時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

ブラックエントリー

2008年04月30日 07時00分00秒 | 政治
ガソリン暫定税率がまた引き上げられる。
安倍内閣末期をも下回る低支持率の福田内閣が何とかやって行けるのは小泉元総理が獲得した衆議院での2/3の議席があるためだ。これが無くなってしまえば福田内閣は完全に死に体となる。
小沢一郎という人、世間じゃ「豪腕」とか「強面」なんて評判だが、実は純朴な東北人なのかなと思う(笑)。もしも筆者が小沢なら、もっともっと腹黒く政権を取っている(笑)。
自民党を潰すには公明党を引っぺがしてしまえば良い。
元々、旧自民党で公明党とのパイプを持っていたのは金丸信や野中弘務、小沢一郎といった旧経世会であり、小泉・安倍・福田といった旧福田派(親父のほう、今の町村派)はそれほどの絆はない。現に新生党・新進党が政権を取った際には小沢が公明党を引き込んでいる。ただし、この時の小沢の我儘ぶりに公明党が反発して、今でも公明党は反小沢とされるが。では絶対に公明党は小沢・民主と組まないか?
太田とか神崎なんて相手と会談しても埒が空かない。会う相手は只一人――池田大作である。池田と会って「もしも自分が総理大臣になったら、勲一等旭日大綬章を授与する」と言えば良い。池田大作、このところ異常に表彰や勲章が大好きなご様子で、聖教新聞を読むと「やれロシアで表彰された」とか「国連から感謝された」なんて記事で埋め尽くされている(笑)。勲一等旭日大綬章をちらつかせれば絶対に乗ってくる。公明党が自民党から離れれば政権運営などできない。参議院で否決されれば衆議院での再可決ができないのだから解散・総選挙しかない。

読んでムカつくエントリーでしょ?
だから「ブラックエントリー」なんだってば(笑)。
まあゴールデンウイークということで大目に……



自衛隊基地ゴルフ施設、省内からも批判

2008年04月29日 17時38分31秒 | 社会・経済
自衛隊基地ゴルフ施設、省内からも批判

お友達が勤めている大企業は苗場にリゾートマンションを所有している。彼と一緒にスキーに行くと3千円で利用できる。プリンスホテルに泊まれば万単位だから非常に助かる。
以前、バブルの頃は熱海温泉の別荘で一泊の忘年会に招待されたと書いたが、これもその会社の所有で普段は社員が家族旅行などに格安で利用できるようだ。
企業にはこうした福利厚生施設を所有している例が珍しくない。こういう施設は決して無駄ではなく、働くモチベーションに一役かっている。企業の場合は利益から社員に還元するが、官庁の場合は商売してる訳ではないから福利厚生施設もほとんど税金で造られる。直接、国民に役立つ施設ではない。しかし、だからといって全てを「税金の無駄遣い」と切り捨てて良いか疑問だ。そうした物を一切、排除してしまえば公務員なんかになるよりも民間企業に勤めたほうがよほど楽しい。

税金の無駄遣い、公務員の酷い勤務実態は確かにある。グリーンピアみたいな施設建設は無駄でしかなかったし、「渡り」と呼ばれる天下りを繰り返して多額の退職金をせつめる就業慣例などは是正するべきである。しかし、そうした問題と、公務員の福利厚生施設の是非は切り離して考えるべきだろう。念の為に言うが、このゴルフ場が適切だと肯定する訳ではない。福利厚生施設として適正かどうかは議論されるべきだ。ただ、小さな福利厚生問題まで見つけてきては「税金の無駄」と声高に煽るマスコミ報道も、国民は冷静に見て正しく判断するべきだろう。


山口補選、自民惨敗

2008年04月28日 08時27分32秒 | 政治
福田政権下で初の国政選挙として注目された衆議院山口2区の補欠選挙は、民主党前職の平岡秀夫候補が自民新人の山本繁太郎候補を破って当選した。
自民党に勝てる要素が何もなかったにも関わらず、何の工夫もなかった予定通りの敗戦だな。安倍アッキーくらいのサプライズ候補でも立てなきゃ流れが変わる訳ない(笑)。よりによって山本さんって国交省出身とか。マッサージチェアとか公費慰安旅行とかミュージカルとか、道路特定財源の無駄遣いで批判が集中してる官庁だからね。今は国交省と厚労省はタブーでしょ? かねてからこの候補者で準備を整えていたから変えられないというのだろうが、福田さんって全く柔軟性が無い。まずは「勝利」が第一でしょ? ただの頑固爺でしかない。頭の硬い頑固爺は総理なんかでなく『爺々放談』あたりで憎まれ口を叩いてるほうがお似合いだと思う(笑)。


結果オーライの長野聖火リレー

2008年04月27日 08時19分00秒 | スポーツ
様々な懸念があった長野での聖火リレーが終了した。
いくつかの混乱があり数名の逮捕者が出たようだが、まあ「無事」に成し遂げたといっていいだろう。

「欽ちゃんに物が投げつけられた」とか「愛ちゃんの前に暴漢乱入」などと報じられているが、これはある面で必然的な結果だろう。走る順番は第一走者の星野野球五輪全日本監督しか発表されていなかったが、結果を見ればアンカー野口みずきや長野駅前萩本欽一と「華の区間」は人気有名人を配した格好。長野には詳しくないが、他のランナーの配置を見れば福原愛も華の区間ではないか。華の区間ならば注目が集まる。抗議活動する側にとってもアピール効果が高い場所と見て良い。だから萩本や福原の時に混乱が起きたのは偶然ではなく必然だろう。
結果的にランナーに被害はなかったが、冒険した配置だった。アメリカがリレーコースを直前に大変更して無人の高速道路を走らせたのとは対照的だ。日本人は慎重で「石橋を叩いて渡る国民性」といわれるが、米国人よりもずっと大胆かもしれない。あるいは平和ボケかもしれないが。
ともあれイギリスやフランス、アメリカなどに比べれば、ずっとマシな聖火リレーを成功させてやった訳で、コキントーは来日の際に必ず感謝の言葉を述べて欲しい(笑)。


アキバ路上で下着露出撮影会開いた女逮捕

2008年04月26日 00時43分00秒 | 社会・経済
アキバ路上で下着露出撮影会開いた女逮捕
東京・秋葉原の歩行者天国で「路上撮影会」と称し下着の写真を撮らせたとして、警視庁は25日、都内の自称グラビアアイドル沢本あすか容疑者(30)を都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。容疑を否認しているという。 万世橋署の調べでは、沢本容疑者は20日午後、東京都千代田区外神田4丁目の路上で、複数回、足を上げて下着を撮影させるなどした疑い。

この数日間、『スーパーモーニング』や『情報ライブ・ミヤネ屋』なんかでアキバの乱れ振りが取り上げられていたからね。逮捕された女の映像を見ると、それらの番組でモザイク処理されていたが明らかに一番過激な露出してた女だね。
ゴールデンウイークを前にして町の浄化が目的かな?
見せしめの意味を含めた一罰百戒だろう。
それにしても三十歳路だったのか……。もっと分別があって良い年齢だろうけど……。他にすることなかったのかいな?

(※注)うちはクリックしてもこの画像はこれ以上大きくなりません。オリジナルを見たい人は痛いニュース(ノ∀`)へどうぞwww


赤ちゃんの命は0.5人分

2008年04月25日 19時24分00秒 | 社会・経済
光市母子殺害、青学准教授の「赤ちゃんは0.5人」発言に波紋

 死刑判決が下された光市母子殺害事件の裁判について、瀬尾佳美・青山学院大学准教授のブログでの発言が物議を醸している。
 その発言とは「この事件の被害者は1.5人だ」というもので、被害者の赤ちゃんを0.5人と数えている。その理由として、まったくの個人的意見とは断りながら「赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまうから、傷害致死の可能性は捨てきれない」としている。
 ちなみに同氏は今回の死刑判決には異議を唱えており、その根拠は選挙権がない少年であることだ。「最低でも永山基準くらい設けてほしい。永山事件の死者は4人」との意見も述べられている。
 ネットでは「青山学院大学では子供の数え方は人権0.5人分なのか」「何人殺したら死刑とかちゃんちゃらおかしいわ」「この発想は子供が嫌いなんだろうな」「赤子は物じゃないんだぞ?」など同氏への批判的意見が多い。
 ただし、同氏は死刑廃止論者ではないと宣言しており、今回の死刑を求める「国民運動」に違和感を超えて恐怖さえ覚えているようだ。


法曹関係者の中にも同准教授と同じような考えの人がいるようで同様の意見を聞いたことがある。ただし、あくまでも非公式見解として。
やっぱり公の場で発言しちゃまずいと思う。

この准教授、なんと「リスク理論入門」なる書籍を出版しておられて、思わず笑ってしまった。ご自分のリスク・マネジメントが全くできてないよな。医者の不養生、紺屋の白袴ですか?
問題のブログを見てみたが、該当エントリーはすでに削除されたご様子。しかし最新記事に「このコメントは管理者の承認待ちです」というコメントが260も付いている。大炎上ですね。しばらく閉鎖かな?
まあネット・リテラシーについて、よい勉強になったことでしょうwwww

【追記】
「光市事件の死者は1.5人」 准教授の記述で青山大学長が謝罪
青山学院大学大学長の謝罪文


生中継・橋下改革どつきあい

2008年04月25日 09時08分00秒 | 政治
今朝のとくダネ!で、大阪府の橋下知事の財政再建を取り上げていた。
行革プロジェクトチームと関係各部署との折衝の様子を有線テレビで府庁内に完全生中継して職員全員が見られるようになっているという。さらに府民も府庁へ行けば観覧室で自由に見られる。かつての田中長野県元知事のガラス張りの知事室もそうだが、こういう発想は民間出身の知事だから出る。パフォーマンスという意地が悪い批判もあるが、なんにしても情報公開は大いに結構なこと。
そのやりとりを見ていて感じたのだが、各部署のほうもなかなかやる。都市整備について「道路建設費は悪者にされるが、危険な歩道橋だけでも現在、府内に何ヶ所あり、これをこういうペースで補修しているが、知事の削除案が実行されるとこれしかできなくなって非常に危険」などという主張を細かく丁寧に説明している。スライドなどを使い、非常に解りやすい。空転している国会審議などよりも、はるかに有意義な「どつき合い(府内ではこの折衝をこう呼ぶらしい)」だと感じる。国会開催には1日3億円の費用が掛かるらしい。そんな大金を掛けて国会を開催して空転させているならば、その3億円を他に回したほうがよほど有意義に使われるのではないかという気さえする。


立場が変われば

2008年04月25日 07時48分00秒 | 政治
北京五輪聖火リレーの長野実施がいよいよ明日に迫り緊張感が高まっている。
チベット問題について議論する番組に、宋とかいう中国人の観光協会の会長とかいう女史が某番組に出演して、オモシロイ事を言っていた。
「中国のチベット支配はチベット人のためになった。所得や教育水準が高まり、平均寿命も延びた。中国はチベットに様々な施設を建設してやっている」
どっかで聴いた事がある理屈だな(笑)。
これって大東亜共存圏の理屈と同じじゃん。
日本が大陸に進出して、鉄道を敷設したり道路を建設してやったりして大陸の人たちは非常に便利になったと。だからあれは侵略ではなく進出だ。この理屈に対して中国人は「殴られた痛みは殴った人間ではなく、殴られた人間が感じること」と言ってたはず。
立場が変わると評価も殴った人間のほうが正しく変わるのかな?


あいつぐ硫化水素自殺

2008年04月24日 14時23分00秒 | 社会・経済
硫化水素による自殺が毎日のように発生している。

硫化水素で男性自殺か?――滋賀・彦根市のアパート
硫化水素自殺――東京・練馬の会社員
無職少女が硫化水素で自殺――大阪・八尾
硫化水素自殺、今度は宇都宮で28歳男性
玄関に「硫化水素発生中」、女性が自殺――東池袋
少年が硫化水素で自殺か?――東京・高尾山
川岸で硫化水素自殺か?――大津市
硫化水素で女子大生自殺か?――京都
袋かぶり硫化水素で自殺か?――静岡
また硫化水素自殺、北九州で夫婦
また硫化水素自殺、愛知で姉妹
中学3年の女子生徒硫化水素自殺。14人が入院、75人が体育館で一夜。――高知

この連鎖は、
硫化水素による自殺のニュース報道→自殺志願者が硫化水素の存在を知る→作り方をネット等で調べる→自殺実行
という流れだろう。
こうした流れを防止するため、プロバイダーに「硫化水素作成法」削除要請なんて行われているようだが、完全に情報遮断は無理だろう。詳しくは書かないが、硫化水素は家庭でうっかり発生させてしまう危険がある代物で、その危険を予防するための注意書きがあちこちで見られる。逆に言えば「こういう行為は危険なので止めましょう」という行為を行えば発生させられてしまうwww
結局、この連鎖は「マスコミの自殺報道+ネットの危険情報」という、いわば「合わせ1本」みたいな物だ。
さらにマスコミは「周囲を巻き添えにするので絶対に止めてください」などと注意喚起しているが、これも逆効果かも。この注意も逆読みすれば「周囲を巻き添えにして自殺できます」と言ってるのと同じで、社会に恨みを持って自殺する人間には好都合かも……。
根本的解決法は、そもそも自殺しようとする人間を無くすことしかないと感じる。


裁判員なんかしたくないよな

2008年04月23日 11時13分41秒 | 社会・経済
光市母子殺害事件判決のエントリーで「自分が裁判員なら本当に困る」と書いた。
追記しようとも思ったが、あれ自体が長いので別エントリーを立てる。

本当に裁判員なんかしたくない。
裁判員制度は下級審だから、おそらく死刑判決になれば弁護側は最高裁まで争い続けるのは必至。
そうなれば裁判員が終わっても、最高裁までずっと気懸かりなはず。さらに最高裁で死刑になれば、今度は刑が執行されるまで、やはり「今日か?明日か?」とずっと気になると思う。まるで自分が死刑囚にでもなったような緊張感が何年も続くはず。

ならば無期懲役などにすれば済むかと言えば、これもそううまく行くとは思えない。今度の裁判で安田弁護士を筆頭とする弁護団叩きを見れば、あるいは「こんな残忍な被告に死刑を下さなかった裁判員たち」なんてネットで叩かれる危険性が十分にある。下手すりゃ2ちゃんねるあたりで実名を晒されて生活すら困難になるかも。さらに不安なのは無期懲役にした犯人が社会に出て再犯するケース。「だからあの時に死刑にしときゃ良かったんだ」とまた叩かれるかもしれない。そう考えると一生、気が休まらない。

たかだか一万円の日当で、こんな思いをするのは真っ平御免被りたいと心底思っている。
幸い裁判員はくじでランダムで選ばれるが、選ばれたら即決定ではないらしい。裁判員に相応しいかどうか面接などがあるらしい。だから、そこで「懲役10年以下と刑法で定められていても、裁判員が悪質と認めればもっと重い刑を課しても構わないと思う」などと法律的に非常識な主張を繰り返して「彼は裁判員には不適格者」と判断してもらおうかな?――なんて考えている。裁判員制度から自分を守るには、こんな方法しかないように思える。


ウルトラセブンのダンとアンヌ結婚していた?

2008年04月23日 08時09分05秒 | 音楽・芸能
「セブン」モロボシ&アンヌ結婚していた!

セブンやるねえ、アンヌ隊員と職場結婚

今朝、寝ぼけ眼で「やじうまプラス」や「ズームインスーパー」を見ていると「ダンとアンヌが結婚していた」というスポーツ新聞のニュースを紹介していた。いきなり目が覚める。
てっきり森次晃嗣とひし美ゆり子が結婚していたんだと早合点する。「ドラマで共演したのがきっかけで実際に夫婦になった俳優も多い」なんて構成を考えて、「さんま・しのぶ元夫婦あたりから書き出そうか」なんて思いながら、サイトをチェック。
――なんだ、ドラマ上での設定なのね。
紛らわし過ぎるぞスポーツ新聞。この手の「詐欺まがい」は今に始まったことではないが。

構成が土台から崩れ去り、何を書いたら良いのか解らなくなった(爆)。
「ウルトラQ」・「ウルトラマン」・「ウルトラセブン」は子供番組には思えない要素もいくつかあった。特に「セブン」はウルトラシリーズでは珍しい恋愛が取り入れられて新鮮だった。
最終回の『史上最大の侵略』には今でも語り継がれる名シーンがある。
ダン「僕は人間じゃないんだ。セブンなんだ」
アンヌ「人間でも宇宙人でも、ダンはダンじゃないの」
そしてウルトラシリーズ史上の名セリフ。
ダン 「僕はM78星雲に帰らなければならないんだ。西の空に 明けの明星が輝くころ、1つの光が宇宙に飛んでいく。 それが僕なんだよ。さよなら、アンヌ」
これを見る限り、結婚は意外ではなくむしろ自然か。


光市母子殺害事件被告の元少年に死刑判決

2008年04月22日 12時04分00秒 | 社会・経済
 光市母子殺害事件被告の元少年に死刑判決

 この事件については来年から実施される裁判員制度ではどうなるかが議論となった。
 もしも自分がこの事件の裁判員に選ばれていたら、どのような判断をするだろうか?
 最高裁差し戻し後に一新された弁護団の主張は全く酷い物だった。夕夏ちゃんが死んだのは泣き止ませようとして首に蝶々結びした結果だとか、弥生さんを襲ったのは甘える仕草だとか、弥生さんの死後に性交を行ったのは死者を甦らせる儀式だったとか……。聞くに堪えられない主張が続いた。さらに被告が書いた手紙の中で被害者を牝犬に例えたり、牡は牝を求めると自身の犯罪を正当化するような文面も見られた。
 裁判においても反省する姿が全く見られず、犯行の残忍さを見ても極刑止む無し――と死刑を選択するような気がする。
 しかし、もしも弁護団があのような陳腐な弁護を行わず、さらに被告も十分過ぎるほどの改悛の情を示していたらどうかと考える。確かに断じて許し難い犯罪だ。しかし少年法によって死刑が間逃れる年齢からたった30日過ぎただけ。被告はまだまだ若い。十分に反省しており更生の見込みもある――となれば、はたして死刑を言い渡せるか?
 呑気にブログなんか書いてる立場では「このような残忍な犯罪は生命を以って償うしかない」と躊躇せずに言える。だが自分が裁判員になり、しかも他の裁判員の主張が真っ二つに割れてしまい、自分の判断によって死刑か無期懲役かが決するという場面において、はたして「死刑」と言い切れるかどうか自信がない。あるいは無期懲役を選択して責任を逃れるかもしれない。
 なぜなら犯罪で他人を殺すのはもちろん嫌だが、判決を下す行為で他人の生命を絶つのも正直いって御免被りたい(どんな極悪人でも、あるいは正義との信念があっても……)。被告がしおらしく反省した態度を示したりすれば尚更いいにくそうだ。
 たがそうなれば犯した犯罪は同じでも公判の態度によって死刑か無期懲役か分かれることになる。もちろん現在の裁判でも判決に改悛の情が反映されているから間違いとは言い切れないが。
 被告が裁判員の目に悪印象で映れば罪が重くなり、逆に好印象を与えれば軽くなる――そんな状況が多くなれば法学部より演劇学科や映画放送専門学校などで学んだほうが裁判には大いに役立つかもしれない。


日本タンカーを海賊が砲撃

2008年04月22日 06時12分13秒 | 社会・経済
 イエメン・アデンの東方沖約440キロの海域で21日午前4時40分(日本時間同10時10分)ごろ、日本郵船(東京都千代田区)の大型原油タンカー「高山」(15万53トン、岡村秀朗船長)が小型不審船から発砲を受け被弾した。高山の乗組員23人にけがはなく、自力で航行を続けており、22日午前6時(同正午)ごろ、アデン港近くに到着する見通し。

ニュースはそろって「日本のタンカーを海賊が襲撃」と報じている。確かに事実なのだろうが、どうも違和感を感じてしまう。筆者が「海賊」と聞いて連想するのは『宝島』や『ピーターパン』のジョン・シルパーやフック船長である。もっと若い方々なら『ワンピース』や『パイカリ』(Pirates of the Caribbean)あたりかもしれない。どちらにしても現代ではなく、遠い昔の世界の出来事。「海賊」という言葉からはファンタジーの香りがする。
しかし現実は乗組員を人質に取って身代金を要求、支払われない場合は人質の殺害を通告なんていう非常に物騒な事件が起きている。今回の日本郵船のタンカーもロケットランチャーで撃たれたそうだ。
もはやテロリストと言っても良いだろう。テロリストが不適当でも、武装集団などと表現するほうが海賊よりも適切ではないか?
ちなみに窃盗事件が起きた時の犯人は窃盗犯と表現するのが普通で、決して「盗賊」とは言わない。盗賊じゃ、やはりアリババの世界だもんな(笑)。
ともかく事件の本質を伝えるには、「海賊」という言葉はあまり相応しくない気がする。


防衛省の天皇

2008年04月21日 12時03分00秒 | 社会・経済
守屋武昌元防衛事務次官の公判が行われた。
ひとつ気になるのは、各ニュースが揃って「かつて防衛省の天皇の呼ばれた……」と報じている点。
どういう意味か?と考える。
「防衛省の象徴」という意味か?
おそらく違うだろう。
「防衛省の絶対的権力者」という意味に捉えれば前後の文脈と意味が通る。
しかし現代において、この比喩は適切か?
天皇が国家元首だったのは大日本帝国憲法の時代であって、現行憲法では国の象徴とされる。
守屋武昌を「防衛省の天皇」と称するのは、憲法の精神に反するのではないか?
現行憲法を金科玉条に信奉する社民党の福島瑞穂などが、何故これに抗議しないのか不思議だ。


キツネ避けて交通事故は道路公団の過失?

2008年04月21日 06時31分00秒 | 社会・経済
キツネ侵入で事故死、道路公団に過失――5千万円賠償命令

折りしも道路建設の無駄が問題になっている。
この判決を受け止めて対策を講じるとしたら、各地に大量の柵を取り付けなければならないだろう。
飛び出すのはキツネだけとは限らない。野良犬や野良猫だって、いつ飛び出してくるか解らず、あるいは全ての道に動物侵入防止柵を設置しなければならなくなるかもしれない。
そうなると、いくら費用が必要か見当がつかない。

三権分立の社会だから、司法は行政に左右される義理はない。「予算的に無理だろうから」などと配慮して判決を下すのは間違い。同時に行政も司法判断によって無理な予算を組むのもおかしい。この判決を逆手に取って、「司法判断で責任を追及されたから」なんて大義名分を掲げて、これからあちこちに侵入防止柵の工事が行われたら大変な事になる(建設会社や役人にとっては福音だろうから)。

ブログのデザインを見れば推測できるだろうが、筆者は動物好きである。何度か交通事故死した野良猫の姿などを見かけると、心の中で手を合わせてきた。だからといって「野生動物や野良犬・野良猫を救うために全部の道路に防護柵を設置しろ」なんて暴論を唱えるつもりはない。そんなのは無茶な要求だと理解している。

今回の高裁判決は、訴訟が行われたこの事件一事例に関する判決と捉えるべきだろう。そして、この判決を今後の道路建設に適用するか、あるいはしないかは、国民の意思によって判断されるべき問題だと思う。