ちなのだろうが、安易な二極分化論は滑稽でしかない。


『トリビアの泉』でも捏造?

2007年02月14日 06時09分00秒 | 音楽・芸能
14日の日刊スポーツによると、既に放送が終了した『トリビアの泉』(フジ系)に捏造疑惑が浮上し、フジテレビは「捏造ではなく演出だったが、好ましくなかった」と釈明しているらしい。
問題となっているのは、「トリビアの種」のコーナーで、「雑種犬は飼い主が倒れた場合に、どういう行動を取るか?」の際、100例の実験データのうち1名だけ本来の飼い主では無い人間が出演していたことや、撮影を失敗して撮り直したときに、最初と同じシーンが再現できなかったためにドッグフードを使用したらしい。

今の時期なら”やらせ”といわれても仕方ない気がするが、この程度はテレビ(バラエティー番組)ではよくあることだな。前のブログで「クイズ番組で、回答者に事前に正解を教えることはまずないが、回答者に応じて問題を出す”演出”なんかは当たり前」という話を書いたが、バラエティー番組なら日常茶飯事。受験・入試とは違うんだから。

『トリビアの泉』に関しては、最初は確かに面白かったが、打ち切りになる1年前くらいからは、かなり苦しさが伝わってきていた。番組で取り上げられる雑学のうち、半分くらいは「とっくに知ってる」って感じだった。芸能人はともかく、博物学者・荒俣宏先生が「へぇ~」を押してたのは苦痛ではないかと心配したりしていた(笑)。同氏は筆者などより遥かに博識であるから、殆どのトリビアはご存知だったと察する。
案の定、メインだった雑学の放送時間が次第に減って、どっきりカメラみたいな「トリビアの種」のコーナーが長くなっていった。「まともにみえない男を娘が婚約者として父親に紹介したら、父親はどんな反応をするか?」なんていうのは、知識じゃなくて100%どっきりカメラだった(笑)。

そんな苦しさの中で生じた”演出”だったのだろう。賞味期限が切れた番組を継続していくのは無理があった。もちろんフジに限らず全局に言えることだが……。不二家を笑えないかも(笑)?


バレンタインキッス

2007年02月13日 22時03分43秒 | 音楽・芸能
『ロンドンハーツ』(ANB系)で、国生さゆりが『バレンタインキッス』を歌う(歌わされる?)”ドッキリ企画”が放送された。

企画意図は40歳にもなったオバサンが、コスプレみたいな衣装を着てアイドルソングを歌うおかしさを狙った物だろう。でも、単純にあの時代を体験してた者にとっては「懐かしくて良かった」(笑)。

子供の頃、ナツメロ番組で村田英雄とか春日八郎とか歌うのを見てて、「どこが良いんだろう?」なんて思ってたけど、そういうナツメロに感動する年齢になってしまったってことか(笑)?
山口百恵とかピンクレディの当時の映像なんかはたまに放送されるけど、やっぱり生で聴くのは別だし(ピンクレディは復活してたがwww)。

「おニャンコ復活コンサート」とかあったら、行ってしまいそう(笑)。ちなみに一番好きだったのは福永恵規(ふくながさとみ)でした。今なにしてんだか……。



"モッタイナイ"が国際語らしいが…

2007年02月13日 05時43分22秒 | 生活・娯楽
ビデオデッキが壊れたσ(^_^;)アセアセ
笑われるかもしれないが、方式はベータマックス!
VHSよりも断然ベータのほうが画質が優れていたと現在も確信している。ベータが敗れたのはテープの経済性ではないか。T-120が6時間録画できるのに対してL-500は3時間しか録画できなかった。家庭用ビデオが出始めた頃はテープ1本が千円くらいしていたので、この差は非常に大きかったと思う。

ていうか現在はVHSでもベータでもなく、アナログからデジタルの時代ですけど。
といっても過去に録画したベータのテープはゆうに300本は越えている。これが見られなくなるのは非常に困る。映画などはDVDに移行しているが、自分で録ったテレビ番組などは代替品がない。
SONYのサービスマンを呼ぶ。
「ベータデッキは部品の保存期限をとっくに過ぎていますから、修理できるかどうかは調べてみないと解りません」という答え。そりゃ20年以上前の製品だから仕方がない。

数日後、SONYから電話がくる。
「故障箇所の修理は可能です。ただしヘッドもかなり磨耗しているので、交換したほうが良いと思います」
という話。普段ならば、
「ついでに高い修理も勧めるのか? その手には乗らん」
などと断るところだが、なにしろベータの部品保存期限はとっくに過ぎているという話。ここで取り替えとかないと、いざ故障したときに、
「もう直せません」なんていわれるかもしれない。

という訳で、ヘッド交換もして、修理代金は、
な、な、なんと4万7千円。

新品のHDDレコーダーが買えるじゃん(爆)。
実際問題として、修理するよりも新製品を購入したほうが安上がりっていうのが現実なんだよね。モッタイナイという気持ちは十分に理解できるが……。


教育格差問題

2007年02月11日 18時58分22秒 | 学術・教育
「真相報道バンキシャ! 」(NTV系)で、お受験を取り上げていた。すっかり季節の風物詩になった感がある。

出演していた政治評論家の三宅ポン助氏(←親しみを込めて呼んでます)が「裕福な家庭の子はいいが、所得格差が教育格差に繋がっているのは何とかしなければいけない」と発言なさっていた。異論なく同感。だが所得格差=教育格差という問題は既に多く出されている。

もうひとつの問題は、地域格差も教育格差に繋がっている点ではないか? 東京などの大都会に住んでいるとなかなか実感できないが……。

大都会で小金を持っていれば、お受験させて私立に放り込めば良い。しかし地方では、なかなかそういう訳にはいかない。たとえ地方で小金を貯めていても放り込める学校が無いのである。とんでもない金持ちは、妻子を東京で賃貸マンションに住ませ、逆単身赴任状態としている家庭もあるそうだが、稀有なケースだろう。

こうした問題を根本的に解決するには、やはり公教育の建て直ししかない。安倍政府の柱のひとつは、教育改革だそうだが、本腰を入れて取り組んで欲しい。日本の将来が掛かっている。

……でも、最後はまた批判になっちゃうけど、このところの安倍総理の記者談話――問題閣僚に対して「職務を責任もって続けて欲しい」っていうテープレコーダーみたいな言葉、あれって教育現場で問題が起きた時に、校長や教育委員会の役人が言う弁明と極めて似通って聞こえてしまうんだよな(汗)。


柳沢発言の問題点とは

2007年02月09日 21時23分24秒 | 政治
当ブログでは、かねてより柳沢厚労大臣の「女は産む機械」発言はもちろん、「子供二人が健全」という発言も大きな問題発言であると指摘して辞任は当然と主張しているが、どうも世間と温度差が生じているようだ(笑)。

人間とは問題が解決してしまうと、忘却してしまう性質があるが、秋篠宮紀子さまが男のお子さまをご出産なさったことで、皇室のお世継ぎ問題など、すっかり忘れ去られてしまったような……。

しかし、あの問題も、根は今回の柳沢発言と同じ部分にあると思う。皇太子妃・雅子さまが長い心労にお悩みになり、心身の体調を崩されてしまったのは、宮内庁を主に蔓延していた、まさしく「妃はお世継ぎを産む機械」という空気が主因だったのは明らか。普段は非常に温厚な皇太子さまが別人の様に怒りを表わされた記者会見でのご発言(雅子妃の人格否定)も、次元は一緒である。加えて言うならば、愛子さまをご出産後、次は親王様を……というのは「子供二人が健全」にも通じる。

なにも、こういう問題は皇室に限らない。一般の家庭でも「跡取りを産めない」という強いプレッシャーに悩み苦しむ女性は多い。

あの時も触れたが、発言の内容だけでなく、用いる言葉も非常に重要なのだ。言葉は時には凶器ともなる。そのような現実を認識せずに、「言葉狩りだ」などとのたまっておられる方は、だったら柳沢大臣が、東宮御所で皇太子ご夫妻を前に、あのような物言いをしたと想像してみればよろしい。どれだけ他人を傷付ける無神経極まりない言葉であるかが痛感できるであろう。

筆者は反体制で言葉狩りをしているのではない。他人の心情を理解できないデリカシーの欠けた人物は「厚生労働」という福祉分野のトップには不適格者だと述べているのである。


武藤亜澄さん殺害事件の凶器紛失

2007年02月09日 19時11分00秒 | 社会・経済
武藤亜澄さん殺害事件で、犯行に使われた木刀や遺体切断に使用されたのこぎりなどの証拠品を、警視庁が紛失していたことが判明した。

勇貴被告が「ゴミとして捨てたかったが、年末でゴミ収集が終わってたから捨てられなかった」って言ってたやつだな。ちゃんと警視庁がゴミとして処分してくれた訳だ。

冗談はさておき、殺人事件の証拠品がこんな杜撰な管理をされているとは驚き。たったひとつでも有罪・無罪が変わる可能性だってあるだろ?
「誠に遺憾。公判影響がないとは言えないが、検察としては適正な判決を得るよう万全をつくしたい」って言ってるらしいが、弁護側がこれを利用して殺意の有無などを有利に持っていこうとする可能性だって無いとは言えない気がする。なんにしてもお粗末のひと言!



東武東上線事故に思う

2007年02月07日 08時20分39秒 | 社会・経済
東京の東武東上線で自殺志願と見られる女性が線路内に入り込み、制止しようとした警察官ともども列車に撥ねられ重体・重傷となる事故が起きた。

『スーパーモーニング』(ANB系)の報道によると、二人が線路内に入ってから列車が現場に差し掛かるまで、約1分30秒の時間があったそうだ。また別の報道では、線路内に人間や車両などが入った時に運転士に知らせる緊急自動連絡装置が故障していた疑いもあるという。

もしも自殺志願の女性でなく、爆弾を抱えた自爆テロリストだったら、どうなっていたか? 多数の乗客が犠牲となる大惨事となっていたかもしれない。
日本の鉄道会社は、そういう事態を全く想定していないことが、この事故から浮き彫りになってくる。
スペインやロンドンの鉄道テロなんか、まったく他人事なんだろう。イラクに兵士を送ったのは、スペインやイギリスだけでなく、日本もなんだけどなぁ……。


負けてアイドルじゃ不健全でしょ?

2007年02月06日 14時28分05秒 | 趣味
地方・名古屋競馬で114連敗の競走馬がいて、関係者は「ハルウララのような人気者にならないか?」と、期待を寄せているという。

競馬ファンとして、ハルウララ現象は困ったもんだと思っている。高知競馬を閉鎖の危機から救った功績は認めるが。

当たり前だが、競馬で勝つのは難しいが、負けるのは簡単だ。八百長などやる必要も無い。勝てないレースに出せばいいだけだ。
極端な例をあげれば、ディープインパクトとハルウララを1万回戦わせても、ディープが1万回、勝つ(笑)。
「落馬や故障の番狂わせがあるかも」と考える方がいるかもしれないが、落馬や故障は全力で走らせた時に起きる物で、調教中に落馬や故障などない。ディープなら調教の追い切りのように走らせても勝つだろうから、つまり落馬も故障もなく、1万連勝する。

そういうのを分かって(斜に構えて)楽しむのなら、まだいいが、少なくとも馬券の売買という経済行為が絡む競馬で、そういう興行は望ましくない。
八百長とはいえないが「インサイダー取引(馬券売買)」が発生する土壌がありすぎる。

競馬の健全な発展のためには、そんな珍妙な記録に頼るのではなく、正当に競馬ファンが集まる試みを考えて欲しい。