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イマを見つめて
提言します

「詫びる」と「詫びろ」

2007年11月30日 20時49分00秒 | 社会・経済
この手の話はどこまで信用して良いか疑問ではあるが、割と広く知れ渡っている話で、「アメリカでは揉め事が起きても、絶対に先に”I’m sorry”と言ってはいけない」という。曰く「アメリカは訴訟大国だから、先に非を認めると負ける」からだとか。★参照・トラベル英会話(All About )

朝青龍が謝罪した。ついでに亀田大毅も謝罪したww
大毅謝罪は朝青龍に合わせたんだろう。同じ日なら明日のスポーツ紙の一面には載らないから。

それにしても、最近は毎日のように「すみませんでした」と聞いている。前事務次官やらマクドナルドやら崎陽軒etc.……。謝罪大流行だ。

国民の税金で私腹を肥やしていた官僚や、インチキ商品を販売していた業者が、国民や消費者に謝罪するのは当然だ。だが、気になったのは、「朝青龍はきちんと謝罪するべき」などという意見が平然と飛び出す風潮。
確かに厳密に言えば全く筋違いとは言えない。日本相撲協会は公益法人であり、横綱の給料は協会から出ている。けれども、そこまで考えて言っているのかな? 亀田まで来ると全く国民なぞ関係ない。

芸能人が不祥事を起こしてファンに謝罪するのは珍しくない。彼らの生活はファンがCDを買ったり、劇場に足を運んだり、さらには「好感度」のおかげでCM出演したり……そういう金の流れで支えられている。ファンが離れないように謝罪するのは、ひとつの営業戦略である。しかし、ファン側が「謝罪しろ」という根拠はどこにある?刑事事件等は別次元だが、私的なことで、たとえば恋人と密会してるところを写真誌に撮られたとか、離婚したとか、舞台挨拶がふてぶてしい態度だったとか、そんな事で謝罪しなければならない根拠はどこにもない。
気に入らなければファンを辞めれば良い――ただ、それだけの話である。

日本人が割と簡単に謝るのは、揉め事を好まない国民性が根強いのかな?と思う。個人的には嫌いではない。
しかし最近の風潮を見ていると「詫びる」と「詫びろ」を勘違いしている人間が多くなっている感じを受ける。メーカーに対する、いわゆる「クレーマー」も年々、増加しつづけているという。

「詫びる」の氾濫は気にならないが、「詫びろ」の横行は不快である。官僚の汚職と有名人のごたごたとの区別も付かない人間が増えているとすれば、これは問題であろう。

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日商岩井に福田康夫まで? どこまで広がる守屋疑惑

2007年11月29日 18時22分00秒 | 政治
現在発売中の『週刊文春』12月6日号では防衛施設庁元長官嶋口武彦氏の実名記載で沖縄・普天間基地移設問題の疑惑を取り上げている。日商岩井(現・双日)の大物O氏をキーパーソンに、福田康夫首相(当時官房長官)の名前まで登場し、なかなか生臭いww

防衛省利権をめぐる、「守屋汚染」の検察捜査は、沖縄の米軍再編計画にも及んでいる。しかし、その利権の出発点に、守屋前防衛次官と山田洋行以外の防衛商社との関係があったことはあまり知られていない。防衛省関係者が語る。「守屋氏が総合商社の日商岩井とも親密な関係だったというのは防衛関係者の間では知る人ぞ知る話です。実は、沖縄の基地問題をライフワークと自任する守屋氏の”沖縄利権”、その核心は日商岩井との関係から始まっているのです」
そして日商岩井の実力者で、福田首相とは東京高等師範付属小学校の同級生だったというO氏なる人物が登場する。
普天間飛行場移設問題を巡る協議で、新基地の建設工法の決定に向けた原案作りに取りかかっていた頃、一本の電話が入ったという。電話の主は当時内閣官房副長官の職にあった古川貞二郎氏だった。嶋口氏が振り返る。「古川さんから『福田康夫官房長官からの話だ。日商岩井が、いい案があるから聞いて欲しいと言っている。先方は日商岩井の役員で福田さんの同級生だ』と言われ、日商岩井の幹部二人と防衛施設庁の長官室で会いました」

日商岩井かあ。ダグラス・グラマン事件なんてのも有ったよねえ。普天間移設問題と言えば、輸送機エンジン調達なんかより遥かに大きい利権で、山田洋行なんて小さな防衛商社だけで終わる訳ないと感じていたが……。

福田首相もO氏も、そして連絡を取り次いだ古川副長官も「口利きなど一切ない」と否定している(同文春記事)。商社への口利きはともかく、「普天間 福田官房長官」で検索すると、色々な話が出てくる。内閣のスポークスマンを務める官房長官であるから出て来るのが当然とも見て取れるが、深く関わっていたことは確か。文春はまだ守屋容疑者が疑惑の中心となる記事構成となっているが、これが政治家中心の構図になったとき、福田首相は額賀財務相を庇っていられる余裕を持ち続けられるのか?――見物だ。

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まだまだ謎だらけの坂出3人殺害事件

2007年11月29日 14時57分00秒 | 社会・経済
香川・坂出の3人殺害事件は川崎政則容疑者の供述通りに死体が発見され、動機も徐々に語られつつあるようだが、どうも腑に落ちない点が未だに多い。
被害者の三浦啓子さんは2つのパートを掛け持ちして1日に合計13時間も働いていたと聞く。短期間に何度も引越しをして、中には家賃未払いのケースもあったらしい。
そして川崎容疑者の殺害動機は、川崎容疑者の妻である啓子さんの妹に数百万円の借金をさせ、その金を借りていたいたためと容疑者が供述している(※山下清さんは否定)。

三浦さんが働き尽くめだったのも、借金返済のためだったのか? ならば、何のためにそんな金が必要だったのかという疑問が湧く。失礼ながら、ご自宅を見る限りでは贅沢な生活をしていたようには感じられない。また山下さん一家6人の生活の面倒を見ていたという噂が一時流れたが、これは山下清さんが否定している。この話が正しいとすれば、「何にそんなに金を使ったの?」と考える。
(1)ギャンブル
多額の借金を背負うケースとして、まず考えられるのはギャンブルだ。しかし三浦さんのプロフィールを聞くと、どうも競馬や競艇などのギャンブルのイメージは結び付かない。中年女性が一番ハマるギャンブルといえばパチンコだろう。しかし毎日13時間働いていればパチンコ屋へ行く時間など無いのではないか?唯一、考えられるとすれば「無尽講」のような地域固有のような物か。大都会では殆ど見かけられなくなったシステムだが、地方では未だに残る地域も見られる。
(2)悪徳商法・詐欺事件の被害者
三浦さんが何らかの悪徳商法や詐欺事件の被害に遭って、多額の借金を背負ったというケースは充分に考えられる。伝えられる三浦さんの性格を聞けば、警察等に解決を頼るのではなく、自力で解決しようとする事が考えられる。この場合、今回の犯行自体も川崎容疑者単独による怨恨での犯行という見方も変わってくるかもしれない。
(3)特異な宗教絡み
三浦さんが得意な宗教に入信していて、そのために大量の金が必要だったという可能性もある。川崎容疑者の妻であった妹は肺癌だった。こういう状況になると、医療だけでなく、藁にも縋る想いで宗教にハマってしまう人間は多い。こうした報道は一切報じられていない(宗教関係にはマスコミは慎重だ)が、可能性が全く考えられなくは無い。

ともかく、今回の事件で関わった人間たちと金の問題は非常に奇異だ。三浦さんだけでなく、山下さんご一家にしても、非常に質素な生活をしていたように見える。また、川崎容疑者もパン工場で勤勉に働いていたというし、亡くなった妹さんも働き者だったと報じられている。
簡素で勤勉に働く人々と多額な借金。果たして、その多額な金はどこに流れたのか?
この金の行き先が今回の事件の最大のキーポイントであろうと感じる。

それにしてもいっぽうではFX取り引きで3年間で4億円の利益なんて事件も聞く反面、数百万円の借金のために1日13時間も働き尽めの人もいる。格差社会というかワーキングプアというか、そうした現代の社会事情も背景には色濃く反映されている気がしてならない今回の哀しい事件である。

【追記】
現在、発売中の週刊文春によれば三浦さんは結婚運の恵まれず、男性関係でも苦労があったらしい。金の流れには、そういう線も有るのかもしれません。

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ダーレージャパン馬主登録抹消

2007年11月29日 05時57分00秒 | 趣味
ジャパンC優勝馬アドマイヤムーン(牡4、栗東・松田博)を所有するダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)が27日、中央馬主登録抹消をJRAに申請した。理由は明らかにされていないが、ダーレーを取り仕切る急進的なファーガソン氏と、穏健派の高橋氏との間に生じた考え方の違いが原因とみられる。繁殖牝馬約60頭を抱えるDJFの生産業務は、新代表の下で存続。アドマイヤムーンはダーレー・ジャパンが買い取り、種牡馬入りすることが決まっている。ダーレーのスポンサーであるモハメド殿下は、ドバイ首長(UAE副大統領兼任)に就任して以降多忙を極め、実務を任されていた側近のファーガソン氏が実権を握った。日本でも急激な変化を求め、クールモアと2大勢力を形成する欧州型を目指した。英国やオーストラリアからスタッフを送り込み、種牡馬を続々導入。セールでは馬を売る側に徹した。高橋氏はダーレー・ジャパンとダーレー・ジャパン・レーシングの役員を今月1日に解任され、ダーレーと日本競馬産業の共存共栄や融和を実行できない状況下に置かれた。中央に馬を送り込めなくなったダーレー。日本への本格進出計画は、一頓挫を余儀なくされる。

 アドマイヤムーンがJCで引退って裏にゃ、この事情があったんだねって感じ。故障とかなけりゃ、有馬をラストランにして引退ってのが普通だと感じてたけど……。
 トレード価格が40億だったっけ?モト取れないんじゃないのかねぇ。まあアラブの石油王にとっちゃ屁でもない金額かもしれないけど。
 でもファンにとっちゃ残念な引退だよなぁ。昔のオグリ騒動の時もそうだったけど、人間の都合で馬の生涯が左右されるのは気の毒だよなぁ。馬にゃ何の責任も無いんだから……。

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大丈夫ですか? 民主党さん

2007年11月27日 19時44分00秒 | 政治
守屋前事務次官と一緒に妻も逮捕
東京地検特捜部は28日、防衛商社「山田洋行」元専務宮崎元伸容疑者(69・贈賄容疑で再逮捕)から防衛装備品納入をめぐり便宜を図った見返りに、丸抱えのゴルフ旅行の接待を受けたとして、収賄容疑で、前防衛省事務次官守屋武昌容疑者(63)と妻幸子容疑者(56)を逮捕した。贈収賄事件で妻の逮捕は異例。幸子容疑者はゴルフ旅行に同行、会食代金を「山田に付けといて」と付け回したとされる。省内で「女次官」と呼ばれ、夫に負けない影響力を持っていた。
ゴルフ大好き「女次官」幸子容疑者
幸子容疑者は28日午前、東京都新宿区の自宅から守屋容疑者とともに迎えのタクシーに乗り、東京地検に出向いた。頭から大判のスカーフをかぶり、表情はうかがえなかった。逮捕後、夫とは別の車で東京・小菅の東京拘置所に移された。幸子容疑者は、旧防衛庁の事務官。守屋容疑者と職場結婚し退職した。夫は影響力の大きさから「防衛省の天皇」と呼ばれたが、幸子容疑者も「前次官に似た風ぼうで『女次官』と言われていた」(同省幹部)。夫の出世とともに影響力を増大された。夫が不在にもかかわらず宮崎容疑者に東京・赤坂のクラブで接待されたほか、外国土産の高級バッグを贈られた。300回以上にもおよんだゴルフ接待だけでなく、ゴルフ旅行にも同行。クラブもプレゼントされていた。プレーでは「松本明子」の偽名を使用。山田洋行関係者は「ゴルフはむしろ、奥さんの方が熱心だった」と振り返る。同省幹部の妻たちでつくる親睦団体「美鳩(みはと)会」で副会長を務めた。メンバーとの食事では「山田(洋行)に付けておいて」と店に伝え、代金を支払わなかったこともあったという。会で聞いた話を夫に報告するため「出席者はすごく神経を使って幸子容疑者に接していた」(同省幹部)。幸子容疑者の口座に、宮崎容疑者から約200万円が送金されていたことも分かった。
異例とも思える妻の逮捕。捜査関係者は「宮崎容疑者は、幸子容疑者に取り入ることで守屋容疑者に食い込もうとした」と指摘。別の検察幹部は「夫婦は生計を同じくするわけだから、奥さんの利益は守屋の利益で、すなわちわいろ」と述べた。当局は、幸子容疑者が自身への接待の意味を理解していたと判断。「身分なき共犯」に当たるとして逮捕に踏み切った。一方で「奥さんを攻めるのは作戦。守屋容疑者にとって弱い部分」との指摘もある。
9月3日。防衛省講堂で行われた守屋容疑者の離任式に、幸子容疑者は正式招待がないにもかかわらず出席、夫の晴れ姿を見守った。妻の式典出席は異例。夫婦仲は良く、守屋容疑者の携帯待ち受け画面は幸子容疑者だった、とも言われている。

■高官逮捕に妻が絡んだケース
省庁を巻き込んだ汚職事件に事務次官の妻が浮上したケースには、96年の旧厚生省汚職事件がある。逮捕された岡光序治事務次官(当時)は、福祉グループ代表から受け取った約6000万円で都内にマンションを購入。その際、代表と下見に訪れた妻が「こんなマンションが欲しかった」と、500万円の大理石風呂や高級木材マホガニーを使った1000万円のシステムキッチンなどを「おねだり」したとされる。妻は捜査当局に参考人として事情を聴かれたが、逮捕はされなかった。【29日・日刊スポーツ】


国会でも先の証人喚問で名が挙がった政治家の追求が盛んだ。ところが追求される自民党が妙に自信ありげなのが気に掛かる。
「第二の永田メールにして返り討ち」と息巻く議員もいるらしい。

額賀財務相が全く清廉潔白とは感じられない。事実、ゴルフをしたことや面識等は認めている。
思うに、民主党が追求している日には宮崎容疑者とは会ってないって事なんじゃないか? そんな感じを受ける。

問題なのは、いつ会ったかではなく、いつであれ会ったかどうかである。あまり「会合の席順まで入手している」なんて間口を狭めて追求すれば、それが崩れた時は永田メールと同じ結末になろう。あの時も、自民党が堀江被告を擁立した責任なんか全くどこかへ吹っ飛んでしまったもんな。

今回も同じような失敗をすれば完全に情報収集や分析能力さらには危機管理能力に欠けた政党ってレッテルを貼られるのは疑いない。本当にダイジョウブ?

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香川坂出3人行方不明事件で義弟を逮捕

2007年11月27日 19時32分00秒 | 社会・経済
香川県坂出市林田町のパート従業員、三浦啓子さん(58)と、三浦さんの孫娘2人が行方不明になっている事件で、県警坂出署捜査本部は27日、三浦さんの義理の弟が事件に関与しているとみて事情聴取、義弟は事件への関与を認める供述を始めた。捜査本部は死体遺棄容疑で逮捕状を請求し、容疑が固まり次第逮捕する方針。義弟は殺害も認めているという。

この事件については非常に興味があったがエントリーは立てなかった。
マスコミの報道姿勢が異様に映っていたからだ。秋田・藤里の畠山事件を連想させるように、連日、被害者宅周辺に大量のマスコミが群がっていた。
この結果を見れば、おそらく「身内の犯行の可能性」が早くから噂されていたのだろう。
かといって憶測で「誰が怪しい」なんて書けば大変なことになる。よって静観を極め込んでいた。
中には「怪しい」と噂された無関係な人もいたようで、その方には本当にお気の毒だと感じる。
報道を見れば、借金が原因の金銭トラブルだろうか。
だとすれば二人の子供は全く無関係で、たまたま遊びに来ていて巻き込まれたのならば、なんとも不憫だ。もちろん三浦さんとて殺されて仕方ない訳ではない。
とにかく、なんとも世知辛い事件だ。

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出まくり!太田述正!

2007年11月21日 14時30分00秒 | 政治
疑獄事件となると魑魅魍魎が蠢く世界らしく、様々な奇異な人物がクローズアップされる。かつてのロッキード事件では、田中角栄元首相側近の榎本敏夫秘書官の前妻・三恵子女史が五億円受領を証言。その際の「蜂は一度刺して死ぬ」という言葉は当時の流行語にまでなった。

今回の防衛省疑惑でも面白い人物が現れた。太田述正なる人物で、守屋元次官と同期の元キャリア官僚である。ニュース、ワイドショーはもとより、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)や『太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。』(日本テレビ)などのバラエティー番組にまで出まくり、一躍「時の人」になっている。
個人的に「好きか?嫌いか?」と問われれば「嫌いなタイプ」である。しかし間違いなく面白い。「悪い事をするなと言ったって、軍隊に『戦争するな』って制約つけて金を渡せば、悪い事にでも使う以外ない」なんて意見はシニカルだが的を射ている。

守屋元次官は東北大卒、太田氏は東大卒。順当に行けば彼のほうが出世しそうだが、おそらく個性が強すぎたのだろう(笑)。官僚は、プライドは高くても個性は抑えないと出世できないからね~。

民主党はこの人を立候補させたけど、もしも当選してたらどうなってたんだろ? 舌禍事件の連続だったんじゃないか? とても民主党が御せる人物とは思えないんだけど……。よほどタマ不足なのかな~(笑)。

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賞味期限は誰のもの?

2007年11月20日 08時53分23秒 | 社会・経済
今朝は「ミシュラン東京版・星が付いた店はこれだ 」なんてタイムリーなニュース(?)が報じられた。食品偽装で賑わっているこの時期に、ミシュランもなかなか皮肉な事をなさる。船場吉兆も入ってたら面白かったのにな(笑)。

食品偽装と言えば、「賞味期限が短すぎる?政府内で議論始まる」というニュースも。
この話題を取り上げた『やじうまプラス』(テレビ朝日系)では「賞味期限のほうを見直すなんてとんでもない!!」と例によって政府批判をしていたが、この問題は政府見解が正しい面も多い。

賞味期限改竄のニュースを聞いて、疑問を持った方も多いのではなかろうか? 賞味期限の期間がメーカーに任されているにも関わらず、期間を延ばすのではなく期限の日付を書き換える。理由は「まだ食べられるから」。だったら何故、期間を延ばさない? 中には賞味期限の表示が義務付けられていないのに、わざわざご丁寧に賞味期限を記載して偽装している例もある。

賞味期限を短く設定する理由について、メーカー側は「個人差があるため、お年寄りや小さいお子様、身体が弱い方々など全ての方が安全に食べられるように」と説明することが多い。
それだけか?
賞味期限をできるだけ短くすれば、それだけ商品購入の頻度が増して売り上げがあがる――そんな目論見が皆無とは考えにくい。「賞味期限が切れたら、さっさと買い換えましょう」ということだ。
そういう実態を見れば、政府の「賞味期限が適正かどうか検証しよう」という動きは、消費者側に立った物と見られる。なんでもかんでも政府を批判すれば良いってもんじゃない、朝日!

ちなみに筆者宅の台所には、賞味期限が'06とか'05なんて物が結構ある(笑)。「これはまだ大丈夫」とか「これはもうダメ」なんていうのは経験から個人が判断するのが暮らしの知恵だ。

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守屋武昌が描く物語を正しく読め!

2007年11月16日 13時07分00秒 | 政治
昨日、参議院で行われた守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問において、久間章生元防衛大臣と額賀福志郎財務大臣の名が飛び出して世間は大騒ぎである。
世論の感触として受けるのは「守屋もついに観念して真実を語り始めた」という捉え方。「逮捕されるなら逃れる気がない」と語ったり、涙ながらに退職金返納などを申して出て、すっかり「守屋よりももっと悪い人間が裏にいる」という印象を与えた。
ちょっと待て!
海千山千のキャリア官僚は、そんな甘い物ではない。
久間、額賀両大臣の名に隠れて大きく報道されないが、昨日の証人喚問では以下のようなやりとりがあった。「守屋前次官:【詳報】参院証人喚問3」(毎日新聞)より。

浅尾:在任中は知らなかったということだが、退職後、そういう話を久間さんから聞いたことはありませんでしたか。
守屋:私が辞めてから久間大臣に挨拶に行ったが、大臣からそういうことを聞いた記憶もございません。
浅尾:命令系統について。大臣が事務次官を飛び越えて航空機課長に命令するのはイレギュラーでしょうか。
守屋:ものによって命令とか指示とか、大臣で省内でやることについてはいろんな形態がありますから、私はそのことについて承知していませんので、実態を知らないで申し上げることは難しい。
浅尾:私はGE社から防衛省がなぜエンジンを直接買えないのかと考える一人だが、一部の報道では防衛省内で直接契約を行えないか検討したが、守屋さんが難色を示したから実現しなかったといわれているがその事実は?
守屋:少なくとも私が在職中にそういうことを装備局が検討しているとか、経緯を説明にきたとか、記憶は一切ありません。
浅尾:退官して久間大臣を訪ねた時にそういう話は出なかったでしょうか。
守屋:会議が終わって別れ際でしょうか、
「君に言わないでおいたことが一つある。GEと直接契約できないか担当課長に指示した」と大臣から聞いたことがあります。
浅尾:そのことを聞いてどう思ったか。
守屋:私はその当時辞めているのですから、
私に対してどうしてそういう話をされるのかなという違和感を持ちました。

証人喚問で突然飛び出した内幕暴露だ。あれだけ政治家を庇ってきたかのように振舞っていた守屋元次官がこんな詳細に内幕を暴露することこそ相当な違和感を感じる。
ここで宮崎元伸容疑者のプロフィールを見てみよう。宮崎容疑者は、昭和43年の山田洋行設立時から業務に携わり、独自の防衛人脈を駆使し実質的に経営を取り仕切ってきたが、オーナー側と対立して昨年6月退社。多数の部下を連れて日本ミライズを設立した。その際にGE代理店契約も山田洋行から日本ミライズに移っている。いわば山田洋行に対してクーデターを起こしたと見ることができる。
会社独立に際しての妨害工作の噂は珍しくない。

先に引用した守屋証言は、暗にそれを示唆した発言と見ることができる。
すなわち「宮崎容疑者がGE代理店契約を握ったまま山田洋行にクーデターを起こして日本ミライズを設立した。反逆された山田洋行側は、久間大臣らに働き掛けて、日本ミライズ潰しを図った」というストーリーである。このストーリーは、守屋元次官とは無関係な別の政官業癒着が存在していることになる。
自分と宮崎が捕まるなら、他も道連れに……という思惑か?

そもそも防衛利権についてはかねてから様々な噂がある。守屋元次官が就任する前から、そして与党だけでなく野党も含めて。それがどれだけ今回、解明されるかは解らない。
しかし少なくとも「久間だ」、「額賀だ」と大問題が暴露されたかのように大騒ぎするほど底が浅い話ではないのである。

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小朝・泰葉離婚

2007年11月14日 07時36分00秒 | 音楽・芸能
小朝・泰葉離婚。

「おしゃれ」の「しゃれ」と、「だじゃれ」の「しゃれ」は、本来同じ「洒落」という言葉だ。しかし現在では全く別の意味で使われている。即ち「おしゃれ」の「洒落」とは「カッコよさ」であり、「だじゃれ」の「洒落」とは「笑い」だ。しかし、この2つを全く同じと見なしていた男がいた。昭和の爆笑王・故林家三平だ。昨年、放送されたスペシャルドラマ「林家三平ものがたり」では、笑いとはカッコよさであることを徹底的に追求した三平の姿が描かれていた。ドラマだから演出もあろう。しかし三平が私生活を犠牲にしてまで、カッコいい笑いを探求しつづけたのは事実だろう。

小朝・泰葉の結婚については、結婚当時から「小朝の三平襲名目的の政略結婚」という話が流れ続けた。正蔵(当時こぶ平)が小朝批判して海老名香葉子から坊主にされた事件や、こぶ平の正蔵襲名が決まった時に、記者から「次はいっ平さんが三平襲名ですね」と水を向けられたいっ平が「僕が襲名できると決まってません」と答え、「他に誰か(三平襲名の)候補がいるんですか?」と意地悪な質問をされると「峰竜太(姉・海老名美どりの夫)です」と答えて、暗に小朝の存在を示して笑わせたこともあった。

そんな経緯を踏まえると、わずか二週間ほど前のいっ平の三平襲名発表直後の離婚発表はあまりにもタイミングが悪過ぎる(良過ぎる?)印象を受ける。世間から「やっぱり小朝・泰葉の結婚は、三平襲名狙いの政略結婚だった」と陰口を叩かれるのが目に見えている。にもかかわらず、あえて離婚発表をしたのは何故か?
夫婦の関係が時期を待てないほど抜き差しならない所まで追い込まれていたのではという見方もできる。
しかし、あえて今の時期に発表したのではないかという感じも受けてしまうのだ。世間の常識から言えば、今の時期を避けるのが好ましい筈だが、海老名ファミリーにはその物差しが当てはまらないのではないかとさえ思える。笑いのために私生活を犠牲にした三平の血は、こぶ平、いっ平だけでなく、美どり・泰葉にも確実に流れている。峰竜太・美どり夫婦の鬼嫁話は、どこまでネタで、どこまで真実か解らないが、やはり私生活まで笑いに変えるエンターティンメント精神が覗われる。
あるいは小朝・泰葉離婚の今の発表も同様で、離婚というプライベートな大問題さえも「洒落」に結び付けてしまう三平の血を受け継いでいる感じを持ってしまう。
「やっぱり小朝は三平襲名狙いで結婚した」と知ったかぶりに言うのは、海老名ファミリーの思う壺かもしれない。

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民主党の起死回生策を教えます

2007年11月08日 06時50分10秒 | 政治
今回の小沢代表辞任騒動が民主党に大きなダメージを与えることは疑い無い。

いつ行われるかは不明だが、次の総選挙に対する見方は一致していたと思う。
民主党が過半数を取る確証はないが、自民党は絶対に大幅な議席減となり、民主党は大きく議席を増やす。現在の衆議院は先の郵政選挙により与党が全体の2/3を占めている。これは絶対に減るしかない。そういう見方だった。しかし今回の騒動で微妙になった感じ。与党の減少が最低限に抑えられ、民主党はそんなに増えない可能性が生じた。
これは大ピンチといえるだろう。

そこで民主党に起死回生の秘策を教える。法案を可決できる参議院で、福田首相と小沢代表の両者を証人喚問すればいい。
もちろん今回の騒動が法律的には全く違法ではない。しかし、小沢氏の会見、福田首相のインタビューを聞くと、明らかに両者の言い分が大きく異なっている。
福田首相は日本国のトップである。そして小沢代表は民主党が政権を取った時に首相になる政治家。事実、参議院では首班指名されている。
国のリーダーが国民に嘘を吐いていて良いのか? 良い訳ない。
ここは是非とも福田・小沢の証人喚問を実施して、今回の黒幕が誰だったのかも含めて、徹底的に明らかにしてほしい。もしも、これが出来たら民主党を少しは見直してやりたい。

「貴殿は頭がおかしいのではないですか?」等のお気遣いは無用です。例に依って、いつもの暴論・戯言ですからね(笑)。

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亀田興毅 と福田康夫

2007年11月07日 08時21分40秒 | 社会・経済
亀田興毅がメキシコに渡ってトレーニングを開始した。
大量のマスコミが追い駆けて行ってるらしく、連日インタビューやレポートが放送されている。朝青龍のほうに動きが無いので、モンゴルに行った連中が回されたのか?
モンゴル、メキシコとレポーターさん達もご苦労様な事である。

インタビューを聴いていると、なんか引っ掛かる。新聞等は「亀田節復活」などと書いてる所もあるが、以前と明らかに違う。相変わらず「身体が鈍っとるからな」などというタメ口は変わらないが、以前、彼の発言を聴いてた時に感じた、ふつふつと湧き上がる不快感を今は感じない。
興毅キャラを崩さないように務めながらも、巧みに計算して叩かれないように答えている印象を受ける。
彼の受け答えを聴いていて、「なんか誰かと似てる」と密かに感じていたが、それが誰なのか、自分でも解らなかった。

しかし、たった今、ようやく誰か解った。
福田康夫だ。
彼が総理になる時に、「あの他人を小馬鹿にしたような皮肉っぽい口調は大変に不愉快」と書いた。
しかし総理就任後のインタビューを聴いていると、明らかに官房長官時代とは違う印象を受ける。
決して低姿勢とは言えず、ひょうひょうとした発言が目立つが、かつての他人を小馬鹿にしたような不快感を余り感じない。康夫キャラを崩さないように務めながら、巧みに計算して叩かれないように答えてる印象を受ける。

総理が興毅レベルなのか、興毅が総理レベルなのか解らない(笑)。しかし不快感を感じないのは精神衛生上このうえなく好ましい。できるならば両者とも、このままずっと鍍金が剥がれない事を望む。

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小沢代表、辞任撤回で続投

2007年11月06日 22時22分00秒 | 政治
小沢代表、一転続投。慰留要請に辞意撤回。

少年の自殺、あるいは犯罪が起きると、よく「リセット症候群」なんて言う識者がいて「テレビゲーム世代だから、思い通りにならないと安易にリセットしようとする」なんて批判するのを聞くが、先の安倍首相の辞任そして今回の小沢代表のドタバタ劇を見ていると子供に偉そうな事は言えないと肩身が狭い。

男はタフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きていく資格がない。
これは角川映画『野生の証明』の有名なキャッチコピーだが、原文はRaymond Chandlerの『プレイバック』に登場する私立探偵フィリップ・マーローの「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I woudn't deserve to be alive.」という台詞。
ちなみに「男はタフで……」という角川のコピーを、そのままマーローの有名な台詞と誤載しているサイトもあるようだが清水俊二翻訳(丸谷才一がミステリーマガジンで紹介して全国に知られるようになった)では「しっかりしていなかったら、生きていられない。優しくなれなかったら、生きていく資格がない」となっている。
そんな細かい事はどうでもいいのだが、ともかく国を牽引していくリーダーにはタフさと優しさが不可欠であろう。しかし安倍元総理も小沢代表も、どちらもその資質が欠けているのでは……と思ってしまう。
それにしても民主党って人材不足なんだねぇ……。孔明亡き後の蜀のようだ(笑)。

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大連立否定で小沢民主代表が辞意

2007年11月04日 21時33分00秒 | 政治
民主・小沢氏、代表辞任を表明。

たまたま今朝、「2大政党の看板下ろした方がいい、福田、小沢連立は政治的チョンボ」と見出しの『政治の時間』というコラムを日刊スポーツで読んだ。

小沢も「自民党と密室協議をしない」「すべてオープン」と言っていたのに、「逆転の夏」をうたってあれほど弱肉強食の「自公政権」批判を叫んでいたのに、有権者はそれを信じて民主党に圧倒的勝利を与えたのに、それから3カ月しかたっていないのに、にわかの「連立」の誘いにぐらつくとはどうしたことか。
これでは小泉純一郎元首相から「民主党の顔触れを見ろよ。昔の田中派だろ。自民党の福田派政権に対する反主流派というだけだよ。民主党は協力政党」と侮られても仕方ない。2大政党の看板は下ろしたほうがいいかもしれない。


相変わらず小泉さんは端的に解りやすい例えをするもんだと感心し、これをネタにエントリーを書こうかと思っていた矢先にカモネギなニュースが流れてきた。
うちは結構、民主バッシングのエントリーを立てる事が多いので、恐らく民主党支持者と見られる方の批判コメントを頂く事がある。行間から感じられるのは「民主党は自民党と違ってクリーン」という幻想。
別に熱烈に自民党を支持する気持ちはない。事実、安倍政権時はかなり辛らつな批判エントリーも多かった。
結局は是々非々だと思うんですよね。自民党がダーティでも民主党がクリーンでもない。政治というものはクリーンな部分もダーティな部分もあり、どの政党だって両面を有する。あっ、これは別に「政治とカネ」なんていう瑣末な部分の話ではないですから。
まあ政治とカネの問題もあるかもしれないけどね。小沢さんって防衛施設庁の時も名前が出た記憶が。山田洋行から貰ってた献金を返したりしてるし、そっちの問題も有るのかな?という気もする。
当初は官僚のみの証人喚問を要求してた民主党だけど、ついには山田洋行元専務の参考人招致も求めてるし……。そもそも小沢さんって下手な自民党議員よりもよっぽど強い利権を張り巡らせてる大政治家だからねぇ。
森・小泉・安倍・福田と四代続く自民党福田派政権に対する民主党田中派の抵抗って実に解りやすい。小沢・羽田・渡部……って竹下派の七奉行だっけ? 今の津島派なんてのより、よっぽど田中派本流だな。
そう考えると、自民・民主連立なんて「考えられない事態」じゃない。単に福田派が田中派と握手するだけだろ? それを「国民への裏切り」なんて大上段に構える方々のほうが、単に民主党の幻影、夢を見てただけという気がする。

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中日が日本一になりましたが、それ以上に・・・

2007年11月01日 23時39分00秒 | スポーツ
中日ドラゴンズが日本シリーズを制した。53年ぶりの日本一だ。
53年前って言えば、「もはや戦後ではない」なんて言ってた時代らしい(笑)。現天皇陛下が美智子妃と結婚するよりも前。気が遠くなるような時間だ。
が、明日のワイドショーの話題は日本一よりも落合采配で決まりだろう。
8回まで完全試合を行っていた山井をストッパー岩瀬に交代させた。
完全試合と言えば、どんな好投手でも現役生活で一度できるかできないかという大偉業。しかも日本シリーズの完全試合は未だにない。おそらく賞賛よりも批判のほうが多そうな予感がする交代だ。

甲子園(高校野球)を思い出した。あまり関係ない事を、ちょくちょく思い出してしまうのが、筆者の悪癖だから御勘弁くだされ。
甲子園で東北地方の代表校が優勝した事は一度もない。少し前までは「東北以北」だったが、この記録は駒大苫小牧が破った。かつて三沢高校の太田幸司投手が決勝戦を投げ抜いた時のフィーバーぶりは凄かった。中日の優勝は記憶にないが、こっちは薄っすらと記憶にある。結局、引き分け再試合で三沢高校は敗れてしまったが。しかし三沢高校よりも、もっと優勝の可能性があったのは、今日も日本ハムのエースとして登板したダルビッシュ投手を擁した東北高校だった気がする。ダルビッシュはそれこそ超高校級だった。さらに打線も優れていた。絶対的なエースに打てる打線。しかしこの打線が仇となった。準決勝で東北高校はエース・ダルビッシュを温存した。準々決勝からは三連投となる過酷な日程を配慮し、決勝戦に力を蓄えておこうという監督の意図だったと感じる。また同校にはダルビッシュには球威が及ばないものの、コントロールが優れた控え投手がいた。打線が爆発して最終回までに4点くらいリードしていた。しかし最終回になって、それまで好投していた控え投手が相手校に捕まった。1点差まで追い上げられて、走者一塁。ここで東北高校の監督はレフトを守っていたダルビッシュに何か指示を出した。その後、ダルビッシュがレフトで投球モーションのような動作をしたところから見て、多分「もう一人、逆転のランナーが出たらリリーフ」という指示だったように思う。しかしダルビッシュのリリーフ登板は無かった。次の相手校の打者はヒットではなく逆転ホームランを打ったからである。ダルビッシュ温存のままの逆転負けであった。

今日の試合に話を戻す。山井を9回まで投げさせれば完全試合を達成する可能性は充分にあったと思う。しかし打たれた可能性も無い訳ではない。「ならばヒットを打たれた所で交代」という意見が出る。しかし打たれるのがヒットとは限らない。スコアは1-0、もしもホームランが出れば1-1の同点だ。
さらに難しいのは次の様な展開か。9回も山井がツーアウトまで取った。しかしあと1人という所で四球を出してしまった。ランナーを出したからリリーフとできるか?四球で完全試合は崩れても、まだノーヒットノーランが続いている。しかも、あとたった一つアウトを取るだけで達成だ。これは9回の頭からリリーフを出すよりも難しい決断だろう。そこでホームランが出れば2-1と逆転される。「そんな展開は滅多にない」と言われるかもしれないが、あとで「魔物が潜んでいた」と言われるような試合展開は決して珍しくない。
今日の試合を中日が落とせば2勝3敗。完全試合をひっくり返して勢いに乗った日本ハムにあと2勝されることもある。
もちろん逆のストーリーだってある。リリーフした岩瀬が打たれて逆転されることだってある。こうなれば落合采配はボロクソだろう。
結局、「もしも」を考えても誰も解らない。勝敗の責任を取るのは監督なのであるから、監督がベストを信じた采配を認めるしかない。それで駄目ならヘボ監督として更迭するまでだ。
さらに言えば、仮に来シーズン、山井の成績が不振になれば、日本シリーズで生じた監督との軋轢なんて話まで持ち出される筈だ。そういうリスクを全て背負っての落合采配だ。部外者があれこれ口を挟む筋合の問題ではない。

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